【イベントレポート】現場の知見を1on1で共有!「DESIGN LEAD 1on1」で見えた、インハウスデザインの最前線

デザインの第一線で活躍するリードたちが、肩書きや立場を越えて1on1で語り合う─。
2025年6月11日、渋谷フクラスで「DESIGN LEAD 1on1」が開催されました。
AI活用、アートディレクション、組織マネジメント…現場のリアルな知見が交わされたこのイベントの様子を、セッションハイライトや参加者の声とともにお届けします。

開催背景|なぜ「DESIGN LEAD 1on1」なのか?

本イベントは、GMOインターネットグループと株式会社ディー・エヌ・エーのデザイナーによる1on1対話企画として開催されました。
現場の前線でデザインに向き合うデザイナーが、自身の課題や工夫を等身大で語り合うことで、「組織の中でデザインをどう進めるか?」「インハウスでこだわる意味は何か?」といった実践的な知見を共有し、参加者の共感や気づきを引き出すことを目指しています。

また本イベントは、GMOインターネットグループが2025年4月に始動した「Creator Synergy Project」の一環としても位置づけられています。

Creator Synergy Project は、デザイン・クリエイティブ発信を強化するためのグループ横断プロジェクトです。
外部ポータルや自社メディアでの情報発信、イベント開催・協賛を通じて、デザイナー・クリエイターの活躍を社会に届け、プレゼンスを高めることを目的としています。
今回の「DESIGN LEAD 1on1」も、その大きな取り組みの第一歩となりました。

イベント全体|当日のハイライト

当日は、渋谷フクラスのGMO Yoursにて3つのセッションと、ミートアップを実施。各社の知見を惜しみなく共有し合う場となりました。

現場のインハウスデザイナーを中心に、150名以上からお申し込みをいただき、当日も100名以上が弊社にご来場くださいました!
会場の熱気はオンラインにも広がり、ハッシュタグ #DESIGNLEAD1on1 で117件もの投稿 がSNS上で発信されました。参加者の声や当日の雰囲気がタイムラインを彩り、大きな反響を呼びました。

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それでは早速、各セッションの熱気と学びを振り返ります!

SESSION 1|「AI×プロダクトデザイン」の最前線

登壇者:
はるたん(GMO Flatt Security株式会社 プロダクトセキュリティ事業部 プロダクトデザイナー/GMOインターネットグループ エキスパート)
久田 歩(株式会社ディー・エヌ・エー デザイン統括部 統括部長)
小原 大貴(株式会社ディー・エヌ・エー AIイノベーション事業本部 プロダクト開発統括部 UXデザイナー・プロダクトマネージャー)

概要:
AIが実務の中でどのように活用されているのか。そのリアルを赤裸々に語ったのがこのセッションでした。
GMO Flatt Securityのはるたんさんは、デザイナーが一人という少人数体制の中で、生成AIを「共同作業者」として用いることで、デザインとPM業務の両立を可能にした実例を紹介。対してDeNAの久田さん・小原さんは、組織全体にAIを組み込むプロセスの模索と、その中で起きた変化・失敗・気づきについて語りました。
議論は「生成AIで発散のスピードは格段に上がったが、収束には人の経験と直感が不可欠」「AI活用が組織構造や役割の再設計にまで影響している」といったリアルな現場目線に踏み込んでいきました。

スライドより(一部抜粋)

参加者の声(Xより)
📝 AI時代のデザインって、結局“人”が大事──多くの参加者が、AI活用のリアルとその“限界”に共感を寄せていました。

◆「AIによってアイデアの発散が爆速化することで発明はしやすくなる」
◆「AIであることを感じさせないUXが大事」
「収束に人の目が必要、ではAIはどこに関われるのか?」
◆「AI時代、人間のパッションが大事…」

SESSION 2|事業会社の中で「らしさ」の表現を追求する

登壇者:
大倉 太一(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 ブランドマネジメント室 室長)
田中 隼人(株式会社ディー・エヌ・エー デザイン統括部 コミュニケーションデザイン部 アートディレクショングループ グループリーダー/アートディレクター/デザイナー)

概要:
このセッションでは「事業会社でアートディレクションを極めるとは?」という問いを軸に、2人のデザインリードが自社内で“らしさ”をどう表現し、守ってきたかを語り合いました。
大倉さんはGMOイエラエにおけるブランド構築の舞台裏を紹介。カルチャーデックや色・フォント設計、ビジュアル開発まで一貫したこだわりを披露。田中さんはDeNAで展開した社内外のプロジェクト実績をもとに、組織の中でデザインを尖らせる難しさとやりがいを語りました。

スライドより(一部抜粋)

参加者の声(Xより)
📝 “自分の心が動く”デザインこそ、他人の心を動かす──デザインに向き合う覚悟や信念に、参加者の共感が集まりました。

◆「納得すぎる言葉。“自分の心が動かないデザインは他人の心も動かない”」
◆「大倉さんの言語化に感動」
◆「品質をとことん高めてから出す姿勢、刺さった」
◆「インハウスぼっちデザイナーにめちゃ刺さる…」
◆「ブレないこと、大事」

▽GMOイエラエ 大倉さん|Cocoda事例記事はこちら

SESSION 3|マネジメント生談義「成果と育成のバランスは?」

登壇者:
岡本 くる美(GMOメディア株式会社 サービスデザイン部 部長/GMOインターネットグループ エキスパート)
高橋 寿俊(株式会社IRIAM IRIAMプラットフォーム事業部 デザイングループ グループリーダー)

概要:
20名規模のデザイン組織を率いる両者が、事業成果と育成のバランスをどう設計し、マネジメントしているかを語り合いました。
岡本さんは、GMOメディアでの横断部体制やDesignOps、シニア人材の育成について紹介。高橋さんはIRIAMでの若手主体の組織設計や、職能・等級の可視化への取り組み、マネジメントの姿勢を共有しました。

スライドより(一部抜粋)

参加者の声(Xより)
📝 成果?育成? どっちもやるしかない──評価、対話、組織設計…マネージャーの覚悟に共鳴が集まりました。

◆「マネジメントはコミュニケーションに帰結する」
◆「若手とベテラン、両方大事」
◆「ジュニアではなく“ポテンシャルある若手”と呼ぶ姿勢に感動」
◆「スキルマップの活用で説明責任を果たせる」
◆「社外評価が本質という考え方、刺さった」

▽GMOメディア 岡本さん|Cocoda事例記事はこちら

まとめ

「DESIGN LEAD 1on1」は、デザインの第一線で活躍するリードたちが肩書きや立場を越えてフラットに語り合い、現場のリアルな知見や葛藤を共有する場となりました。
単なるスキルや手法にとどまらず、
「デザインを通じて組織や社会にどう価値を届けるか?」
という深い問いが交わされ、多くの参加者から共感と刺激の声が寄せられました。

GMOインターネットグループでは、こうした“現場の声”を拾い上げて社会に届けることを大切にしています。その想いを形にする横断プロジェクトが「Creator Synergy Project」です。
今回の「DESIGN LEAD 1on1」は、その第一歩となりました。

今後も現場の熱量や想いを社会に届けていけるよう、取り組みを続けていきます。次回の開催もぜひ楽しみにしていてください!

ブログの著者欄

若林 里奈

GMOインターネットグループ株式会社

グループ広報部技術広報チーム所属。グループ横断の開発者向け情報発信に従事しています。

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