第1期生 新卒エンジニアが語る!「新卒年収710万プログラム」採用への挑戦と、現在の働きについて

GMOインターネットグループは、2023年度入社の新卒採用から、グループ企業106社において「No.1&STEAM人財採用〜新卒年収710万プログラム」を開始しました。このプログラムは、GMOインターネットグループをリードする「次世代リーダー」として、年収710万円(2年間)をお約束するものです。

今回は、「新卒年収710万プログラム」第1期生である二人の新卒エンジニアに、採用までの経緯や、現在の働き方、そして将来のビジョンまで、本音も交えて話しを聞きました。「応募に対してハードルを感じても、ぜひ挑戦してほしい」と話す二人の真意に迫ります。

「No.1&STEAM人財採用~新卒年収710万プログラム」とは?

▼「No.1&STEAM人財採用~新卒年収710万プログラム」公式サイト
https://www.gmo.jp/710program/

GMOインターネットグループが、2023年度入社の新卒採用から、グループ企業106社において開始した「No.1&STEAM人財採用~新卒年収710万プログラム」。

このプログラムは、高度な専門知識や技術を持つことに加え、既存の枠組みに捉われない自由な発想で新しい事業やサービスを生み出す、優秀な人財に対して年収710万円(2年間)をお約束するものです。

GMOインターネットグループ全体で、2023年度は27名 の新入社員に「新卒年収710万プログラム」を通して入社いただきました。

二人とも博士課程卒!新卒年収710万プログラムで活躍するエンジニアにインタビュー

そんな新たなプログラムについて、「採用までの道のり」や「現在の働き方」が気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、「新卒年収710万プログラム」第1期生として、GMOインターネットグループに入社した新卒エンジニア、杜博見さん(GMOインターネットグループ株式会社 所属)と、黒宮寛之さん(GMOペパボ株式会社 所属)に、インタビューを行いました。

杜さんと黒宮さんの二人とも、大学院の博士課程を修了し、研究活動を続けてきた共通の経歴があります。インタビューでは、これまでの研究活動に関してや、「新卒年収710万プログラム」採用までの道のり、現在の働き方、将来のビジョンまで聞きました。

杜博見さん|GMOインターネットグループ株式会社 グループ研究開発本部 AI研究開発室 データ解析・AI研究グループ
東京大学大学院 工学系研究科にて電気系工学を専攻。 博士後期課程を修了後、「新卒年収710万プログラム」の第1期生として、2023年4月にGMOインターネットグループ株式会社に入社。現在はグループ研究開発本部・AI研究開発室に所属し、データサイエンティストとして、グループ横断のプロジェクトで技術支援、開発、解析を担当。

黒宮寛之さん|GMOペパボ株式会社SUZURI事業部 マーケティングチーム
京都大学大学院 情報学研究科 博士後期課程を修了後、「新卒年収710万プログラム」の第1期生として、2023年4月にGMOペパボ株式会社に入社。
現在はSUZURI事業部にて、エンジニアとして従事。

杜さんは東京大学大学院の工学系研究科を、黒宮さんは京都大学大学院の情報学研究科を卒業し、博士課程を修了されていますが、これまでの研究活動について教えてください。

杜さん

東京大学大学院 工学系研究科では電気系工学を専攻して、風力発電における風車の異常検知に関する研究を続けてきました。風車の状態を示すセンサーからの時系列データ、温度、湿度、風速などの環境データを分析し、長期にわたる重大な故障を予測する、といった研究です。データ分析や機械学習に関しても、強い関心を持っており「できる限り幅広く学びたい」という想いがあり、大学院で研究を続けていました。

私は京都大学大学院 情報学研究科で教育工学を専門とする研究室で研究をしていました。より細かくいうと「ラーニングアナリティクス」という分野を専攻していたのですが、主に学習者のログデータを分析する研究です。例えば、中学生が夏休みの課題への取り組み方を調査した際、課題を初日に完了する生徒もいれば、徐々に進める生徒もいます。生徒が教材ページを閲覧した日付や、何を正解したかといったデータを収集し、学習パフォーマンスとの相関を分析して教育に活かす研究をチームで行っていました。 杜さんの研究と比較すると、よりウェットな、ユーザーと近いところの研究かもしれません。

黒宮さん

GMOインターネットグループで、新たな領域に挑戦したい

「新卒年収710プログラム」応募から採用まで

GMOインターネットグループの「新卒年収710万プログラム」に応募されたきっかけはありましたか?

