GMO DevelopersDay
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イベント開催まであと6

[開催レポート]サマーインターン2023 at GMO kitaQ

こんにちは。GMOインターネットグループ株式会社の村上です。

今回は8月~9月に5週間に渡ってオフラインでのインターンを開催しました。場所はGMOインターネットグループ株式会社 北九州オフィス(GMO kitaQ)で行いました。今年で2回目の開催となりますが、去年のコンテンツから更にパワーアップしてやりごたえのあるインターンの内容をレポートします。

はじめに

各コースと日程

去年と同様にアプリケーション開発コース、インフラコースに関しては1週間✕2回を実施。セキュリティコースは前年1dayのコースも準備していましたが、より専門性を高める為に今回は5daysのコースのみになりました。
参加学生数は各コース20名前後、全体で100名を超える学生さんたちに参加いただきました。

開催場所

開催場所は福岡県北九州市小倉にある「GMO kitaQ」オフィスのyoursスペースを貸し切ってオフライン開催しました。交通費・インターン期間中の宿泊費は全額GMOで負担し、全力でインターン取り組んでもらえるようにしました。

各コース毎のコンテンツ詳細

Webアプリケーション開発コース

去年と同様に各チームで課題に対してユーザーストーリーを考え、開発を行っていくハッカソン型をコンセプトとしました。要件定義から行い画面仕様・詳細仕様を作成し、アプリケーションの実装後Webサーバーにデプロイして公開してもらいました。

各チーム考えていただいた要件は自身のチームで作成するのではなく、他のチームに作ってもらいます。これにはちゃんと理由があって、基本的にシステムサイドが新たに作りたい機能を作る、というよりは事業やサービスについて考えるチームがいて、そのチームから要件という形で依頼がきてシステム開発が始まっていきます。なので今回のハッカソンもそのアプリケーションがほしいと考える人の要求に答える形で開発をすすめてもらいました。

他のコースとは違い座学等はなく、基本的にはチームの中で話し合い役割分担を行ってからアプリケーションの開発を行っていきます。短い期間で要求されたアプリケーションを作るのはかなり難しいと思いますが、各チームしっかりとコミュニケーションを取って、要求に答えるアプリケーションを作成していました。意外と勘違いされがちなのですが、アプリケーションエンジニア(プログラマ)はひたすらPCに向かってコーディングしていくイメージを持ってる人がいますが、チームで開発するので周りとコミュニケーションを取ることが大事になります。

今回のインターンではアイスブレイクでマシュマロチャレンジを題材にしたワークショップを行いました。マシュマロチャレンジを通して課題解決思考の理解とその実践を行います。みなさん非常に優秀でチームで協力して最初からかなりいい記録を出しているチームもいました。

しっかりとコミュニケーションを取り、チーム一丸となって開発したアプリケーションはどれも非常に良くできていていました。終わった後は疲れているながらもみんないい笑顔でした!

インフラコース

インフラエンジニアと一言で言っても、その業務は多岐に渡ります。イメージがつきやすいアプリケーションエンジニア(プログラマ)と違って、世間一般に「地味そう、つまらなそう、仕事のイメージがつかない」等、あまりよいイメージを聞きません。また企業によってもその業務内容は異なります。

そこで今回は弊社でのインフラエンジニアはどのような業務があるのか知ってもらうために

ConoHaの開発工程をインフラエンジニアの立場で体験しよう!

をテーマにインターンを開催しました。

弊社の主要商材であるConoHaをベースにそれに関わる業務を体験することで、GMOインターネットグループにおけるインフラエンジニアの職種と役割を知り、自身の目指したいエンジニア像を明確化することをゴールとするコンテンツとしました。

アイスブレイク

いま話題の画像生成AI(Stable Diffusion)を使って、各チームのオリジナルのフラッグ作成に挑戦してもらいました。(参考記事はこちら→https://developers.gmo.jp/37652/

条件は

  • チーム名(A~F)のアルファベットを含む
  • チームメンバーの好きな要素を加える

チームでプロンプトをどのようにするか、どのデザインにするか活発に意見が交わされていました。その結果、みなさんが自然とコミュニケーションを取るようになり、和気あいあいとした雰囲気に。

1 ConoHaの企画・設計思想について知ろう!

新規サービス立ち上げに関連する企画・設計段階の考慮点や技術選定について、実際に関わったパートナーから講義を受けました。みなさんメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

2 ハードウェアに触れよう!

各チーム毎に1台ラックサーバを用意し、ハードウェアの取り付けやリモート管理ツール、RAIDの構築等、普段触れないような作業を体験しました。電源を入れてもうまく起動しない等のトラブルが発生した際も、みんなで解決し、楽しそうに活動していました。

3 ネットワークを構築しよう!

実際のネットワーク機器にログインし、通信ができるように設定する体験も。さらに、弊社のネットワークを支えるエンジニアからのプレゼンテーションも大好評で、質問が絶えませんでした。

4 仮想基盤を構築しよう!

