こんにちは。GMOインターネットグループ株式会社の村上です。
今回は8月~9月に3週間に渡ってオフラインでのインターンを開催しました。場所はGMOインターネットグループ株式会社 北九州オフィス(GMO kitaQ)で行いました。
今年で3回目の開催となりますが今回は8月にサマーインターン、9月に就業型インターンを実施する為、去年まで5週実施していたインターンを3週に変更して実施いたしました。
目次
はじめに
各コースと日程
去年と同様にアプリケーション開発コース、インフラコース、セキュリティコースは各1回ずつ実施しました。
参加学生数は全体で60名程の学生さんたちに参加いただきました。
開催場所
開催場所は福岡県北九州市小倉にある「GMO kitaQ」オフィスのyoursスペースを貸し切ってオフライン開催しました。交通費・インターン期間中の宿泊費は全額GMOで負担し、全力でインターン取り組んでもらえるようにしました。
各コース毎のコンテンツ
Webアプリケーション開発コース
今回のインターンは 「ConoHaのコンパネ開発」 をテーマに実施しました。
実際にConoHaを触ってもらってその中で感じた課題や改善できそうな点を要件として定義し、自分たちで新しくConoHaのコンパネを作ってもらいます。ConoHaのコンパネはバックエンドの処理が全てAPI化されて外部公開されているのでこのような課題を実施することができました。
弊社の業務の基本的な流れは、事業部から新規で機能開発の依頼や日々の運用で発生する改善・不具合対応がメインとなってます。ただ今回のように開発チーム側からシステム目線での改善提案も行うことがあるので、今回はその業務を体験してもらうというのが趣旨となってます。
他のコースでは割と座学をしたりするのですが、アプリケーション開発コースでは基本的に自分たちでチーム内の役割決めを行い、機能要件や技術選定を行ってもらってます。各チーム初顔合わせながらしっかりと話し合って決めているのがとても良かったです。
今回は開発の合間にアプリケーション開発本部のことをより知ってもらうために、各開発部の部長に事業やチームの話を実施していただきました。学生から質問もちょこちょこ出ていて、知りたいことが持って帰ってもらえたかなと感じてます。
それ以外にも弊社のデベロッパーエキスパートの成瀬(@nrslib)にイベントストーミングのワークショップやライブコーディングを行ってもらいました。
最終日は各チームで作成したアプリケーションの成果発表とデモを実施しました。各々考えた要件を満たしているチームがほとんどで非常に優秀だなと感じました。
懇親会ではもっとこうしたかった、最初の段階での検討をこうすればよかった等色々な意見が出ていて参加した学生に非常に有意義な時間になったのかなと思います。
インフラコース
今年も 「インフラエンジニアの立場で ConoHa の開発工程を疑似体験する」 をテーマにインフラインターンを開催しました。
弊社の主要商材である ConoHa をベースに、それに関わる業務を体験することで、GMOインターネットグループにおけるインフラエンジニアの職種と役割を知り、自身の目指したいエンジニア像を明確化することを狙いとしています。
5日間のタイムスケジュールは以下のようになっています。
水色が座学、オレンジ色はハンズオンありのカリキュラムになっています。
昨年よりアップグレードしているのは、3日目に行った OpenStack 構築ハンズオンです。
昨年はスケジュールの関係上、机上の説明だけで終わってしまいましたが、今年はほぼ丸一日使って、オールインワンで OpenStack 構築を行ってもらいました。普段から OpenStack 開発を行っているエンジニアのフォローの下、無事全チームが開発できました。
全体満足度は4点満点中の4点でした。主に以下の理由で満足してくれたようです。
◯カリキュラムとサポート:
・難易度がちょうど良く、実務体験を通じて視野を広げることができた。
・メンターのサポートが適切で、質問しやすい環境が整っていた。
◯社風と働きやすさ :
・社風や社員の姿勢から働きやすさを感じ、成長できる環境だと実感。
・直接社員と話す機会が多く、会社の理解が深まった。
◯実務経験とスキル向上 :
・実務体験では未経験の工程にも取り組むことができ、スキル向上に繋がった。
・学びの機会が豊富で、高いレベルの学習環境が用意されていた。
◯事業と理念への共感 :
・会社の事業や理念に共感し、志望度が向上。
◯充実感と感謝 :
・目標の達成や多くの学びを得たことで充実感を感じている。
・得られた経験や知識に感謝し、今後のキャリアに活かしたいと思っている。
