GMO DevelopersDay
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イベント開催まであと8

[開催レポート]ありがとう10周年☆ConoHa感謝祭2023

GMOインターネットグループ株式会社(以下、GMOインターネットグループ)が提供しているホスティングサービスConoHa (コノハ) byGMO(以下、ConoHa)』は、2013年7月4日のサービスリリースから、今年で10周年を迎えました。

この節目の年を記念して、2023年7月7日、オフラインイベント『ありがとう10周年☆ConoHa感謝祭2023』が開催されました。

本記事では、開発エンジニアがサービス秘話を語った「【第1部】ConoHaを語る会」を中心にレポートをお届けします。

「ConoHa byGMO」とは?

「ConoHa byGMO」は、よりサーバーを自由にカスタマイズ・構築することが可能な『ConoHa VPS』をはじめ、ブログやHP作成に最適な国内最速レンタルサーバー(※)『ConoHa WING』、AIスタートアップ向けの超高速GPU搭載サーバー『ConoHa for AI』など、お客様のご利用目的に応じて最適なサービスをお選びいただけるホスティングサービスです。

▼『ConoHa』サービスサイトはこちら
https://www.conoha.jp/

※2023年4月自社調べ
※ サーバー処理速度の計測結果は、日本国内シェアを90%以上占めたトップ10サービスの、各サービスの最下位プランをh2loadとApache Benchで5回計測した平均値です。計測時の接続元サーバーは、すべてのサービスにおいて、第三者サービスの同一サーバーを利用して条件が公平になるように計測しています。
※ 業界のシェアはWebhosting.infoおよびDomainToolsのデータをもとに算出しております。

『ConoHa感謝祭2023』プログラム

『ありがとう10周年☆ConoHa感謝祭2023』は、いつも支えてくださっている皆様へ感謝の気持ちを込めたイベントです。2023年7月7日、グループ第2本社である、渋谷フクラス16階「GMO Yours」のコミュニケーションスペースにて「【第1部】ConoHaを語る会」と「【第2部】このはぴば!2023ライブビューイング」の2部構成で開催されました。

【第1部】ConoHaを語る会
ConoHaの開発に携わるアプリケーションエンジニア・インフラエンジニアが、サービス開発秘話や機能の解説、今後の展望などを語りました。10年間の出来事の振り返りを行うパネルトークのほか、ConoHa愛溢れる中の人によるLTをお送りしました。

【第2部】このはぴば!2023ライブビューイング
ConoHa応援団長・美雲このはが歌って踊る生誕イベント「このはぴば!」。2020年から毎年YouTube生配信でお届けしていましたが、10周年を迎える今年は、生誕10周年を華やかに彩るリアル会場にて、ライブビューイングを開催しました。参加者には限定ノベルティのプレゼントや、軽食も振舞われて、会場は大いに盛り上がりました!

開発エンジニアが『ConoHa10年の歩み』を語る

「【第1部】ConoHaを語る会」前半は、「ConoHa byGMO」の開発に携わるエンジニアが、サービス開発秘話や機能の解説、今後の展望などを語るパネルトーク『ConoHa 10年の歩み』です。その模様をお伝えします。

(左から)モデレーター・長谷川、安藤、矢川、小玉、島原

◆パネルトーク『ConoHa 10年の歩み』19:00~19:35

◆登壇者
GMOインターネットグループ株式会社

アプリケーション開発本部 エグゼクティブリード 安藤 雄飛
アプリケーション開発本部 ホスティング・クラウド開発部 マネージャー 矢川 岳彦
インフラ・運用本部 アーキテクチャ統括チーム SREチーム リーダー 小玉 祥平
インフラ・運用本部 システム運用部 運用保守チーム マネージャー 島原 弘和
インフラ・運用本部 ソフトウェア・仮想化技術部 仮想化技術チーム 長谷川 泰斗(モデレーター)

パネルトーク『ConoHa 10年の歩み』

自己紹介

長谷川

こんにちは。私はOpenStackや、Kubernetesなどを活用して、普段「ConoHa VPS」に携わっているインフラエンジニアです。本日は「ConoHa」開発に携わるエンジニアから10年の歩みについてお聞きできればと思います。それぞれ自己紹介をお願いできますか。

安藤

アプリケーション開発本部の安藤です。お客様がサイトやサーバーを管理いただけるコントロールパネル(コンパネ)や、UXデザインなどを担当しています。

矢川

アプリケーション開発本部 ホスティング・クラウド開発部の矢川です。私は「ConoHa」で、バックエンドを中心に開発を行っています。お客様にとって、より使いやすく、便利なサービスを提供する為、新しい技術やツールを積極的に取り入れて、「ConoHa」をさらに進化させていきたいと思っています。

小玉

インフラ・運用本部 SREチームの小玉です。2014年にGMOに新卒入社して、これまで「ConoHa VPS」やパブリックAPIのサーバーサイド開発を中心に開発してきました。お客様のサーバーが安全かつ快適に利用できるよう、安定性やパフォーマンス向上に、日々、向き合っています。

島原

インフラ・運用本部の島原です。主にサーバーやデータセンターの運用を担当しています。お客様に安定したサービスを提供すべくデータセンターやサーバーの管理に細心の注意を払い、運用を進めています。

「ConoHa」誕生と、大規模リニューアル秘話

長谷川

さっそく「ConoHa」の歴史について振り返ってみたいと思います。いまから10年前の2013年に誕生した当時の思い出や苦労話はありますか?

