[開催レポート]サマーインターン2021 at GMO kitaQ

こんにちは。GMOインターネットkitaQの小林裕樹です。
今回は、今年の夏に実施したサマーインターンについてご紹介します!

はじめに

kitaQサマーインターンとは

GMOインターネット 北九州支店(以後、GMO kitaQと呼ぶ)で開設以来行っている学生向け夏季のインターンシップを指しています。
kitaQオフィスのエンジニアと人事の方に一部ご協力いただき、企画/運営をすべて自分たちで行うをモットーに開催しています!
  
例年、オフラインで実施しており以下のような点でご好評をいただいていました。 

  • 実際に働いているパートナーと話ができる
  • 職場の雰囲気が味わえる

今年は新型コロナウイルス感染者数の増加もあり残念ながら急遽オンライン開催となりましたが、定員15名に対して、全9校 42名の学生さんに応募を頂きました。だんだん知名度も上がり調子?そんなイベントです。

実施の目的

学生さんに下記の2点をしっかり理解頂くことを目的としています。

  • エンジニアの職種を知ってもらう
  • 職種別に仕事内容を知ってもらう

インターンシップの醍醐味である、企業の雰囲気や仕事を知るということはもちろん達成できるようプログラムを検討しています。
ただ実際に働くにあたっては、「エンジニア」とひとくくりに言ってもさまざまな職種があり、職種によって必要なスキルや使用する言語などは違います。
多岐にわたる「エンジニア」の仕事を知り、正しく理解し、この領域で仕事をしたい!ということを明確にすることもインターンの目的として大切だと考えます。

また、学生にとって「はたらく」ことに対するイメージはさまざまだと思います。企業のカラーや文化・ビジョンが自分の目指す働き方と合っているのかということを知る機会としても活用していただきたいという思いがあります。

私たちGMOインターネットグループが大切にしている「スピリットベンチャー宣言」には以下のような指標が示されています。

「会社は、仲間・株主・お客様、かかわるすべての方が幸せになるための道具です。バロメーターは笑顔です」

わたしたちは単なる「労働」をしているのではなく「自分が楽しいと感じること、好きなことを通して会社と社会に貢献することで幸せになる」ために日々働いているということもぜひ知っていただきたいという思いでインターンシップを実施しています。
結果的に、インターンに参加してくれた学生が、「GMOのインターンよかった!」「一緒に働きたい!」と思ってもらえたらうれしいなと思いプログラムを検討しました。

インターンシップの具体的なプログラム

GMO kitaQで募集している職種は大きく以下3つです。各職種1週間のインターンシップを実施いたしました。

  • インフラエンジニア
  • Webアプリケーションエンジニア
  • セキュリティエンジニア

日程は以下の通りです。

8/23(月)~27(金):インフラパート(インフラエンジニア)
サーバやネットワーク等、サービスを支えるシステムを総称してインフラと呼びます。 インフラの健康状態を常に把握し、必要に応じて応急処置するのがインフラエンジニアのお仕事になります。それだけでなく、お客様からの問い合わせに対し、テクニカルに調査して解決策を提示するお仕事もあります。

8/30(月)~9/3(金):開発パート(Webアプリケーションエンジニア)
当社サービスのConoHaやお名前.comのインターネットインフラサービスの開発を行っています。 また、サービスの開発だけでなく、本番環境への反映作業やテスト自動化・CI/CDの導入など、開発スピードの向上を目的に改善を行っているエンジニアも在籍しています。

9/6(月)~9/10(金):セキュリティパート(セキュリティエンジニア)
アプリケーションエンジニアが作成した成果物(Webページ等)に対して、SQLインジェクションなどの「脆弱性」が存在しないかどうかを チェックする「脆弱性診断」という業務を行っています。 またインターネット上の環境には、「いつ」、「誰が」、「どの環境で」、「どのようなことを実施した」という情報が「ログ」として残ります。 その「ログ」を分析することで外部から攻撃を受けていないか/侵入されていないかどうかを判断するための「ログ分析」という業務も行っています。

インフラパート

インフラパートでは、3つのチーム(監視/保守/OPE)をプログラムに組み込みました。監視/保守/OPEの業務を通じてチームの雰囲気を知っていただくことを目的とし、以下のカリキュラムを策定しました。

監視

24時間365日で扱っているサーバーやNW機器の障害検知を行い、一次対応および上位への対応依頼を行っています。また、チーム内でRPAなどを用いた対応の自動化なども実施しています。