弊社としても学生たちが積極的に参加してくれたことに非常に感謝しております。
セキュリティコース
セキュリティコースでは、 「インシデントハンドリング」と「アイデアソン」 の2つのコンテンツを実施しました。今回のインターンのテーマは「答えのない課題に対してチームで挑む(理解力×思考力×発言力×調整力×表現力)」です。
セキュリティの仕事は、一人で解決できるものではなく、他のチームや部署と連携して進めることが多くあります。だからこそ、コミュニケーション力や思考力がとても大切。そのため、今回のコンテンツはそうしたスキルを実感できるものにしました。
また、今回はインターン生の皆さんの希望を取り入れ、短縮版ではありますが、セキュリティの仕事を体験できる「ログ分析体験」や「アプリケーション脆弱性体験」も実施しました。
それでは、それぞれのコンテンツについて少しご紹介します。
実際にインシデントが発生したとき、会社内でどのように対応すべきかを机上演習で学びました。1回だけでは理解が深まらないので、複数回繰り返し、難易度を少しずつ上げていきます。
初回は、会社とシステムの構成図をもとにインシデントが発生したというシナリオでスタート。インターン生は全員Blueチームとして、システム部門にログ調査を依頼したり、事業部と情報共有しながらインシデント対応を進めていきました。
回を重ねるごとに、システムの構成が複雑になったり、Redチームとして調査結果を提供する立場になったりと、どんどん挑戦的な内容に。みんなが考えたインシデントも、実際にありそうなものからユニークなものまで、さまざまでした。
あるテーマについてチームで話し合い、まとめて発表する「アイデアソン」。正解がないお題に対して考えることで、思考力やチームでのコミュニケーション能力を養います。限られた時間の中でアイデア出しから発表資料の作成までを進めるフレームワークを学び、それに沿って取り組みました。
テーマは、セキュリティに関連するものから、生成AIを活用した会社でのツール導入に関する懸念点など、幅広い内容を用意しました。インシデントハンドリングと同様、何度も繰り返すことでフレームワークがしっかり身につき、思考力もアップしていきました!
「最終日にどんなことをしたいか?」という議論から出てきた希望をもとに、急遽「ログ分析体験」を実施しました。ログ分析ソフトの使い方を学び、攻撃ログの中に隠れた痕跡をCTF形式で調査。チームで競いながら、セキュリティログの分析を体験しました。
もう一つの希望として挙がった「アプリケーション脆弱性体験」では、脆弱性を含む環境を各チームに用意し、実際にどれだけアプリケーションが攻撃に弱いかを体験。セキュアコーディングの重要性を学ぶことができました。こちらもCTF形式で、楽しく学べる内容に仕上げました。
今回のインターンは、技術だけにフォーカスするのではなく、インターン生同士でたくさん議論する場を設けたので、参加者同士の絆も深まりました。就職活動や研究分野についても活発に情報交換が行われ、お互いに良い刺激を与え合っていたようです。
最終日の各種体験を通して、「セキュリティの仕事のイメージがつかめて、楽しかった!」という声もいただきました。皆さんが楽しみながら学んでくれたことが何より嬉しかったです!
さいごに
今年はサマーインターンに参加するにあたり、より熱意の高い学生の方に参加いただきたく事前に面接も行わさせていただきました。その中から選び抜かれた学生のみなさんは非常にレベルも高く、意欲的に取り組んでいただけて担当した各メンターからも熱意をもって取り組めたと感じてます。
更にインターン中の課題として「GMOインターネットグループを知ってもらう」「エンジニアのことを知ってもらう」という点にも注力し、メンター以外にも様々なパートナーに協力いただきました。
終了後のアンケートでも、全員が非常に満足だったという回答をいただき準備した方としてもとても嬉しい結果となりました。メンターにもアンケートを取ったところ、みなさんから非常にモチベーションをもらえたという回答をもらいました。
今回は26卒の学生さんが対象だったので、全員がこれから就職活動を始めていく時期だと思います。
今回インターンに参加して、同年代の友人もたくさんできたと思いますので、このつながりを大事にして大変な就職活動を乗り切っていってください。
現在GMOインターネットグループでは新卒採用が始まっていますので、インターン参加できた学生さんやそうでない方も、興味を持っていただけたらぜひエントリーをお待ちしております。
GMOインターネットグループ 2026新卒採用マイページ
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