はじめに
「エンジニアだけでなくビジネスも 技術をがっつり学ぶ1か月」
はじめまして、25卒ビジネス職の藤間です。6月、北九州のGMO kitaQオフィスにて新卒システム研修に参加しました。
DevSecOps、AWS、LLM、データマイニングなど、未知なものも多い中でエンジニアと協力して乗り越えた、とても密度の濃い一か月でした。
その取り組みの中で、新卒の参加者は「何を」感じたのか?
インタビューを通して、GMO独自の”実務直結”の研修の実態をお伝えします。
「GMOの新卒になった時のイメージできる」内容となっていますので、特に就活生の方々にお読みいただければと思います!
※研修内容の詳細は別記事にて紹介中。ぜひご覧ください!
[緒方さん記事]
新卒ビジネス職に聞いてみた
ー ITに対するイメージは変わりましたか?
藤間 1か月間未知なことに取り組み続ける、なかなかに特殊な環境でした。研修前と後で、ITに対する見え方はどう変わりましたか?
イメージ自体は大きくは変わりませんでした。しかし、ビジネス職であってもIT知識を深めなければエンジニアと対等に議論するのは難しいと実感しました。 事前の学習が欠かせないと学びました。宮崎ビジネス職 Sさん
藤間 同感です! ITでは特に、「知っている」と思っていた情報が次の日には更新されるので、日々学び続けることが大切ですね。
ー 研修にて得た新たな学びは?
藤間 システム面において、何か学びや得たものはありましたか?
「技術はビジネス価値と直結してこそ意味がある」という考え方です。 設計や技術選定を行う際に、ビジネスゴールを起点として逆算する重要性を強く実感しました宮崎ビジネス職 Yさん
藤間 確かに。在学中は手あたり次第に動いていましたが、社会にでると、加えて先や全体を見据えた行動もより重要になると感じますよね。
ー 研修を今後にどう生かしていきますか?
藤間 今回の研修は、より実務に近い部分があったと思います。どのような形で、得られた知見を業務に活かしていこうとお考えですか?
研修で学んだITシステムの特徴や性質を「価値」という視点で捉えて提案に活かしたいと考えています。 具体的な提案に落とし込む際に「誰にどのようなメリットを提供するか」を明確にし、システムの価値を分解して伝えることを意識していきます。東京ビジネス職 Fさん
藤間 なにか1つ、具体例ありますか?
例えばクラウドというシステムに対して、なぜオンプレではないのか、クラウドでしかできないことは何か、にまで注目するといった感じです!東京ビジネス職 Fさん
藤間 なるほど、確かにその考えも大事ですね… Oさんはどうですか?
エンジニアとビジネスの両面から互いを尊重し意見を交わす姿勢を率先して実践し、チームワークを強化したいと考えています! また、サービス選定ではエンジニア視点とビジネス視点を統合しつつ、DevSecOpsで学んだ「指標を盲信せずデータから真の現状を理解する」アプローチを合わせて本質的な提案を意識していきます。東京ビジネス職 Oさん
藤間 ITの現場ではビジネスとエンジニアが対立してしまったり、どちらか一方の意見が強くなったりしてしまうケースも聞きます。 我々も一致団結してサービスを日々開発・改善していきたいですね。
調査から提案まで、より実践的にシステムを学習
新卒エンジニア・クリエイティブ職に聞いてみた
ー ハンズオンを通じて、特に大変だったことは何ですか?
藤間 なかなかにヘビーなコンテンツだったと思います。エンジニア視点で、特に「ここ難しかったな」という部分はありますか?
AWSを初めて扱い、EC2やS3、IAMなど多様なサービスを次々に試した際、サービスごとに用語や操作体系が異なるため、概念の理解とハンズオン手順の把握に想像以上の時間を要しました。 特にIAMロールの設定やVPCネットワークの概念を紐付けることが難しく、ドキュメントやフォーラムを行き来して試行錯誤しました。クリエイティブ職 Kさん
クラスタリング分析ツール開発では、フロントエンドとバックエンド連携時にCORSエラーや動的UI切り替えによるバグに苦戦しました。 API呼び出しをdebounce処理で安定化し、PCAの2次元プロットではクラスタIDと色固定、凡例表示で解決しました。クリエイティブ職 Oさん
藤間 自分も、エンジニアの方々の取り組みを横で見ていました。苦戦はしても、怯みはしない「できるから入る」姿勢がとても印象的でした。同期として誇らしいです!