LinuxOSから仮想環境(KVM)の構築までを行いました。クラウド上で簡単にできるVM作成もコマンドラインで行うことで、インフラ基盤の動きを間近で感じられ、より深い理解が得られました。

5 ConoHaの課金の仕組みを体験しよう!

ConoHaで利用されている課金の技術について解説し、チーム毎に課金方針を検討して金額を取得するまで体験しました。インフラエンジニアの仕事が多岐にわたることに、多くの参加者が驚いていました。

6 作ったシステムを監視してみよう!

作成したシステムを実際に監視ツールで監視し、アラートを出してもらいました。監視の必要性について理解し、「研究室のサーバに監視設定してみたい」といった声が聞かれました。

7 問い合わせ対応を体験しよう!

お客様からの問い合わせにどう対応するか、ログ解析から回答までを実際に体験。新たな面白みを感じる参加者が多かったです。

インターンシップを通して「インフラエンジニアってこんなに面白い!」と感じ、最終日には参加者全員が目指すインフラエンジニアの具体的なキャリアイメージもできたようです。

皆さんにとって有意義な時間となり、高評価をいただきました。

セキュリティコース

セキュリティコースでは、インシデントハンドリングとアイデアソンという2つのコンテンツを実施しました。今回のインターンのテーマは「答えのない課題に対してチームで組む(理解力×思考力×発言力×調整力×表現力)」でした。セキュリティに関わるお仕事は、1人では出来ず、他チーム・他部署と連携して進める事が多くあります。そのため、コミュニケーション能力や思考力などが必須になります。
その事を実感してもらえるものとして先述した2つのコンテンツにしました。

それでは、各コンテンツについて少し紹介します。

インシデントハンドリング

実際にインシデントが起こったとき会社の中でどのような対応をするべきか机上演習を通して理解を深めます。1回やって終わりでは理解も深まらないので複数セット繰り返して徐々に難易度を上げていくようにしました。

初回は、前提として会社とシステムの構成図を提供しインシデント発生報告をトリガーとしてハンドリングが始まります。インターン生は全員Blueチームとしてシステム部署にログ調査を依頼し攻撃の有無を確認したり、事業部側にインシデントの事実確認や通報元などRedチームから出てきた情報からインシデントの発生個所や被害の規模、インシデント後の対応を考えます。

2回目以降はシステムの構成図が複雑になったり、RedチームとしてBlueチームからの調査結果の回答をする立場になったり、システムの構成図とインシデントそのものを問題として作成して他チームに解いてもらうなど徐々に難しくなっていきます。インターン生を見ていると自分でインシデントを考えるところが難しく、よりリアルで発生しそうな事例や自分の好きな機器や脆弱性からヒントを得たインシデントなどチームによって様々なパターンを考えディスカッションに花が咲いていました。

アイデアソン

あるテーマに対してチームで議論し内容をまとめて発表します。正解のないお題に対して考える思考力やチームで議論することでコミュニケーション能力を向上させます。限られた時間の中で案出し~まとめ~発表用資料作成を行うためのフレームワークを紹介しそれに沿って進めていきます。テーマはセキュリティに関連するものはもちろん生成AIを活用したツールを会社で導入する際の懸念点とルール作りについてなど複数用意しました。

アイデアソンもインシデントハンドリングと同様に複数セット繰り返すことでフレームワークの定着と思考力の向上を図りました。

今回のセキュリティインターンでは技術を中心にするのではなく、インターン生同士で議論するという内容だったのでインターン生同士の仲も深まり、お互いの就活や研究分野の共有なども活発でお互いに良い刺激になっていたようでした。

さいごに

去年に引き続き全てのコースで参加いただいた学生さんたちのレベルは非常に高く、全員が意欲的にインターンに取り組んでいただけてとてもよかったです。去年よりも一部コンテンツのブラッシュアップにより難易度も上がっていましたが、それでもしっかりとついてこれていました。
また去年課題でもあった、「GMOを知ってもらう」「エンジニアのことを知ってもらう」ということに重点をおいたコミュニケーションを取れる時間を作ったおかげで、参加いただいた学生のみなさんもよりGMOのこと、エンジニアのことを知ってくれたんじゃないかなと考えてます。

終了後のアンケートでも、全員が満足だったという回答をいただき準備した方としてもとても嬉しい結果となりました。また、メンターにもアンケートを取ったところ、学生さんたちから非常にモチベーションをもらえたという回答を多くもらいました。

今回は25卒の学生さんが対象だったので、全員がこれから就職活動を始めていく時期だと思います。今回インターンに参加して、同年代の友人もたくさんできたと思いますので、このつながりを大事にして大変な就職活動を乗り切っていってください。
現在GMOインターネットグループでは新卒採用が始まっていますので、インターン参加できた学生さんやそうでない方も、興味を持っていただけたらぜひエントリーをお待ちしております。

GMOインターネットグループ 2025新卒採用マイページ
https://mypage.3150.i-webs.jp/gmo2025/

ブログの著者欄

村上 悠

GMOインターネットグループ株式会社

北九州で10年以上ソフトウェア開発に従事。2018年4月GMOインターネットグループ株式会社に転職。 アクセス事業のプロダクト開発を行う傍ら、プレイングマネージャーとしてチームマネジメントも行う。 地元への貢献として、アプリケーション開発者育成講座や小学校プログラミング教育にも携わる。

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