前回に引き続きMicrosoft365と連携可能なRPAであるPower Automate Desktopについて、今回はインストール方法を紹介します。インストール不要のPower Automateとは異なり、Windowsデスクトップ上の作業を自動化可するために、パソコンへのインストール作業が必要となります。また、パソコン上にオンプレミスデータゲートウェイを構築することでグラウドベースのRPAであるPower Automateと連携してハイブリッドなRPAも開発可能となります。
Power Automate Desktop のインストール
Power Automate DesktopはWindows用のアプリケーションとして提供されています。Microsoft365のPower Automateのメニューから追加インストールできるようになっています。

Microsoft365からPower Automateを選択して、左メニューから「作成」を選択します。右上の「インストール」から「Power Automate Desktop」を選択します。

Power Automate Desktop のインストーラーがダウンロードされるので実行します。

こちらの選択内容でインストールを実行します。

インストールが成功したら、ブラウザの拡張機能のインストールを実行します。ChromeもしくはEdge用の拡張機能を選択します。

今回はMicrosoft Edgeの拡張機能をインストールします。

拡張機能のインストール完了後、先ほどの画面に戻り「Power Automate Desktopの起動」を選択するか、Windowsのスタートメニューから「Power Automate Desktop」を起動します。
「サインイン」を選択して、Microsoft365のアカウントでサインインします。

まずは無料の試用版で開始します。
※2021年3月2日より正式版も無料で利用できるようになりました。

Microsoft Dataverseデータベースが無いとのこと。Dataverseを利用することでPower Automate Desktopで使用されるデータを安全に保存および管理できます。Dataverseの設定を行います。「管理センター」ボタンを選択します。

Power Platform管理センターに移動して環境からすでに構築されている環境を選択します。

「データベースの追加」を選択します。

データベースの各項目を設定して作成します。
保存後設定が反映されるまで数分かかるようです。 Windowsのスタートメニューから「Power Automate Desktop」を起動してこちらの画面となればDataverseデータベースの作成が完了しています。

オンプレミスデータゲートウェイのインストール
次にオンプレミスデータゲートウェイをインストールします。
オンプレミスゲートウェイはMicrosoft365の様々なクラウドサービスとPower Automate Desktopを連携する場合などハイブリッドなフローを実行するために必要となりまます。デスクトップ上の操作で完結するフローのみを実行する場合は不要です。
Microsoft365のPower Automateに戻り、「オンプレミスデータゲートウェイ」をインストールします。

オンプレミスデータゲートウェイのインストーラーがダウンロードされるので実行します。

ゲートウェイを使用するメールアドレスを入力します。今回はMicrosoft365の管理者アカウントと同じものを設定します。

「このコンピューターに新しいゲートウェイを登録します。」を選択します。

こちらの設定でゲートウェイを構成します。

オンプレミスデータゲートウェイが作成されました。

以上、Power Automate Desktopのインストール方法についてく紹介しました。
次回はPower AutomateとPower Automate Desktopを連携させてハイブリッドなRPAの開発方法を紹介します。
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