日本では、大学院の修士課程が2年間、その後の博士課程が3年間、博士号を得るには一般的に最低5年間の学修期間を要します。それ以降、人によってはそのまま大学で研究を続ける方、企業に就職して研究を行う方、または研究とは異なる分野で企業に就職する方など、様々な進路があります。私の場合、今までの延長線上で研究を続けるよりは、いっそ全く知らない未知の分野に挑戦したいという気持ちが大きく、エンジニアとして企業への就職を選択しました。

もちろん「新卒年収710万プログラム」の存在も就職活動において大きな影響を与えました。実際にエントリーまで至った理由としても、大学院生(修士/博士)を対象とした就職サイトで、初任給が飛び抜けて高い企業として紹介されていたので、興味を持ち、ダメもとで応募してみたのがきっかけです。GMOペパボが提供する「SUZURI」や「ロリポップ!レンタルサーバー」などのサービスは、いちユーザーとして私も利用していて、そうした身近なサービスに関わることができる点も魅力的に感じました。

黒宮さん

杜さん

私は先端技術の実用化を目指すことが目標としてありました。これまで研究で扱ってきた時系列データだけでなく、企業に就職して、画像処理や自然言語処理など、さまざまなデータや幅広い分野のプロジェクトでの経験を積む機会を得たいと考えていました。

実は黒宮さんと同じ就職サイトを使っていました(笑)自身のやりたいことと一致したのが、エージェントさんから勧めて頂いたGMOインターネットグループです。「新卒年収710万プログラム」についても教えていただき、受かるという自信はあまりなくハードルは高いと感じるなかで応募しました。

どのようなプロセスで選考は進みましたか?印象的なエピソードがあれば教えてください!

GMOペパボの選考過程は3回程度の面接といったプロセスで進行しました。他社も何社か応募しましたが、博士課程修了者の場合は新卒ではなく中途扱いのケースもあり、そういった場合面接では研究内容よりも、「具体的に何ができますか?」といった技術的なスキルに関する質問が中心のことも多かったです。

そうしたなかGMOペパボの選考では研究に関する質問を、面接官から積極的に興味を持って尋ねてくれることが多く、すごく好意的な印象を感じました。博士課程修了者は、企業での評価が必ずしも高いとは限らないという懸念がある中で、私の人柄そのものを一生懸命、理解しようとしてくれてところの姿勢が凄く嬉しかったですし、入社の決め手になりました。

黒宮さん

杜さん

黒宮さんが指摘するように、日本では博士課程を修了後、民間企業への就職にハードルがある風潮を感じます。私の場合、相談できる先輩などがおらず、モデルケースも少ない印象でした。博士課程を修了したことで知識と能力は確実に向上しているため、その点はポジティブに捉えていましたが、特別扱いを受けるとは考えていませんでした。

しかしながらGMOインターネットグループ(株式会社)の面接は3回でしたが、2回目の面接で、これまで大学院で行ってきた研究発表と、今後、取り組みたいことに関するプレゼンテーションの機会がありました。一日がかりだったので、今振り返ると、なかなかハードな経験でしたが(笑)。

各社、採用のプロセスが違いますね!選考中に心掛けていたことはありますか?

杜さん

研究について発表した際、発表の仕方を意識しました。大学院での研究発表では新規性を強調することが重要ですが、面接時の発表では、その新規性を「わかりやすく伝える」というアプローチを心掛けました。また企業として求められる収益性や効率化など、具体的な成果に関する話も重視しました。就活全体の話で言うと、企業ごとに評価基準が異なるため、不採用でも、それは単に縁がなかったというケースもあると理解して、次のステップへと進む準備に気持ちを切り替えるなど、次への挑戦を心掛けてきました。

企業グループの理念やビジョンをしっかりと理解するように心掛けました。「GMOイズム【スピリットベンチャー宣言】」を読んで、私が企業に加わることで、どのように自身の強みを活かせるか、企業の理念にどう共感し、それに貢献できるかを考え、それをしっかりと伝えるようにしていました。

黒宮さん

「新卒年収710万プログラム」で採用が決まった時、率直にどう感じましたか?

