CTOクロストーク対談

「GMO Developers Day 2021」開催レポート➂

2021年9月16日(木)~17日(金)の2日間、グループ横断テックカンファレンス「GMO Developers Day 2021」がオンラインで開催されました。

「GMO Developers Day」はGMOインターネットグループのサービス開発における技術や取り組みを伝える大規模テックカンファレンスです。今年はNFTやブロックチェーン、5G、DXなど業界の最先端情報を中心に全30のセッションが展開され、最新技術を活用した新しい挑戦や課題解決事例を交えたトークが繰り広げられました。開催レポートについてはこちらをご覧ください。

本エントリーでは、大盛況を収めた同イベントのCTOクロストーク対談についてレポートいたします。

イベント概要

KEYNOTE:CTO対談

本セッションでは、ホスティング・ドメイン・決済・銀行・ECと多岐に渡る事業を展開している各社からCTOが登壇し、エンジニア組織の文化や取り組み、技術についてクロストークいたしました。

スピーカー

  • 矢上 聡洋 GMOあおぞらネット銀行株式会社 CTO
  • 三谷 隆 GMOペイメントゲートウェイ株式会社 常務執行役員 CTO
  • 安藤 雄飛 GMOインターネット株式会社 システム本部UXデザイン開発部 部長

モデレーター

  • 栗林 健太郎 GMOペパボ株式会社 取締役CTO

インターネットを意識しなくても使えるように

栗林

GMOインターネットグループは様々な事業をやっていますよね。GMOインターネットはホスティング事業、アクセス事業、マイニングもやっていて、グループとしては決済事業や銀行もあって、外から見た時「このグループは何をやっているんだろう?」というくらい幅広いところが僕らの特徴だと思います。一方で各社ごとに専門性があり、強い面や特色を持っています。そういう観点で、もっと深く、どういうサービスをやっているのか、どういう事業、どういうビジネスモデルでやっているのか、それぞれ簡単にご説明いただけますか?

僕たちは創業から一貫してインフラ事業で「場を作る」ことに取り組んでいます。皆さんにインターネットを楽しく使っていただくのもそうですが、その上でいろんなビジネスを展開したり、インターネットに関係のない会社にもDXや業務効率改善でインターネットを役立てていただいたり、電気・ガス・水道のような生活インフラの1つであるインターネットに重点を置いて事業を展開してきました。コーポレートキャッチで「すべての人にインターネット」と言っていますが、インターネットを意識しなくても使えるようにしたいと思っています。

安藤

栗林

GMOインターネットグループは外から見たらいろいろなことをしていると先ほど言いましたが、その軸にはインターネットインフラを作っていくんだという一貫したミッションがあって、そこに沿って事業を展開しているんですね。続いて矢上さんお願いします。

一般的に銀行はお金を預けたり企業に融資したりしますが、我々はGMOインターネットグループらしく、インターネットの世界に銀行を出すことに重点を置いています。その手段として銀行システムにアクセスできるAPIを公開しており、現在約160社のお客さまにご契約いただいています。2017年に、各金融機関はAPIを公開してデータにアクセスできるようにしなさいという銀行法改正が行われましたが、それを上手く使ってAPIの公開に力を入れている日本のトップランナーだと自負しています。

最近はこのAPIを軸に、バンキング・アズ・ア・サービス(Banking as a Service、BaaS:銀行・金融機能をサービス化したもの)への取り組み、さらにそれを発展させた組込型金融サービス(Embedded Finance:非金融企業の事業サービスに銀行・金融機能を組み込んだもの)への取り組みも始まっており、エンドユーザーから見ると金融機関がどこにあるかわからないような世界にチャレンジしています。

矢上

栗林

銀行業はインターネットインフラを作るというグループミッションから少し外れているように見えていましたが、銀行が1つのインターネットインフラとして必要不可欠なものになってきていて、APIやBaaSによってインターネット自体をより強化しようとしているんですね。では三谷さんお願いします。

我々は「ペイメントゲートウェイ」という名前が示している通り、クレジットカード等による支払いを可能にするテクノロジーを提供しています。決済手段はこの2~3年で急増していますが、ECサイト側としてはユーザーニーズに合わせて全種類揃えたいけれど、それを自分たちで準備するのは非常に難しいです。ですから我々がその決済手段を束ね、ワンストップで決済できるようにしており、QRコード決済のプラットフォームを提供したり、BNPL(Buy Now Pay Later:後払い)を提供したり、決済を便利にする仕組みを日々考えてお客さまに提供しています。

決済は売買の根幹ですが、みんな決済がしたいわけではなく、ものやサービスが欲しいんですよね。ですから購入時に決済そのものにストレスを感じさせないシームレスなものを目指しています。

三谷

栗林

インターネットインフラの中で「ペイメントゲートウェイ」は欠かせないものですが、ユーザーが当たり前に決済できる仕組みづくりに注力されているんですね。知らないふりをしてあえて質問しますが、銀行と決済はお金の流れという意味では似ていると思うので、GMOあおぞらネット銀行とGMOペイメントゲートウェイの違いを教えてください。