安藤

実は「ConoHa」のリリース前に前身となるサービスがあったんです。その際もOpenStackを導入していました。それが「ConoHa」のリリースでバージョンが一段と上がり、バージョン変化に伴う再開発を行いました。そのOpenStackを動かすのに、とても苦労した思い出があります。

長谷川

当時のOpenStackは動作の制御が難しかったと先輩方から聞きました。コンパネ周りは、安藤さん一人で行っていたのですか?

安藤

画面の開発は基本的に私が一人で行っていました。印象に残っている出来事が、「このはモード」の実装です。ときは2014年4月1日エイプリルフールで、ちょうど消費税率が改定されるといったタイミング。当初「このはモード」は、検索ウィンドウに「このは」と入力すると切り替わる裏技的な機能でした。それがお客様に喜ばれて正式な機能として採用されたんです。

長谷川

面白いですね。裏技と聞いたら試してみたくなりますもんね。翌15年には大規模なサービスフルリニューアルが実施されました。このリニューアルで「ConoHa VPS」の礎が築かれたと思いますが、振り返るといかがでしたか?

安藤

競合のVPSサービスを徹底的にリサーチして、さまざまな新機能を追加しました。さらにOpenStackのバージョンも変わり、イチからの再構築でしたが「ConoHa」を進化させるための重要なリニューアルだったと思っています。

矢川

私がその時、印象に残っているのは、「課金基盤」の改善です。私を含めた3名体制で約6カ月間、リニューアルに取り組みました。お客様のお支払いに関わる領域で、慎重に進める必要がありました。リリース後も、細かい調整作業を行っていたことを今でも覚えています。

長谷川

OpenStackや、課金基盤の刷新を経て、現在の「ConoHa」サービスが整備されていったのですね。

革新的だった時間課金やテンプレート導入

小玉

ちょうどそのタイミングで時間課金(時間単位の料金体系)を導入したことも大きな挑戦でした。OpenStackでは時間課金に直結するサービスはありませんでしたので、正確なメータリング情報を収集できるOpenStackのコンポーネントであるCeilometerを活用し、MySQL(DB)に課金情報を蓄積させるシステムを開発しました。多くの労力がかかりましたが、お客様の使いやすさにつながる導入だったと思います。

安藤

同時期は、お客様からの要望からサービス改修が行われることが、たくさんありましたね。2017年のスマホアプリからサーバー管理が可能になった「ConoHa Mobile」提供は、兼ねてからお客様の「サーバーの状態をスマホで簡単に確認したい」といった声を実現したものです。このようにお客様の声に耳を傾けて、ご満足いただける機能開発を追求してきたと感じています。

小玉

2017年には「Minecraftテンプレートイメージ」を、2020年には「Minecraft Manager」をそれぞれ提供開始しました。こちらはイメージテンプレートを使ってサーバーを作成できる機能で、多くのお客様からご好評いただいております。「WordPress」など他のアプリケーションでも同様の機能を提供しています。

長谷川

2018年には、さらなる進化として「ConoHa WING」が登場しましたね。

安藤

実はウラ話として、「ConoHa WING」はリリース前、これまで作り上げてきたコンパネはもちろんサービス全般を作り替えています。お客様に高いレベルでサービスを提供するための苦渋の決断でした。

長谷川

すごい決断ですね。ことし2023年にはゲーム利用に特化したVPSサービス「ConoHa for GAME」といった新たなサービスが誕生しています。
 
私が開発で携わっているインフラ面でもOpenStackやKubernetesを活用して、安定した基盤構築を行うなど、より一層、進化を続けていますね。

島原

開発はもちろん、運用面でも障害の傾向を分析し、予防策を一時的に行うなど、安定性を確保するための取り組みを行ってきました。環境を整えるため、さまざまな技術を取り入れて環境整備にあたっています。

今後の展望

長谷川

皆さんから話を聞いて、この10年間、「ConoHa」は多くの挑戦を行い、大きく進化してきたのだと感じました。最後に今後の展望を教えてください。

安藤

具体的にはモバイル対応やユーザーインターフェースの改善など、お客様がより使いやすい環境を提供するために努力を続けていきたいですね。

矢川

新たなや技術トレンドも積極的に取り入れていきたいです。「ConoHa for AI」トライアル受付を開始しましたが、例えばAIやブロックチェーン技術といったように、最新のテクノロジーを活用したサービスにも力を入れたいですね。

