開発者向け新卒技術研修の舞台裏

こんにちは、GMOインターネットの稲守です。
GMOインターネットグループでは、毎年多くの新卒の皆さんに入社いただきます。4月はいわゆる合同人事研修が行われ、職能など関係なく広く社会人としての基礎を学ぶ予定となっています。
そしてGWが明けた5月からはエンジニアやデザイナーなど開発職に特化した新卒技術研修「GMOテクノロジーブートキャンプ(以降GTB)」が始まります。
本エントリーでは8年目となるGTBのカリキュラムや新しい行動様式に対応した昨年のフィードバックなどを交え、技術研修制度の設計や考え方などの一助になればと考えています。

GTBの特徴

・幅広い技術レイヤーに触れ、広い視野と高い視座を得ることを目標とする
・グループのさまざまな部門から各技術のプロフェッショナルが講師登壇し、レクチャーする
・最後にアウトプット開発を行い、チームごとに成果物を発表し、評価・フィードバックする

昨年の集合写真

昨年の実績と課題

完全オンライン開催とし、講師も新卒メンバーも全員リモートでの研修実施となりました。はじめての試みで混乱も少なくありませんでしたが、予定していたカリキュラムはすべて実施できました。

オンラインで開催するにあたり活用したツールは以下の通りです。

・Zoom:有料アカウントを複数用意し、授業別に会議室が複数あるように、Zoomのチャネルも複数用意
・Slack:メインのコミュニケーションツール。講義資料もここで共有。
・ConoHa:開発用で全メンバーにアカウントを貸与。
・gitlab:推奨ツールとして提示
・Trello:推奨ツールとして提示

とくに課題として顕著だったのが2点
(1)新卒メンバーのPC/ネットワーク環境問題
(2)進捗が見えない、新卒メンバーからのフィードバックが見えない場面がある

結論から申し上げると
「座学系の講義はオンラインで問題なし。むしろ理解度が高まる場合も多い」
「一方でワークショップ系の手を動かす時間は、実地の方が好ましく、リモートだと工夫やフォローが必要である」

(1)の環境問題については自宅に光回線などがない新卒にはモバイルルーターを会社から貸与しました。混雑時などネットワークが安定せず、SSHが切れたりと面倒な瞬間がありました。開発用にConoHaのアカウントを貸与しているのですが、こういった反省を踏まえ、バーチャルデスクトップなどの貸与なども準備し望む予定でいます。

(2)の進捗やフィードバックが見えない問題についてはZoomのブレイクアウトルームなど個別オンライン会話ができる機能を利用し、困っている新卒メンバーを個別でフォローアップするなど解消に努めました。しかし(1)のネットワーク不調など不幸が重なるとそのフィードバックも見えない瞬間があったことも事実です。

職能別講義(左がエンジニアリング講義、右がクリエイティブ講義)※筆者自宅で撮影

今年度のカリキュラムについて

基本設計は前年を踏襲したものとしています。開催期間はGW明けから5月末までとし、オンラインベースに開催します。冒頭は座学中心で技術に関する歴史やトレンドをはじめ教養や思想などを学んでもらい、徐々に手を動かす研修にシフトします。ワーク講義では職域別講義なども設定しています。最後の1週間はチームごとのアウトプット開発ワークとし、インプットの成果をみせてもらいます。

座学1CTO講演、インターネットの歴史、開発者の心構え、技術トレンド、Web基礎、Git基礎、コーディング基礎、GA基礎、オブジェクト指向、DB設計、SQL
職域別ワーク1Webサーバ/アプリ/API/REST、情報設計/UI設計/デザイン+コーディング、フロントエンド
座学2セキュリティ基礎、データセンター基礎、ネットワーク、仮想化基礎、DevOps
職域別ワーク2仮想化/構成管理/セキュリティワーク、ビジュアル制作/Webデザイン基礎
アウトプットサービスデザイン、UX
プロトタイプ開発、レビュー
アウトプット開発、成果発表会

2019年の様子

今年については社会状況を鑑みながら、安全を最優先とし、可能な範囲で実地研修も一部で取り入れられないか検討している最中です。

次回の記事ではGTBの様子などもレポートできればと考えています。
前年の講義資料の一部が公開されており、まとめ記事をご案内して本エントリーを締めたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

【参考】新卒エンジニア向け研修2020 登壇講師ブログまとめ
https://www.gmo.jp/report/single/?art_id=256

ブログの著者欄

稲守 貴久

GMOインターネット株式会社

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