決済機能やデータを提供しているのは金融機関側にあって、それらをつなぐ決済ネットワークの仕組みをGMOペイメントゲートウェイが担っているという感じですね。

矢上

三谷

実際、我々の関係は密接で、様々な事柄を一緒に手を組んでやっています。

お金の流れを作るという、いわゆる金融という部分では重なるものの、アプローチや担当領域が少し違うということですね。

ここでGMOペパボのこともちょっとだけ紹介すると、GMOペパボはホスティングサービスやECサービス、ハンドメイドプラットホームなどいろいろやっていますが、一貫して「クリエイターの支援をする」という、表現者がインターネットで何かを出してそれが皆に知れ渡って広がっていき、その人の可能性を広げてあげるようなビジネスをずっとやってきた会社です。インターネットインフラというところで、人々にとってなくてはならない、自然に存在して自然とそこで活動できる世界を目指しています。

栗林

コロナで加速したDX

栗林

説明の中でDXという言葉が出てきましたが、それぞれの領域で取り組んでいることは一言でいうとDXにつながると思うので、ここを掘り下げたいと思います。DXといえば、2020年1月くらいからコロナ禍が始まり、もう1年半以上続いている中で、DXは災い転じて一気に浸透しました。そんなコロナ禍における各社の違いや力を入れたポイントを教えてください。

決済業界は、現金自体に触りたくないとか、買い物に行くのをためらってECに人が集まったりして、キャッシュレスが非常に進んだ2年間だったと思います。会社の中でも、強制的に脱ハンコになったり、在宅勤務制度ができたり、採用がリモート面談になったり、当たり前のように非対面が受け入れてもらえるものになったので、すごくやりやすくなったと良い方に捉えています。しかし、やはりFace to Faceの大事さやオン・ボーディング(on-boarding)、仕事以外の接点についてはかなり制約を感じているため、逆にFace to Faceの重要性を痛感しています。

三谷

矢上

決済に関わるビジネスはあまり落ち込んでおらず、むしろ伸びているので、事業スピードやシステムアプリ開発のスピードを緩めることができません。結果、やってみたら意外とうまくいった、ということも多かったですね。例えば半年以上かかる大きめのプロジェクトで、他社の関係者の皆さんと一度も対面でお会いすることなく完了まで持っていったり、やればできるじゃん、という気づきは大きかったと思います。

あと、GMOインターネットグループ全体で感染リスクのレベルに応じて出社するしないを細かに設定しているように、我々も細かくリスクコントロールをしながらもコミュニケーションを重視し、業務効率の最大化に取り組んできたため、業績に大きな影響は出なかったのだと思います。

銀行ってリモートで仕事できるんですね。

栗林

矢上

そうですね。個人情報を取り扱う部分でどうしても制約が出てしまうため、もちろん100%というわけにはいきませんが、それ以外のところはリモートで回しました。銀行の場合はコロナに限らず地震などの自然災害も含めたリスクに対する体制、業務継続性というのが常に課題としてあるため、それがこの2年で一気に進んだという感じですね。以前から備えはしていたので、うまくリモートにシフトできましたし、この状況はこれからも継続していくのではないでしょうか。

コロナでDXが10年進んだ、なんて言われますが、我々にとってもそういう面があったんですね。

栗林

安藤

リモートワークだけでなく学校や塾のオンライン授業も浸透したので、トラフィックがかなり増えましたし、その運用を継続するためのネットインフラのお申し込みも増えています。他にもバーチャルデスクトップの需要も増えていますし、意外なところだと巣ごもり需要でマインクラフト関連のサービスが好調でしたね。

当社はもともと福岡県北九州市にエンジニア拠点を持っていて、そことのコミュニケーションでリモート接続を以前から行っていたため、エンジニア部門としてはコロナ禍にスムーズに対応できました。でも、その裏でカスタマーサービスのメンバーが毎日出社していたり、データセンターで作業するメンバーは現地に行かなければならなかったり、リモートできないパートナーとのバランスはすごく重視しました。コミュニケーションに関してもいろいろ試していて、朝みんなでZoomをつないで一緒にラジオ体操をやる、なんてこともやりました。

インターネット上でのビジネスを支える屋台骨

栗林

ここまでGMOインターネットグループの多種多様な事業について紹介してきましたが、どの会社もエンジニアにどんどん来てほしいと思っているはずなので、採用という観点での話に移りましょう。このセッションを見ている人は、「じゃあどの会社に入ればいいの?」「どの会社が自分に合っているの?」と疑問に感じていると思うので、各社のアピールポイントを聞いてみたいと思います。

どの企業もインターネットインフラの上でビジネスを展開していますが、インターネットインフラそのものを作っている企業は世の中に多くありません。膨大な量のサーバーやネットワーク、データセンターなどは、当社の中でも触れるメンバーが限られているのでかなりレアですし、そういう珍しい業務に携われるという部分におもしろさを感じてもらえるのではないでしょうか。

私が担当しているのはその上のアプリケーション部分で、インターネットインフラに付加価値をつけていくことをミッションとしていますから、ITやエンジニアと関係のない一般の方にも広く使っていただくにはどうしたらいいかを考えながらサービスを開発するのもとてもおもしろいですよ。