小玉

セキュリティやパフォーマンス向上を日々、進めていき、これまで以上にお客様にとって、より安心してご利用いただけるサービス提供を目指していけたらと思います。

島原

お客様に安定した環境と信頼性の高いサービスを提供するため、引き続き、インフラの運用を見直して、課題の改善に挑みつづけていきたいです。

長谷川

ありがとうございました。「ConoHa」を支えるエンジニアたちの熱意と努力が、高品質なサービスを提供する原動力となっているのかもしれません。これからドンドン、色々な機能も追加されていくということで、期待して待っていて下さい。

LTセッション

「【第1部】ConoHaを語る会」後半では、ConoHa愛溢れる中の人によるLTセッションも3本立てでお届けしました。

1.『OJT研修で初めてConoHa APIを触った話』

アプリケーション開発本部 ホスティング・クラウド開発部 ConoHa/Z.comプロダクトチーム 岡野 優輝

2020年に新卒入社したWebアプリケーションエンジニアの岡野さんは、現在「ConoHa」のコントロールパネル開発を担当しています。

入社後のOJT研修ではConoHa APIの実行とアプリケーション開発を担いました。本LTセッションでは試行錯誤しながらもAPIに慣れていくまでの過程を紹介。今では友達のようにAPIを使いこなして、「ConoHa for GAME」の開発も経験したといいます。思わず笑顔になる、このはちゃんの壁紙も紹介いただきました!

2.『セキュリティグループでかんたんパケット制御』

ドメイン・ホスティング事業本部 ConoHa事業部 クラウド戦略チーム 松本 佑樹

VPSやfor GAMEのサービス企画・開発ディレクションを担当している松本さんからは、セキュリティグループ機能の紹介とVNC/コンソールの利用方法の解説をいただきました。

「Conoha for GAME」では、これまでAPIで操作が必要だったプロトコル、ポート範囲、IP/CIDRなど簡単にコンパネ上で制御、出来るようになっています。そうした進化についてや、お客様に認知していただけるような取り組みについても、紹介されました。

3.『新卒2年目で挑むConoHa for Gameインフラ構築』

インフラ・運用本部 ソフトウェア・仮想化技術部 仮想化技術チーム 鈴木 滉平

LTセッション、最後は、今年4月で新卒入社3年目となる鈴木さんによる「ConoHa for GAME」のインフラ構築に挑戦したお話しです。

OpenStack-Helm Chartを使用して、OpenStackをKubernetes(K8s)上にデプロイする手法について解説いただきました。

その内容のひとつがArgo CDと、一部でArgo Rolloutsを活用し、GitからK8sへアプリケーションデプロイをサポートすること。それにより運用負荷が低減するというメリットのひとつもお伝えいただき、最後は「『このはぴば 10周年』を、皆で、盛り上げていきましょう!」とセッションを締めくくりました。

このようにConoHaに携わるエンジニアから、さまざまなトピックでセッションをいただいた、充実のLTとなりました。

「【第2部】このはぴば!2023ライブビューイング」へ

大盛況となった「【第1部】ConoHaを語る会」。ご来場いただいた方からは「中の人の苦労が分かった」「またオフラインで参加したい」といった有難いお言葉を、いくつも頂戴しました。

いよいよ、この後は、お待ちかねConoHa応援団長・美雲このはが歌って踊る生誕イベント「【第2部】このはぴば!2023ライブビューイング」です。来場者は「10周年おめでとう!」という熱いコールや、スペシャルノベルティとして配布されたペンライトでステージを盛り上げます。

美雲このはの魅力があふれるステージパフォーマンス、歌声とダンスに観客は大興奮。今年はリアル会場の、より近い距離感で、ファンは心を通わせる貴重な場となり、会場は一体感に包まれて、感動的な瞬間がいくつも生まれました。

美味しい軽食の提供もあり、特別な10周年記念イベントとなった「【第2部】このはぴば!2023ライブビューイング」の模様は、『美雲このはオフィシャルサイト』このはブログ(https://conoha.mikumo.com/blog/)でも詳しくお伝えしておりますので、是非、そちらもご覧ください。

10周年を迎えて、飛躍を続ける「ConoHa byGMO」。これからもお客様との絆を大切に、より良いサービスの提供に邁進してまいります。さらなる進化にご期待ください。

ブログの著者欄

西﨑 圭一

GMOインターネットグループ株式会社

Webディレクターとして企業サイトディレクションや、ライターとして従事。2022年GMOインターネットグループ株式会社に入社。グループ各社の開発者向け情報を発信する技術広報を担当。過去にはビジネス系メディアに寄稿も。好きな分野はAIのML/DLなど

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