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ネットワーク物理作業について:ケーブルとコネクタの種類

GMOインターネットグループの梅崎です。
今回はネットワーク通信に必要なケーブル部材の話を、独断と偏見によるピックアップでご紹介できればと思います。

メタルケーブル

いわゆるLANケーブルについてです。
(人によっては「RJ45」「STP/UTPケーブル」「ツイストペアケーブル」「メタルケーブル」などと呼ぶこともあります)

コネクタ形状

「RJ45」というものだけ覚えておけば大丈夫です。
配線はほとんど「ストレート」なので、「クロス」はそんなのもあったな程度に覚えておけば十分です。

ケーブルの種類

「Cat5e」と「Cat6/Cat6A」だけで十分かと思います。
注意点としては「Cat5相当品」を名乗る、中の線が足りないものがあるので記憶の片隅に入れておいてください。
それぞれの用途としては「Cat5eが1Gbps以下」、「Cat6Aが10Gbps以下」での接続で使います。
(余談ですが10Gbps以上は基本的に光ファイバーを使うほうが面倒が少なくていいと思います。メタルケーブルはノイズを拾って通信品質が劣悪になった経験が……)

その他にもケーブルの直径でAWGxxという番号もあったりします。
(PoEでの電力や接続距離に制限がかかることがあるので、細さはほどほどにしたほうが吉です)

光ファイバー

コネクタ形状

「LC」「MPO」をよく使い、「SC」はたまに使うので、この3つを覚えておけば大丈夫です。
「LC」「SC」は一つのコネクタに1つの心線が入っており、「LC」が小さめ、「SC」がちょっと大きめな形をしています。
「MPO」は一つのコネクタに複数の心線が入っており、MPO8かMPO12をよく使います。
(MPO24とかもあるらしいですが、今のところこれを利用する光トランシーバーを使ったことはないです)

「MPO8」は「MPO12」の使わない心線がないもののようです。
現状は「MPO8」のみで十分かと思いますが、念のためMPO12を購入してもいいかなと考えています。

両端のコネクタ形状が異なるケーブルもあります。
例えば
・「MPO8」を8本の「LC」にバラしたもの
・片側は「LC」、もう片側は「SC」になっているもの
があり、用途(光トランシーバーの形状など)によって使い分けるのに便利です。

「MPO」の配線はいくつかの種類があるので、使う光トランシーバーに合わせて使い分けてください。

その他にもファイバーの端面の形で角度がついていないものと角度がついているものがあります。
互換性がないのでご注意を。

ケーブルの種類

「シングルモードファイバー(SMF)」、「マルチモードファイバー(MMF)」がありますが、光トランシーバーのレーザーの種類で使い分けると覚えておけば大丈夫です。

ざっくりと短距離であればMMF、長距離であればSMFが使われることが多いです。

また、「SMF」「MMF」それぞれに「OS1」「OS2」、「OM3」「OM4」といった種類があり、
同じ光トランシーバーでも、ケーブルによって接続可能な距離が違うと思っておいてください。

その他

「DAC」や「AOC」と呼ばれる光トランシーバー部分とケーブルが一体化されているものも存在します。
「DAC」が光トランシーバーの形状で金属のケーブルがつながったもので、
「AOC」が光トランシーバーに光ファイバーがつながったものです。

「DAC」は超短距離用で10m以下、「AOC」はそれよりは長く100m以下で使うことが多いです。

最後に

以上、私がよく使うケーブル部材について話してきました。

ケーブルの端面形状についてや「LC」よりも小さなコネクタ形状など、
今回割愛した内容については、
ケーブルやNW機器のメーカーさんのサイトも見ると面白いですよ、
と丸投げしつつ筆を擱こうと思います。

ブログの著者欄

梅崎 皓太

GMOインターネットグループ株式会社

ネットワークエンジニア。GMOインターネットグループ株式会社のバックボーンから商材までのネットワーク設計・構築・運用を担当しています。 写真はマイニング事業で北欧に飛んでいたときにブリザードに遭遇した後の写真です。冷たすぎてiPhone電源落ちちゃってビックリ

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