2025年8月、GMOインターネットグループは「GMOデジキッズ2025」を渋谷・北九州の2会場で開催しました。テーマは 「サイバーセキュリティとパスワードの基礎」。小学生がデジタル社会を安全に生きるための第一歩を、楽しみながら学ぶことを目的としたイベントです。
イベント概要
渋谷会場:2025年8月2日(土)/GMO Yours(渋谷フクラス16F)北九州会場(GMO kitaQ):2025年8月9日(土)/GMO Yours(セントシティ12F)
渋谷会場での開催は、東急・サイバーエージェント・DeNA・GMOインターネットグループ・MIXIの5社による「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」の一環として位置づけられており、渋谷区立小中学校のプログラミング教育を支援する取り組みと連携しています。北九州開催においては、今年も北九州市さまに後援をいただき開催をさせていただきました。
今年は渋谷・kitaQ合わせて35名のお子様にご参加いただきました!両会場とも小学校高学年を対象に、保護者も同席可能な学びの場として「家庭での安心」「親子で考えるセキュリティリテラシー」を重視し、未来の社会を担う子どもたちに必要な知識を届けました。
プログラム内容
子どもたちが「自分ごと」としてセキュリティを考えられるよう、体験型ワークショップを中心に構成しました。
パスワードの基礎:「ひみつの合言葉」でパスワードの意味と重要性を学ぶ暗号解読ゲーム:なぞなぞ形式で「たぬき」「さぬき」を使った挑戦認証の進化:顔認証や指紋認証など、多要素認証の仕組みを紹介
講師紹介
本プログラムの講師を務めましたのはGMOインターネットグループのエキスパート(ローレイヤーセキュリティ領域)を務める三村さん、GMOサイバーセキュリティbyイエラエ株式会社にてセキュリティコンサルティング及びサイバー教育の企画・講師を担当している大鐘さんの2名です。
三村 聡志(みむらさとし)
GMOインターネットグループ エキスパート(ローレイヤーセキュリティ)GMOサイバーセキュリティbyイエラエ株式会社
セキュリティアーキテクト。マルウェア解析やアプリケーション・カーネルモードドライバの開発業務を経て、2019年より現職(GMOサイバーセキュリティbyイエラエ) 現職ではハードウェアおよびファームウェアの脆弱性診断業務に従事。 外部活動では、東京電機大学の非常勤講師や、CODEBLUEやBSides Tokyo などのイベント運営、セキュリティコンテストのSECCONの実行委員長などを務める。
大鐘 博子(おおがね ひろこ)
GMOサイバーセキュリティbyイエラエ株式会社
プログラマー、暗号・認証認可における運用・開発エンジニアを経て、2021年より現職(GMOサイバーセキュリティbyイエラエ) 現職ではセキュリティコンサルティング及びサイバー教育の企画・講師を担当している。 CISSP、CEH、情報処理技術者試験委員会・情報処理安全確保支援士試験委員、東京電機大学国際化サイバーセキュリティ学特別コース講師 専門分野:認証・PKIサービスに関わる構築・運用技術、リスクマネジメント
GMOデジキッズオリジナル「パスワード強度チェッカー」
今回のプログラムのために、GMOインターネットグループが独自に 「子ども向けパスワード強度チェッカー」 を開発しました。
チェック項目やメッセージはAIで自動生成「文字数」「数字・記号の有無」「推測のされやすさ」などを評価子どもにも理解しやすい言葉で「安全度」を表示体験型ワークショップでは、自分で考えたパスワードを入力し、その場で強度を判定強いパスワードを作るコツを楽しく学べるようデザイン
これにより「なぜ安全なパスワードが必要か」を体験を通して理解できる構成となり、家庭でも実践しやすい学びを提供しました。
パスワードを数値化して点数で示すことで安全性を体感してもらうだけでなく、仮に悪意ある攻撃者が突破しようとした場合に要する時間や期間を明示することで、脅威をより身近に感じてもらうことができました。
親子で一緒に学べる工夫
本イベントは「子どもが主役」でありながら、親御さまも同席して一緒に学べる設計にしました。身近に日常となっている事例を出しながら、パスワード社会における重要性や脅威についてともに学んでいただけたと思います。家庭で実践できるセキュリティ習慣(パスワードの共有ルールや多要素認証の利用など)を親子で話し合えるようにし、学びを“持ち帰れる”体験を重視しました。
参加者の声
アンケートでは 満足度100% を記録し、子どもたちからは次のような声が寄せられました。
「友達にパスワードを教えないルールを守ろうと思った」「8桁のパスワードが高性能なコンピューターにかかればすぐ解かれてしまうという事実にびっくりした」「難しいと思ったけれど、説明がわかりやすかった」「とても楽しかった!また参加したい」
保護者からも「家庭でのセキュリティ教育のきっかけになった」「親子で学べるのが良かった」といったうれしいお声をいただきました。
子どもたちが”今”セキュリティの脅威と重要性を学ぶ意義
サイバー攻撃や個人情報流出が社会問題となっている昨今、セキュリティリテラシーは“未来を生きる力”です。今回の「GMOデジキッズ2025」では、子どもたちが 「セキュリティ=自分を守ること」 と理解し、日常生活に活かしていくことを目的としました。
保護者のみなさまにとっても、家庭内で子どもとセキュリティを共有する貴重なきっかけとなり、結果としてご家族皆さんのセキュリティリテラシーを高めるとともに安心な社会づくりにつながる機会となっておりましたら幸いです。
GMOデジキッズのこれまでとこれから
「GMOデジキッズ」シリーズは、これまでにも子どもたちがデジタル社会に触れ、自ら考えながら学ぶ体験を大切にしてきました。
過去には
プログラミング入門:Scratchを使った簡単なゲーム作りインターネットの仕組み講座:Webがどう動くかを体験的に理解
といったテーマで開催し、子どもたちに「つくる楽しさ」や「仕組みを知る面白さ」を伝えてまいりました。そして2025年は「サイバーセキュリティ」をテーマに、“自分と大切なものを守る力” を学ぶ機会を提供しました。これら一連の取り組みは、子どもたちがテクノロジーを「ただ使う」だけでなく「理解し、創り、守る」存在になることを目指すものです。
デジタル時代を生きるすべての子どもたちに必要な力を育むため、GMOデジキッズは今後も進化を続けてまいります。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。
関連リンク
GMOデジキッズ2025(北九州)GMOデジキッズ2025(渋谷)