まさかって驚きました。最終面接はセルリアンタワー(第一本社・渋谷)で社長(GMOペパボ 代表取締役社長 佐藤健太郎)と1on1で、30分ぐらい。ただ割と身の上話で終わって、正直あんまり話が盛り上がったような感触がなくて…これ大丈夫なのか?みたいな(笑)当時、京都に住んでいたので、手応えを感じないまま新幹線で戻りました。なので採用のメールを頂けた時は、ビックリしました。

黒宮さん

杜さん

私は、最終面接でセルリアンタワーに向かうなか、普段と違う駅の出口から出て、道に迷ってしまい、遅刻してしまったという苦い経験をしました・・・。多少の諦めもあったので、採用の連絡を頂いた時は驚きました(笑)

チームメンバーとのコミュニケーションを大切に

採用に至るまでには、さまざまな秘話があったんですね!現在の業務について伺えればと思います。これまでの研究やスキルも活かされていますか?

杜さん

所属するGMOインターネットグループ株式会社のグループ研究開発本部では、グループを横断して、機械学習を用いた金融関連のプロジェクトに取り組んでいます。最新の技術をサービスに取り入れる業務と、最新の技術がどのように事業やサービスに取り入れることができるか、という二つのミッションを担う部署なのですが、最初の半年は、主にLLM(大規模言語モデル)の研究に時間を割いていました。またその研究成果を社内外のイベントに登壇して発表するなどといった事も行っています。私の場合、研究分野は異なりますが、大学院で企業との共同研究も経験してきたため、本質的にはそうした研究と近しく感じておりました。ビジネスではスピードや成果が重視されますが、それを除けば、その頃と変わりなく研究や業務に集中できています。

現在はSUZURI事業部でWebアプリケーションのサーバーサイドエンジニアとして従事しており、主にRuby on Railsを使用したプロジェクト開発を担当しています。他にはマーケティング関連のデータ分析業務も行っています。中途採用であれば即戦力としての働きが求められると思いますが、「新卒年収710万プログラム」は新卒採用のため、約半年間のトレーニング期間がしっかりと設けられていたのはありがたかったです。このトレーニング期間を通じて、Webの基本知識からインフラに関するレクチャーまで、エンジニアとしての最低限必要な知識を身につけることができたと感じます。これまで研究でデータ分析を経験してきたため、SUZURIの購買データなどの分析は比較的得意で、即座に対応するとチームメンバーから喜んでもらえました。

黒宮さん

「新卒年収710万プログラム」での入社は、周囲からの期待値も高いと感じます。チームの皆さんとは、どのようなコミュニケーションを取っていますか?

期待値が高いことは自覚していますが、GMOペパボの社風として役職に関わらずフラットにコミュニケーションできる文化があり、みんな気さくに接してもらえるので、そのおかげでプレッシャーを感じずに働けています。入社当初は、大学院時代の習慣が抜けず、堅いフォーマルな連絡をチーム内で送っていました。しかし、初期の段階で「そんなに堅い連絡じゃなくてもいいよ」とアドバイスを受けるなど、自由に意見が言えるコミュニケーションスタイルがビジネスで求められるスピード感につながることを理解してからは、自分もフランクにコミュニケーションが取れるようになりました。

黒宮さん

杜さん

これまでの大学院での研究活動は主に個人で行っていましたが、入社後はチームでのコミュニケーションの重要性が高まりました。私は自然言語処理のスペシャリストではないため、ゼロから学ぶ必要があります。入社してから、2~3名のチームでの研究が多く、その際、経験豊かな先輩から多くを学ぶ機会がありました。

チームの皆さんが非常に優しく、すぐに馴染むことができました。また、これは先輩方が意識的に配慮してくれているのかもしれませんが、自分の得意なデータ分析に専念できるような環境が整えられています。期待されていることは感じながらも、必要以上に大きなプレッシャーはない中で業務や研究に取り組めています。

杜さんは「GMO Developers Day 2023」にて、LLMに関するセッションで登壇も経験

学ぶことも多い時期だと思いますが、今後のキャリアビジョンはありますか?

サービスのデータ活用については、まだ多くの未活用データがあり、それらを有効に使うことができればサービスの質向上につながると思っています。具体的にはレコメンドシステムの改善や、マーケティングにおける意思決定にデータを活用できたらと考えています。

また日々、社内では様々な新しい取り組みが進められており、それに対する結果として、お客様からのフィードバックがデータとなって蓄積されています。これらを研究の枠組みで再構築できるような人財になることが私の今後のキャリアビジョンです。

黒宮さん

杜さん

私は幅広い知識を持ち、総合的に活用できるデータサイエンティストを目指しています。正直なところ、入社してから、より勉強への意欲が高まっているんです。博士課程では自分の研究分野における小さな改善を評価し、それを論文にする作業を繰り返していました。今、新しいAI技術やLLMが流行し始めて、1年間でAIやデータ分析を取り巻く環境が大きく変化したことを感じています。

