こんにちは!GMOインターネットの岩元です。データセンターの管理業務を主に担当しています。今回は、弊社で実施している新卒研修カリキュラムのひとつ「 データセンター見学会」についてご紹介させていただきます。
データセンターとは?
サーバーを設置する物理的な建物を指す言葉です。データセンター内部には多数のサーバーがラックに設置されています。データセンターの建物内は、24時間365日有人監視の元運営されています。通常は社内のメンバーが誰でも入室できる仕組みではなく、許可のあるメンバーのみが入室できるセキュリティの精度が高い建物です。
データセンターとGMOインターネット
GMOインターネットでは国内・海外と多数の拠点で複数のデータセンターの運用をおこなっております。最近だと、以下に記事化されている通り福岡にデータセンターを新設しました。
https://developers.gmo.jp/13975/
複数のデータセンターを運用することで、万が一どこかで障害が発生しても、すべてのサービスが利用できなくなるといったリスクを最小限に抑えることができるというメリットがあります。
世の中はクラウド化が進んでおり、弊社でもクラウド環境の提供や利用ももちろんありますが、昔ながらのオンプレ環境も引き続き運用しています。
新卒研修でデータ見学会を実施する目的
2010年ぐらいから新卒入社の研修の一環としてデータ見学会を毎年実施しています。 2020年、2021年に関しては、見学予定日がコロナ禍かつ緊急事態宣言の時期と重なったため、オンラインでデータセンターの紹介をするのみとなってしまいましたが、「実際に見てみたい」という要望も多く、2022年の年初に見学会を実施いたしました。
目的
目的は、実際に提供するサービスの仕組みや裏側をしっかりと把握し、業務に活かしてもらうこと
参加対象
インフラ担当だけではなく、開発担当やCS、事業部に配属予定のメンバーも含めてほぼ新卒全員
エンジニア以外の方は、配属後にデータセンターに訪問する機会はないかも知れません。ですが、他職種の方に運用体制を知っていただくことは有益だと考えています。たとえば営業職の場合であれば、セキュリティの詳細や管理方法、裏側を知っていることは自信を持ってご提案できる材料になりますし、何より顧客にとって安心して選択いただける情報を正しくお伝えできます。
見学詳細
見学時は、データセンターを出入りしているメンバーでも普段は見ることのできない場所を案内します。具体的には以下4つの設備を見学いただきます。
また、 サーバーを設置しているフロアをまわり、実際にこれから業務で関わる商材が利用しているサーバーを見ていただける他、実物のサーバーの中身を見ていただき触っていただく体験も提供しました。
特高設備UPS非常用発電機消火設備
特高設備
電力会社より特別高圧を受電する場合に必要となる装置。
UPS
万が一電源が喪失する状態になっても、一定時間電源を供給できる装置。
非常用発電機
万が一電力供給がおこなわれない状態になった場合にデータセンター独自で電気を作り出す装置。この装置がある事で万が一の状況でもサーバーを停止させることなく、稼働させる事ができます。
消化設備
万が一火災が発生したときに火を消し止める装置。消し止めるために放出されるのは水ではなくガスなのですが、その理由なども含めて設備情報をお伝えします。
サーバー体験
実際にはHDDやSSDの交換作業、メモリーの交換作業を体験してもらっています。これらの作業は自作PCなどの組み立て経験あれば簡単に思うかもしれませんが、はじめてサーバーの現物を見る人や触ったことのない人にとってはメモリーの抜き差しの力加減なども難しいのです。
実際に中身を見て触って体験ができる、とても好評なコンテンツです。
さいごに
残念ながら見学会は社外のお客様向けには開催していないのですが、GMOインターネットグループに入社した新卒メンバーはぜひじっくりと楽しんでいただきたいです。
また、社内・グループ会社のパートナーの皆様でデータセンター関連のご相談がありましたら お話をさせていただきますので、お声がけください。