生成系AIを活用してExcelマクロ作成を効率化。ChatGPT、Claude、Geminiの3つのAIを比較し、その応答結果を具体的に紹介。初心者にもわかりやすくシンプルに記載。業務効率化のヒントやきっかけになれたらと思います。
1.AIの急速な普及
AIの急速な普及に驚いている方も多いのではないでしょうか?信じられますか? 数年前までSFの世界でしか考えられなかったことが、今や現実になっているのです。AIの進化は、私たちの想像をはるかに超えるスピードで進んでいます。例えば、スマートフォンに話しかけるだけで、天気予報を教えてくれます。またネットショッピングでは、自分の好みを学習して商品を提案してくれたりもします。これらは、もう当たり前のことになりつつありますよね。AIが私たちの生活に溶け込んでいることを実感する毎日です。
2. AI普及の3つの要因
以下3つの要因が重なり、AIは急速に普及したと考えられます。
技術の進化(深層学習、自然言語処理など)AIが賢くなり、大量のデータを処理できるようになったこと。社会のニーズ(自動運転、チャットボットなど)ビジネスの効率化や新しいサービスの創出など、AIに期待されることが増えたこと。環境の整備(クラウドサービス、GPUの普及など)クラウドや高速通信など、AIを使うための環境が整ったこと。
AIが急速に普及した結果として、ビジネスや社会の様々な場面で革新的な変化をもたらしています。AIを活用することで、業務の効率化や新たな価値創造が可能となり、企業競争力強化を後押しする時代と言えるでしょう。
一方で高度なプログラミングスキルがなくても、生成系AIを活用することで業務効率化が可能となっています。私も今や一日の半分くらいは生成系AIと向き合い、考え方の整理やデータ分析などを行う日々ですが、業務で生成系AIに初めて触れて感動したのは、マクロ作成でした。
いつもExcelでは自身でアレコレデータをいじっていたのですけど、ある時ふと生成系AIでマクロ書けるんじゃない?と思い立ち、乱暴にプロンプトを投げてみたら、あっという間にマクロが作成されてビックリしたのを覚えています。
今回はその一部をAI活用事例として、3つの生成系AIの応答結果を比較しながら紹介してみます。
3.生成系AI活用事例 on データ抽出マクロ作成
定例報告で使うデータ抽出マクロ作成は今や自分で考える必要がなくなりました。生成系AIはとても優秀で細かい修正も含めていろいろやってくれます。プロンプトも複雑なものではなくシンプルなものでサクッと作成してくれます。過去のマクロをいじったり、微修正を考える時間が節約できてとても助かっています。(個人的にはアレコレいじるのも好きなんですけども業務効率化を優先してます)
例)フィルタ適用とデータ抽出マクロ作成
このマクロは、Excelで作成された月間障害発生集計データシート内の特定の列にフィルタを適用し、条件に合致するデータ(特定の商材)を任意のシートに抽出するために作成しました。せっかくなので生成系AIの種類によって出力結果がどう変わるか?をChatGPT4o、Claude 3.5 Sonnet、Geminiの3種類で検証してみましょう。
プロンプトは以下で統一します。
■マクロ作成プロンプト:「Excelシート内の特定の列にフィルタを適用し、条件に一致するデータを別のシートに抽出するマクロを作成してください。」
それでは各生成系AIの応答結果に出力されたマクロを見てみましょう。
■(ChatGPT4o)応答結果:
■(ChatGPT4o)出力結果:
さすが有料版!そして私の日頃の壁打ちの成果が出ているのか、サクッと想定通りの出力結果が得られました。いつも通りの安心感!だからやめられない。いつもありがとうございます。
■(Claude 3.5 Sonnet)応答結果:
■(Claude 3.5 Sonnet)出力結果:
私が利用しているのはClaudeの無料版ですけど、ChatGPT4oと同様の出力結果を得られました。GPT4oとClaude3.5 Sonnetによる出力結果による差異はないことが、ある意味証明できたようにも思います。
■(Gemini)応答結果:
■(Gemini)出力結果:
ちょっと意外でしたが、Geminiは命令通りの抽出結果は得られたものの、私が意図したものにするにはもう少しプロンプトに工夫が必要だったようです。プロンプト精度の問題だと感じますし、十分に実用レベルであります。
4.まとめ
今回は3種類の生成系AIを利用し、任意のプロンプトに対しての出力結果をご紹介しました。一部の違いを除き、命令文への回答としては十分に機能していることがお判りいただけたかと思います。ただやはりプロンプトの精度により出力結果は変わってくるものなので、そちらはご理解頂いた上で生成系AIを活用していきましょう。