安藤

栗林

GMOインターネットグループが提供するドメインやホスティングの提供数は、日本のインターネットの大部分を占めているため、インターネットインフラの屋台骨を支えるという役割に興味がある人に向いているということですね。

採用という観点になると、やはりいわゆる「銀行」というイメージが先行することが多いんですよね。大抵の銀行は内部にエンジニアはいなくて、ユーザー部門の意見を取りまとめて外部に発注するケースが一般的です。そのため、そんなところのエンジニアって何が楽しいの? と思われがちですが、GMOあおぞらネット銀行はまったくの真逆を行っているので、そこをこの場でお伝えしたいと思います。

私は2年ほど前まで別のITベンダーにいましたが、当時より今の方が断然エンジニア色の強い仕事をしています。既存の金融機関では大体外部に委託しているものを、我々は基本的にすべて内製していますので、APIの提供もすべて自前ですし、スピード感を持って開発することができています。内製に徹底的にこだわっている部分が当社の1番の強みですので、スピード感において当社のAPI開発は日本一じゃないかと思っています。銀行ではあるものの、日本の金融を銀行の立場から破壊していこう、という人が集まっているので、エンジニアの力で世の中を変えたいと思っている方々に来ていただけたらと思っています。

矢上

栗林

エンジニアがチームの一員として銀行そのものを作ることができる、作る側として働ける、というのが他行にはないGMOあおぞらネット銀行の魅力で、銀行の中の人として企画もデザインもエンジニアリングも一緒にできるというのはかなり貴重な体験、ということですね。

しかも、APIを提供する先がやはりエンジニアなんですよね。APIを利用する側のエンジニアと協業することもあり、APIを活用した設計の部分まで一緒に考えることもあるので、もうエンジニアがいないと回らない銀行です。

矢上

栗林

ソリューションにもエンジニアリングが関わっているんですね。ちなみに内製率はどれくらいなんですか?

今のエンジニア比率は約40%で、これを50%まで引き上げようとしています。

矢上

三谷

GMOペイメントゲートウェイからは2つ。1つは、FinTech(フィンテック:金融×技術)やキャッシュレスという伸びしろしかない世界で毎年25%以上成長を続けていて、経済活動・社会活動そのものを支えるミッションクリティカル(業務遂行に必要不可欠)な決済事業という難しさはあるものの、社会的に重要な開発業務に携われるという点。もう1つは、我々も内製開発に力を入れていて、内製による品質やスピードにこだわっている決済プロ集団を自負していますので、ベンチャー的に最先端技術に取り組んだり、ミッションクリティカルな決済事業を安定した技術で支えたりと、良いとこ取りをしながらバランスよくスピードと品質を追求しています。

根っからの技術好きでテクノロジーにずっと触れていたい、という人が現場で手を動かしていて、それを突き詰めることで社内で評価されてどんどん上に上がっていけるような会社なので、マネジメントやベンダーコントロールをやりたいという方よりは、大好きなテクノロジーを追求し続けたいと思っている人にとってエキサイティングな会社だと思っています。

ミッションクリティカルですし、トラフィックもすごそうですね。

栗林

三谷

そうですね。ECサイトでセールがあるだけで、秒で数千件入ってくることもあるので、そのあたりのノウハウやナレッジはかなり溜まっています。そういう裏側が知れるという点では、ある意味学べる世界かなと思います。

楽しみながら新しいことにチャレンジできる環境がある

三谷

エンジニア自身が日々ワクワクしながらそれぞれ成長していってほしいという想いが強いので、事業会社でユーザーの声を直接聞きながら開発していきたいとか、フルスタックエンジニアを目指したいとか、難しい機能要件のシステムにチャレンジして腕を磨きたいとか、そんな人たちに来てほしいと思っています。

我々はベンチャーみたいな銀行なので、新しいことになんでもチャレンジしていきますし、日本初・世界初といった目立つこともやっていますので、そういう環境に挑戦してみたいという方や、日本だけでなく世界の金融を我々銀行の立場から破壊しようというミッションに共感していただける方にぜひお越しいただければと思います。ちなみに来月から銀行振込手数料が業界最安値の86円になります。振込でお困りの方がいらっしゃいましたら、最短即日で口座をお作りいただけますので、ぜひ!

矢上

安藤

やはりGMOインターネットも内製にこだわっていて、そこにはサービスに対する愛着があるので、ただ単に自分ができるテクノロジーや言語だけを使うのではなく、サービスに対してどうやってそのテクノロジーを活かせばいいのかを考え、それを楽しめる方が1番いいと思っています。各社それぞれ、いろいろなサービスを展開しているので、まずはそのサービスに愛着を持っていただきたいですし、変化の激しい業界なので、そうした動きにいち早く反応して敏感にキャッチして、変化そのものを楽しめるような方がいいですね。楽しく開発できる環境ですので、この業界でぜひ一緒に戦っていきましょう。

さいごに

全編セッションにつきましては以下よりご視聴ください。

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