保守

ITインフラの運用保守を行っております。障害発生時の早期復旧はもちろん、障害を未然防止するためのプロアクティブな活動も常時行っております。

OPE

お客様要望によるご契約状況・環境の調査、サービスサイトのSSLサーバー証明書やOSイメージテンプレート、および社内運用管理ツールのメンテナンス、運用業務のプロセス改善をメインに行っています。

カリキュラム詳細

1日目:システム運用業務の座学およびインシデント発生から解決までを
ワークショップで疑似体験

2日目:ConoHaを利用して、VM上にZabbixおよびGrafanaの構築

3日目:ConoHaを利用して、VM上にマイクラサーバーを構築
    Zabbixにてマイクラサーバーのログを元に実際の監視/運用業務を体験

4日目:独自ドメインを用いたサーバー(Web/App/Mail)の構築

5日目:構築したサーバーを用いて問い合わせ対応の疑似体験

開発パート

開発パートでは、Zoomのブレイクアウトを使用して講師と学生の1on1でコーディングを実施しました。一連の流れ(バックエンドとフロントエンド)を体験していただけるようプログラムを策定しました。

カリキュラム詳細

1日目:ConoHaコンパネから申し込み
    PostManを利用してConoHaAPIの実行
    C#基礎の座学
2日目:ASP.NET MVCを用いたWebアプリケーション作成体験
3日目:ASP.NET MVCを用いたWebアプリケーション作成体験
4日目:ASP.NET MVCを用いたWebアプリケーション作成体験
5日目:ASP.NET MVCを用いたWebアプリケーション作成体験
    成果発表

※参照:ASP.NET

セキュリティパート

セキュリティパートでは、SOCチームの業務を疑似体験していただけるよう、脆弱性の説明→OWASP自動診断→CTF演習と成長を実感してもらうカリキュラムを策定しました。

カリキュラム詳細

1日目:環境構築、脆弱性診断の解説、画面遷移図の作成
2日目:脆弱性の紹介、BadStoreでの再現、OWASPで自動診断体験
3日目:パケットについての解説、Wiresharkでの演習
4日目:Splunkについて解説、ログ分析の解説、CTF演習
5日目:CTF演習、OSINT

インターン実施後アンケート結果

異例のオンライン開催になるなど、開催ぎりぎりまでバタバタではありましたが無事に全日程を終えることができました。

インターンシップに参加いただいた学生さんにいくつかアンケートを取らせていただきましたが、以下2つの項目をピックアップして共有いたします。昨対比で結果は以下の通りとなりました。

昨年と比較して、GMOインターネットの選考に参加したいと回答した学生の数が伸びたという結果となりました。
また、インターンでの目的としていた2点に関しては、インターン参加生から「自分がやりたい仕事だった」「ボヤっとしていたものがわかった」という言葉もいただいており、仕事/職種の理解を深めていたただくことができたと考えております。

しかし、職場の雰囲気を知る為にオフラインが良かったという声も頂いておりオンラインでも雰囲気を感じてもらえるような取り組みが必要だと改めて感じましたので次回開催時の課題として検討をしていきたいと考えています。

総括

簡単にですが、GMO kitaQのサマーインターンについてお話しさせて頂きました。

今年から、GMO kitaQの採用担当として開催をさせて頂きましたが、実際に開催するとご協力いただいているパートナーの通常業務とのバランスが難しかったり、予想のできない事態(急遽開催方法の変更やPCR手配など)が発生したりとたくさんの臨機応変を迫られるものでしたが、終わってみると達成感も大きいものとなりました。
  
参加頂いた学生さんに関しては「オフラインで参加したかった」という声などもあり、オフラインで参加したいと思って頂けるインターンが開催できたという事(=成功)だと思っています。
  
ご参加頂いた学生の皆さん!ありがとうございました。
そして、インターン開催に携わって頂いた皆さん、ご協力ありがとうございました。2021年のサマーインターンは終わりとなりますが、次回開催の際には今回よりグレードアップしたサマーインターンが開催できるように計画していきたいと思います。
  

ブログの著者欄

小林 裕樹

GMOインターネットグループ株式会社

2013年より福岡でSIerとして約4年ソフトウェア開発に奮闘。2018年4月GMOインターネットに入社。ConoHa/Z.com販売管理基盤の保守開発及び問い合わせ対応をkitaQ拠点で対応できるように整備。 その後、プロダクトの品質向上に向け海外パートナーと協力して手動試験の管理、試験自動化に向けた開発に携わる。

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