ー 特に学びの大きかったコンテンツは何ですか。
藤間 グループワークが多い研修でしたよね。エンジニア視点で、特にここが勉強になったなという部分はありますか。
3週間目のLLM研修です。生成AIを活用した開発を初めて体験でき、複数人での開発における進捗共有や情報共有の重要性を実感しました。 後半では自主的にタスク表を作成し、チーム開発をリードできた点も大きな成長につながりました。エンジニア職 Kさん
藤間 たしかKさんは個人開発のみで研鑽を積んできたんですよね。 それにも関わらず、他のエンジニアをリードしてスムーズに連携できる仕組みを作り、ビジネスサイドとも進捗をこまめに共有し合っているのが流石でした。
ー メンターの方々の対応はいかがでしたか?
藤間 1か月間、メンターの方々が付きっ切りで教えてくださいました。そのご対応で助けられた部分はありましたか。
心理的安全性の高い環境で、まず動くものを早くアウトプットし、失敗から学ぶ機会を得られました。 自主性を尊重していただいたおかげで、助言から多くの着想を得て課題に取り組むことができ、モチベーションを継続的に高められました。エンジニア職 Kさん
藤間 同感です! ビジネス職も甘やかされずに自主的に調べて開発に挑戦したり、LLMを扱ってみたりしたことで、失敗から多くの学びを得ました。
ビジネス・エンジニアで連携し、チーム開発する様子
全体を通して
ー 異なる職種の連携で工夫した点は?
藤間 今回はエンジニアとビジネスが協力して、同じテーマについて取り組みました。その連携で何か工夫したことはありましたか?
異業種のメンバーと円滑に協働するため、まず各職種の専門用語を相互に翻訳した用語集を作成しました。 開発側にはビジネス指標の背景を共有し、ビジネス側にはAPIやデータベース設計の基礎を説明して相互理解を促しました。さらに、日次の報告・連絡・相談のループを設けて進捗や課題のリスクをタスク管理ツールで可視化し、認識のズレを最小限に抑えられました。クリエイティブ職 Kさん
研修を通じて、チームの生産性向上に最も貢献したのは「相手の時間を奪わない配慮」です。会議前に必要な情報を整理して共有することで、議論を効率化し、チーム全体の時間を有効に活用できました。 今後もこの方法を継続し、さらなる効率化を目指します。東京ビジネス職 Iさん
藤間 いかに濃く効率的にコミュニケーションをとるか、日々工夫する1か月でしたね!
ー 自分が一番成長したと思う点は?
藤間1か月間とても充実した内容だったと思います。特に「自分、ここが成長したな」と思う部分はありますか。
“多少ぐいぐい行く力”です。他の人が当然知っていると思い込んで共有をためらっていた情報でも、積極的に発信したところ感謝されることが多いと気づきました。 今後も知識や学びを先輩・後輩に積極的に共有していきたいと思います。エンジニア職 Kさん
システムや技術を「なぜ使うのか」「どう組み合わせるか」を考えられるようになった点です。 異なる職種のメンバーと協力し合う中で、チームとして成果を出す難しさと大切さを実感し、尊重と結束の意識が強まりました。東京ビジネス職 Kさん
「自責志向」がより強くなった点です。 問題が発生したときに「自分のサポートが足りなかったのでは」と行動を振り返るようになり、課題を他人任せにせず自分の責任として捉える姿勢が大きな成長につながりました。エンジニア職 Yさん
藤間 エンジニアもビジネスも互いに反省と改善を繰り返す中で、ビジネスはエンジニファースト、エンジニアはビジネスが置いていかれないようにする、といった工夫や姿勢が各々で見られましたね。
ー 研修を終えて一言
藤間最後、一言お願いします!
研修当初は聞き慣れない専門用語の連続に圧倒され不安を感じていましたが、最終的には多くの知見を得て興味の幅が広がりました。 今後も学び続け、成長していきたいと思います。エンジニア職 Tさん
最大の収穫は「ゴールから逆算して期限を設定する思考」と「数字で語るエンジニア」という考え方を得られたことです。 多くのアウトプットをまとめ、振り返りと学びを発見できた大変有意義な研修でしたエンジニア職 Kさん
藤間25新卒12名の同期で毎日101%成長しましたね!お疲れ様でした!!
緊張の最終発表の様子
さいごに
「現場を知ることで、見えてくることがある」
研修から2か月たった今、自分は「エンジニアと連携しプロダクトを作る仕事」をしています。
その取り組みの中で、
「お客様に喜んでもらうには、この機能・技術が必要だな」「このタスクなかなかに大変そう、少し調整が必要そうだ」
など、研修で学んだ視点を生かせていると実感しています
GMO独自の”実務直結IT研修”だからこそ、より活きた知識を付けることができたのだと思います
同期12人で協力して乗り越えた1か月
▼こちらも是非ご覧ください!