GMOインターネットグループエキスパート黒瀧です。今回は、SUZURIの公開APIを活用してMCP(Model Context Protocol)サーバーを作った話を紹介します。
はじめに
MCPは、AIアシスタントが外部のツールやデータソースと連携するための標準プロトコルです。Claude DesktopやClaude CodeなどのMCPクライアントに対応したアプリケーションから、さまざまな外部サービスを自然言語で操作できるようになります。SUZURIにはAPIが公開されているので、これをMCPサーバーとしてラップすれば、AIアシスタントとの対話を通じてSUZURIの操作ができるのでは?と思い、開発してみました。npm パッケージとして公開しています。
@kurotaky/suzuri-mcp-server - npm
注意: このMCPサーバーはSUZURIの公式プロダクトではありません。個人が開発・公開しているものです。
SUZURI APIについて
SUZURIでは開発者向けにAPIが公開されており、[SUZURI Developer](https://suzuri.jp/developer) ペジからアプリケーションの登録やAPIトークンの発行ができます。このAPIを使うと、商品の検索・取得、素材のアップロード・管理、ユーザー情報の取得、ズッキュン(お気に入り)の操作など、SUZURIの主要な機能をプログラムから利用できます。今回作ったMCPサーバーは、このSUZURI APIをMCPのツールとしてラップしたものです。
セットアップ方法
事前にSUZURI Developerページでトークンを発行しておきます。Claude Codeをお使いの場合、以下のワンライナーでセットアップできます
claude mcp add suzuri -e SUZURI_TOKEN=your-token-here -- npx -y @kurotaky/suzuri-mcp-server
Claude Desktopの場合は、設定ファイル(claude_desktop_config.json)に以下を追加します。
{
"mcpServers": {
"suzuri": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@kurotaky/suzuri-mcp-server"],
"env": {
"SUZURI_TOKEN": "your-token-here"
}
}
}
}
設定後にアプリを再起動すれば利用可能です。
できること
27個のツールを用意しており、SUZURIの主要な操作をカバーしています。
カテゴリ主なツールできることProductssearch_products, get_productキーワードで商品を検索、商品詳細の取得Materialscreate_material, create_text_material画像URLやテキストから素材を作成・管理Itemslist_itemsTシャツ、マグカップなどアイテム種別の一覧取得Usersget_current_user, update_userユーザー情報の取得・プロフィール更新Favoritesadd_favorite, remove_favoriteズッキュンの追加・解除Activitieslist_activitiesアクティビティの確認Placementpreview_product_placement, compare_placements配置のプレビュー・比較Choicescreate_choice, update_choiceチョイスの作成・管理
動作イメージ
Claude Codeからプロフィール画像をアップロードし、Tシャツを作成した例
おもしろ機能: Claude Codeでお手入れ(プレビュー)
個人的におもしろ機能として、Claude Code上で画像の配置をプレビューしながら調整できる「お手入れ」機能を作ってみました。
配置プレビュー
preview_product_placement ツールを使うと、素材の配置(拡大率・位置)を指定してプレビュー画像を確認できます。Claude Codeの対話の中で「もう少し左に寄せて」「サイズを小さくして」といった自然言語での指示が可能です。
配置の一括比較
compare_placements ツールでは、複数の配置パターンをブラウザで一覧比較できます。実行するとローカルにHTTPサーバーが立ち上がり、カード形式のUIで各パターンを並べて表示します。気に入った配置を選択すると、その結果がClaudeCodeに返されます。
4パターンの配置をブラウザで一覧比較できる
配置プリセット
よく使う配置パターンを「プリセット」として9種類用意しています。
プリセット説明center標準サイズで中央に配置left_chest左胸にワンポイントright_chest右胸にワンポイントfull_front大きく全面プリントbottom_center下部中央に配置top_center上部中央に配置pocket_area胸ポケット位置に小さく配置mug_wrapマグカップ表面を覆う配置small_center中央にコンパクトに配置
インタラクティブな配置フロー
これらのツールを組み合わせると、以下のような対話的なフローが実現できます。
プリセットから候補を選ぶcompare_placements でブラウザ上で比較気に入ったパターンをベースに「もう少し大きく」などと微調整create_product_with_placement で確定した配置で商品を作成
AIとの対話で自然にグッズのお手入れ(配置調整)ができるのは、なかなか楽しい体験です。
まとめ
SUZURIの公開APIをMCPサーバーとしてラップすることで、AIアシスタントから自然言語でSUZURIを操作できるようになりました。特にお手入れ(配置プレビュー)機能は、対話しながら視覚的に確認・調整できるので、MCPならではの体験だと感じています。SUZURIのAPIが充実していたおかげで、比較的スムーズにMCPサーバーを構築できました。MCPに興味がある方は、お気に入りのサービスのAPIをMCPサーバー化してみると、AIとの新しい連携の可能性が広がるかもしれません。リポジトリはこちらです。https://github.com/kurotaky/suzuri-mcp-server