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エンジニアマネージャーが実践しているオンボーディングについて語ってみた

こんにちは。デベロッパーリレーションズチームの村上です。
今年1回目の記事はオンボーディングについて書いていきます。
オンボーディングとは?やチームにジョインした方があまり馴染めてないかなと感じてる人の参考になれば幸いです。

オンボーディングとは

オンボーディングとは「会社やチームに新たにジョインする人材を教育・育成する為の施策」のことを言います。これは新卒や中途で新しく入ってきた人だけでなく、例えば管理職になったばかりの人も含まれています。
業務の内容を教えるOJTとは異なり、会社やチームの思想、ミッションを理解してもらったり人間関係の構築等を行う為に行います。
※余談ですが、オンボーディングの元の意味は乗り物に乗り込んでいる状態であり、パートナーが組織に含まれた様子を表しています。

オンボーディングの重要性

オンボーディングの重要性は、以下3点だとわたしは考えています。

  • ジョインしたパートナーを早期に戦力化できる
  • チームとしての一体感を高められる
  • 心理的安全性を確保できる


OJTで業務を教えるだけでは即戦力で働ける人はそう多くないです。
オンボーディングを行うことで組織体制や業務をより早く理解してもらえるため早期の活躍が期待できるのです。


また新しい環境で業務に取り組むにあたり重要なのは心理的安全性です。
どんなによいチームでも、お互いを理解し溶け込むまでには時間がかかったり、人によっては孤独感が出てしまうかもしれません。そういった状況もオンボーディングで解決できることが多いと感じています。

私が在籍しているGMOインターネットの北九州オフィスではオンボーディングを積極的に行っていることもあり、去年1年間の離職率も2%と非常に低い数値となりました。

またチームマネジメントの観点から、パートナーのコンディションを見るためにWevoxというツールを利用しています。支援や人間関係・承認といった数値は全社平均より更に高い数値となっており、チームのパートナーたちも納得感を持って業務に取り組めていることも離職率を下げた要因の1つといえると思います。

オンボーディングのメリット・デメリット

オンボーディングを行うメリットとしては以下3点をあげます。

  • パートナーのモチベーションアップやコンディションを良好にすることができる
  • ジョインしたチームの雰囲気を知ってもらい、早い段階で馴染んでもらうことができる
  • 開発してもらう業務に対して、納得感をもって取り組んでもらえる


デメリットは、既存パートナーにも大なり小なり工数が発生してしまうところです。マネージャー1人が頑張ってオンボーディングしても、チームとして受け入れる体制でなければオンボーディングを成功に導くことはできません。
既存パートナーのモチベーションやコンディション維持を含めてマネージャーの腕の見せ所だと考えます。

チームでのオンボーディング施策

対応するサービスの歴史やパートナーの説明

私のチームが担当しているとくとくBBというプロバイダーのサービスは、かなり歴史の長いサービスとなっており、これまでにたくさんの商品が追加されてきました。その商品の仕様だったり、外部との連携部分の設計がどうなっているかを勉強会という形でパートナーに共有しています。
元々は属人化を解消する為の施策ではあるのですが、新しいパートナーにも自分がやるサービスの歴史を知ってもらうことで納得感を持って開発に取り組んでもらうことができています。

とくとくBBの開発自体は東京・北九州・ベトナムと多拠点に渡って開発している為、各拠点の人とコミュニケーションを取る機会を設け、開発をする際の心理的安全性を高めています。

海外を含む複数拠点に点在するエンジニア同士なので、直接顔を合わせることはありません。だからこそ、お互いを知る機会というのはとても重要だと実感しています。積極的にコミュニケーション機会を設けることで開発効率のアップにもつながっています。

過去執筆した以下記事でも詳細ご紹介していますので機会があればご覧ください。

https://developers.gmo.jp/10325/

定期的な声掛け・1on1

現在はオフィス出社と在宅のハイブリッド運用をしていますが、オフィス出社時は定期的にこちらから声をかけるようにしています。
個人的にですが「わからないことがあったら聞いてください」が一番まずいコミュニケーションだと思っています。こちらから声をかけることで、小さな困りごとを相談できたり、雑談でコミュニケーションを取れたりするので、必ず自分から声をかけるようにします。

また、週毎や月毎に1on1によるヒアリング、チームのパートナーを交えたランチコミュニケーション、(時期は選びますが)飲み会だったりに積極的に誘ってます。この辺のお誘いはパートナーの性格にもよるので、徐々に深めていきましょう。

チームでやるコミュニケーションタイム

以前のブログにも書きましたが、私のチームでは、コミュニケーションを円滑にするための企画を各クォーターごとにパートナーに1つやってもらっています。

この企画に新しくジョインしたパートナーも参加してもらうことでチームに馴染んでいただくきっかけになっています。ドラッカー風エクササイズなんかは既存のパートナーのことを知ってもらうのに非常に有効なので、この企画をきっかけに仲良くしてもらってるケースは多いです。

https://developers.gmo.jp/11838/

業務上の付き合いだけだと、中々深く話したり相手を知るきっかけを見つけにくいので、コミュニケーションをとる為の時間は別で確保したほうが良いです。

リモートワークにおけるオンボーディングのあり方

オンボーディングで難しいのはリモートワークのときです。
相談したい相手が何をしてるか見えにくい状況が生まれるため、相談できず孤立してしまう可能性が高いです。なので私は以下を実践しています。

  • DiscordやZoomを常時接続した状態にしておいて、声をかけやすい状況を作っておく
  • 業務MTGの際にも、時事ネタや最近あった話をネタにして雑談をする時間を作る
  • リモートワーク中は1on1で話しやすいので、込み入った話はリモートワークの日にやる

これはオンボーディングに関わらず、そもそもリモートワーク中に気をつけてることでもありますが、組織やいっしょに働く仲間への信頼や安心感につながるようなコミュニケーションを意識しています。

まとめ

チームをマネジメントする上でオンボーディングは非常に大事です。コロナ渦でマネージャーとして積極的にオンボーディングを実践してきたことで離職率やパートナーのモチベーションに影響があったことを受けて実感しています。


とはいえ、オンボーディングはマネージャーだけが頑張ってできるものでもなく、チームの協力が必要不可欠です。早期にチームが一体感をもって開発に取り組める環境をつくることは、結果的に生産性に直結していきます。

マネージャーや管理職のみなさんは、既存のパートナーも新しいパートナーも一緒になって、目標を達成できるように工夫していきたいですね。

ブログの著者欄

村上 悠

GMOインターネットグループ株式会社

北九州で10年以上ソフトウェア開発に従事。2018年4月GMOインターネットグループ株式会社に転職。 アクセス事業のプロダクト開発を行う傍ら、プレイングマネージャーとしてチームマネジメントも行う。 地元への貢献として、アプリケーション開発者育成講座や小学校プログラミング教育にも携わる。

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