こんにちは。GMOインターネットグループの儀部です。北九州の小倉に拠点を構えるGMO kitaQにて、北九州市様のご後援、また高専キャリア教育研究所様のご協力のもと、インフラハッカソン「DevSecOpsThon デブセックオプスソン at GMO kitaQ」を開催しました。2日間のオフラインイベントで、ITエンジニアを目指す全国の学生を対象としています。運営を担当した儀部が当日の白熱した様子を以下にレポートします。
開催目的
GMO kitaQは2022年2月に拡張移転オープンしました。多目的コミュニケーションスペース「GMO Yours」をエンジニアが集い成長する場とするために、本イベントを開催しました。
GMO Yours
開催期間
2023/4/29(土)- 2023/4/30(日)の2日間
コンテンツ概要
『シナリオ形式の課題にチャレンジ!運用(チューニング)で課題解決!』参加学生には、これをハッカソンスタイル(チームを編成し、制限時間内に成果を競い合う)で取り組んでいただきました。
課題ごとに得点があり、2日間を通じて総得点が最も高いチームが優勝となります。なお、得点の加算方式は以下の2つです。・クリアしたチームに一律の得点が加算されます。・クリア順位に応じて異なる得点が加算されます(クリアが早いほど高得点)。
優勝賞金は驚きの10万円です!
2日間のスケジュール
参加学生
・計29名(※50名以上の応募から厳正な抽選により決定)・九州地方が1/3で、関東・関西地方からも多くの方にご参加頂いた・1チーム4~5名で、計7チーム構成
1日目
オープニングやオフィスツアーを経て早速課題のスタートです!
熱心に課題に取り組んでくれています。
課題1のテーマは「DL先参照エラー」。サーバーから弊社のWEBサイトを取得しようとしても期待されるレスポンスが得られない状況に対処するといった内容です。全チームがクリアしました!
課題2のテーマは「SSHログインに関するトラブルへの対処」。サーバー間でSSH接続ができない原因を解消するといった内容です。ボーナス問題を含め、全チームがクリアしました!
弊社メンター陣も見守っています。
課題3のテーマは「VM間の内部接続」。WebサーバーからDBサーバーへは、内部接続からのみ接続できるよう設定を完了させるといった内容です。設定途中で構築担当者が突然失踪するという予期しないシナリオでした。
課題4のテーマは「監視設定」。Zabbixを使用してサーバーの監視設定をするといった内容でした。各チームとも苦戦しましたが、後述するプレゼン大会でも一番触れられたテーマでした。
課題5のテーマは「Webサイトへの攻撃対処」。不正なアクセスを防ぐため、不正IPを全て遮断するといった内容でした。参加した学生からは、「もう少し時間が欲しかった」という声も聞かれました。
課題6のテーマは「Webサイトへの高負荷対処」。WordPressのパフォーマンスチューニングを行うといった内容でした。結果をリアルタイムで確認できることもあり、非常に盛り上がりました。
課題6の結果確認時の画面。同時接続数が多いほど良い。
希望者には休憩時間に物理サーバーを触って頂きました。
以上で1日目は終了です。1日のふりかえりを実施しているチームがあったことも印象的でした。
さて気になる1日目終了時点のスコアはこちらです。
接戦です。
2日目
課題7のテーマは「脆弱性調査対応」。Log4jの脆弱性をついて攻撃対象のサーバーから情報を取得するといった内容でした。クリアしたチームがガッツポーズして喜んでいるのがとでも印象的でした。脆弱性をついて攻撃を仕掛けるといった課題の特性上、ここで経験した攻撃方法は悪用しないように!と弊社メンターからも注意が入り、会場は大盛り上がりでした!
課題8のテーマは「無停止メンテ」。ダウンタイムを少なくWordPressのサーバーを移行するといった内容でした。クリアした全チームがダウンタイム無しだったことに驚きました。
2日目は天気に恵まれたのでテラスでお弁当を食べました。
課題9のテーマは「OS起動不可/サイト表示復旧」。カーネルのアップデートの影響に対処してサイト表示を復旧させるといった内容でした。正解は1チームのみという難問で、シナリオ形式の課題として最後を飾るにふさわしい課題でした!
プレゼン大会
最後の課題はチーム対抗のプレゼン大会です。弊社メンターの発案で発表の順番はChatGPTに決めてもらったのですが、とても盛り上がりました!
発表では各チーム、課題を通した学びや今後の展望などをお話してくれました。参加学生の成長の機会になったと感じました。また、各チームとも楽しそうに発表されていたのも印象的で、笑顔の溢れるプレゼン大会となりました!
各チーム、素晴らしいプレゼンをありがとうございました!
得点結果発表
チームEの猛追を僅差で逃げ切り、見事チームBの優勝で幕を閉じました!
最終スコアです。Bチームが5点差で優勝しました。
優勝賞金10万円は4人でしっかり山分けされていました。
チームBと記念に一枚。優勝おめでとうございます!
北九州市説明会
本イベントをご後援頂いた北九州市様からの説明会もございました。
北九州市様ありがとうございました。
懇親会
最後にお疲れ様!ということで飲食しながら楽しく懇親会を行いました。チーム関係なく2日間の戦いを労い、どう課題をクリアしたかのトークで盛り上がっておりました。弊社エンジニアも輪に入って課題の対処法を明かしたり、学生の進路の悩みに親身に相談に乗って互いの交流を深めました。
最後に
イベント終了後に参加学生にアンケートを取りました。・満足度: 3.78 ※4点満点・難易度: 3.37 ※4点満点
概ね高評価、程よい難易度の課題にできたかなと感じております。中でも難しかったというご意見が多かったのは課題4と課題9でした。
また来年も本イベントに参加したい!という声が聞けたのは、運営としてこの上ない喜びでした。イベントを通して学びを得た結果だと思いますので、目的としていたエンジニアが成長する場を提供できたと感じております。
DockerやKubernetesなど、比較的モダンな技術を取り上げて欲しいなどのご意見も頂きました。ご希望に沿えるようなかたちでハッカソンを開催できればと考えております。参加された学生のみな様、またkitaQでお会いしましょう!!
みなさん、ご参加ありがとうございました。