AIに関わる仕事をしているからといって、AIに代替されないわけではなく、むしろ単純作業やパラメータの調整など、計算資源さえあれば簡単に代替されうる作業が多く存在します。そのため、新しい技術を活用し、AIができないことに挑戦することの重要性を感じています。この状況に対する危機感からも、新しい技術について常に学ぶ必要があることを認識しました。

挑戦する一歩から、価値は生まれている

「新卒年収710万プログラム」に応募を検討している方へ、メッセージをお願いします。

「新卒年収710万プログラム」は新しいことに挑戦しようとする人に向いている制度だと思います。私自身、「新卒年収710万プログラム」をきっかけに人生が大きく変化しました。
大学院で研究していた時は、論文を発表することが最優先でした。しかし企業では、良い製品を作り、顧客の皆さんにお届けすることが最も重要です。新たな方向性に向けて、自分も学び直しの最中です。

そういう意味で「新卒年収710万プログラム」は単に給与が高いだけではなく、自身の成長にも確実に繋がります。しっかりとしたトレーニング期間も設けられているため、ハードルが高いと感じている方も、ぜひ応募してみることをお勧めします。

黒宮さん

杜さん

黒宮さんと同じような話になりますが、採用されるかどうかは別として、最初の一歩を踏み出すこと、挑戦すること自体に意味があります。私自身、やってみないとわからないことがたくさんありました。

面接を受けただけでも、自分にはまだ多くの学びが必要だと感じました。そういう意味でも、失敗を恐れず、体験してみることが非常に重要だと思います。挑戦するその一歩から、すでに価値は生まれています!

先輩からの紹介コメント

「新卒年収710万円プログラム」第1期生、杜さんと黒宮さんから貴重な話を聞きました。最後に、同じチームで働く先輩から、それぞれの活躍や今後に期待することなど、紹介コメントを頂きました!

杜さんへの紹介コメント

片野 道雄さん|GMOインターネットグループ株式会社 グループ研究開発本部 AI研究開発室 室長

新卒1年目とは思えない活躍をしてくれています!現在、グループ研究開発本部で生成AI技術(LLM)を追いかけることになり、入社後の研修内容を途中からLLMの研究開発に切り替えてやってもらったのですが、専門外の技術でもしっかり理解して考え、自身の提案も交えてとても良い研究を進めてくれました。驚いたのは、発表のうまさです。面接時から目を見張るほどに上達し、2023年末には誰よりも堂々と外部発表できるまでになりました! LLM研究開発の次に、難しいAI技術を使うフィンテックのプロジェクトに参加してもらいましたが、データ解析やAI技術・開発の基礎力があり任せられるようになってきています。 今後もこの勢いで更なる飛躍を大変期待しています!

黒宮さんへの紹介コメント

黒瀧 悠太さん|GMOペパボ株式会社SUZURI事業部 事業部CTO 兼 GMOインターネットグループ デベロッパーエキスパート

現在、黒宮さんはSUZURIにおいて、モバイルアプリのサーバーサイド面での開発を推進していただいております。 SUZURIの開発に関して、とても「速(Speed)」があるだけでなく、アイテムのレコメンドやマーケティングオートメーションに関しても、どんどんキャッチアップし、様々な領域で力を発揮していただいています。 これから期待することとしては、事業部外や社外のエンジニアと比較して、何が専門性として強みなのかを言語化し、ペパボの技術をリードしていってほしいと思っています。これからもよろしくお願いします!

「新卒年収710万プログラム」募集について

グループ各社の募集状況については、以下、公式サイトをご覧ください。

▼「No.1&STEAM人財採用~新卒年収710万プログラム」公式サイト
https://www.gmo.jp/710program/


GMOインターネットグループ株式会社とGMOペパボ株式会社の採用については、以下をご覧ください。

▼GMOインターネットグループ株式会社 採用サイト
https://recruit.gmo.jp/rookies/entry/

▼GMOペパボ株式会社 採用サイト
https://recruit.pepabo.com/info/graduate/

ブログの著者欄

西﨑 圭一

GMOインターネットグループ株式会社

Webディレクターとして企業サイトディレクションや、ライターとして従事。2022年GMOインターネットグループ株式会社に入社。グループ各社の開発者向け情報を発信する技術広報を担当。過去にはビジネス系メディアに寄稿も。好きな分野はAIのML/DLなど

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