Azure Site Recovery -Vol.2 

ハイブリッドクラウドのはじめの一歩

ハイブリッドクラウド実現のためのはじめの一歩として、Hyper-VとAzureを組み合わせて利用できるサービス「Azure Site Recovery」(Site Recovery)を紹介するレポート第2弾。
今回は、Site Recoveryの設定方法についてご紹介します。

※Site Recoveryの設定前に必要な、Azureアカウントの作成や設定方法については、Vol.1をご参照ください。

Azure Site Recovery の設定手順完全版

『できるPRO Windows Server 2016 Hyper-V (樋口勝一著)』では、Azure Site Recovery の設定手順完全版が掲載されています。

『できるPRO Windows Server 2016 Hyper-V』
Hyper-Vで本格的なサーバー仮想環境を構築。
仮想環境を設定・操作できる!
 ◇Hyper-Vのさまざまな機能がわかる
 ◇インストールからの操作手順を解説
 ◇チェックポイントやレプリカも活用できる
Windows Server 2016 Hyper-Vは、仮想化ソフトウェア基盤を提供する機能であり、クラウドの実現に不可欠のものです。
本書では、仮想化の基礎知識から、Hyper-Vでの仮想マシンや仮想スイッチの設定・操作、プライベートクラウドの構築、Azureとの連携などを解説します。

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5.Site Recoveryの設定

※Site Recoveryの設定前に必要な【1】~【4】の手順については、
 Azure Site Recovery -Vol.1をご参照ください。

インフラストラクチャを準備する
はじめてSite Recoveryの設定を行う場合は、オンプレミスのHyper-Vを登録する必要があります。
[インフラストラクチャを準備する]では、オンプレミスのHyper-VにSite Recoveryのためのエージェントをインストールして、Site Recoveryサービスに登録します。次回以降は、登録したHyper-Vを選択して、レプリケーションの設定を行います。

AzureのTOPページのダッシュボードから「MyRS」を選択

[Site Recovery]-[手順1:インフラストラクチャを準備する]を選択

[Hyper-V ホストの管理に System Center VMM を使用していますか?]で、「いいえ」を選択

[+Hyper-Vサイト]を選択

[+Hyper-Vサーバー]を選択

Microsoft Azure Site Recovery プロバイダーをダウンロード&実行して、オンプレミスのHyper-Vホストサーバーにインストールします。(Hyper-Vホストサーバー上のブラウザからAzureポータルを表示しています。)

最後に [登録]ボタンを選択して、一旦、ブラウザ(Azureのサイト)に戻ります。

コンテナ登録キーの[ダウンロード]を選択して保存します。

実行中の登録ウィザードに戻り、ダウンロードした登録キーファイルを選択します。

[プロキシを使用せずに直接Azure Site Recoveryに接続する]を選択

これで、Hyper-VのホストサーバーがSite Recoveryコンテナに登録されました。

この画面の状態から一度ブラウザをリロードします。

[手順1:インフラストラクチャを準備する]を選択してウィザードを進めると、

登録したHyper-Vホストサーバーが選択されました。

事前に作成した、ストレージアカウントと、仮想ネットワークを選択します。

[+作成と関連付け]を選択

[コピーの頻度]:最初のレプリケーション完了後にレプリケーションを行う間隔 (30 秒、5 分、15 分) を指定します。

[復旧ポイントのリテンション期間]:レプリケーションされた仮想マシンは指定した期間内のどのポイントにも復旧できます。

[アプリ整合性スナップショットの頻度]:復旧ポイントの作成頻度を指定します。

[初期レプリケーションの開始時刻]:最初のレプリケーションを開始する時間を指定します。

[容量計画は完了していますか?]で、「はい、完了しました」を選択

[OK]ボタンを選択してインフラストラクチャの準備は完了です。

6.初期レプリケーションの開始

アプリケーションをレプリケートする
Site Recoveryを利用して、Hyper-Vホストサーバー上の仮想マシンのレプリケーションを開始します。Hyper-Vホストサーバーを「HVSVR01」、仮想マシンを「Web01」として、レプリケーションを行います。

レプリケーション対象の仮想マシンをあらかじめ起動状態にしておきます。また、レプリケーションされた仮想マシンはAzure上で稼働することになるため、Azureの機能を利用できるようにあらかじめ仮想マシンに[Azure VM エージェント]をダウンロードしてインストールしておきます。

仮想マシン「Web01」で[Azure VM エージェント]のインストールを実行。

ブラウザに戻り[手順 2: アプリケーションをレプリケートする]を選択

一覧から仮想マシン「Web01」を選択

[OSの種類]で「Windows」を選択

[レプリケーションを有効にする]を選択して、レプリケーションを開始します。
初回のレプリケーションが完了するまで、しばらく時間がかかるので待機します。
レプリケーションの進行状況は、[ジョブ]-[Site Recovery ジョブ]で確認できます。

[レプリケートされたアイテム]では、レプリケーションされた仮想マシンが確認できます。
仮想マシンの[正常性]が「OK」、[状態]が「保護済み」となっていれば、レプリケーションが完了しています。

Hyper-V側でもレプリケーションが成功していることを確認してみましょう。
ホストサーバー「HVSVR01」のHyper-Vマネージャーで、仮想マシン「Web01」のレプリケーションが「有効」になっていて、正常性が「標準」となっていることを確認します。


2回に渡って、Azureアカウントの作成や設定、Site Recoveryの設定方法についてご紹介しました。
次回は目的に応じたフェールオーバーの実施方法についてご紹介します。

著書の紹介欄

Hyper-Vで本格的なサーバー仮想環境を構築。仮想環境を設定・操作できる!

できるPRO Windows Server 2016 Hyper-V

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ブログの著者欄

樋口 勝一

GMOインターネット株式会社

1999年6月GMOインターネットに入社。Windows Serverをプラットフォームとしたサービス開発から運用・保守まで幅広く担当。講演登壇や出版、ネット記事連載などでマイクロソフト社と強い信頼関係を構築。2007年より「マイクロソフトMVPアワード」を受賞し、インターネットソリューションのスペシャリストとして活躍。

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