こんにちは、GMOインターネットの稲守です。 この春に100名近くの新卒が入社いただきました。5月はエンジニアやデザイナーといった開発職に特化した新卒技術研修「GMOテクノロジーブートキャンプ(以降GTB)」を1ヶ月間ほど実施し、先日無事に終了しました。 本技術研修は2014年から取り組みを始めた精度で今年で8年目となりました。 本エントリーでは研修の様子を速報でお届けします。
目次
2年目となったオンライン研修
昨年は状況を鑑み、急速なリモート研修へシフトしました。
新卒研修のリモート化はまったくはじめての取り組みとなり、リモート環境下でも多くの成果を出しつつもさまざまな課題も浮き彫りとなりました。
今年は前年の課題を解決するため、運営事務局のメンバーで議論を重ねました。
とくに多くの意見をくれたのは新卒として初のリモート研修を受けた新卒2年目の事務局メンバーでした。
昨年末、企画素案を検討した際はリモートだけでなく、オフィスでの実地開催をうまく織り交ぜたハイブリット開催なども検討されました。
事務局内では安全性の確保などにはもちろん重点を置き、準備を進めましたが、開催2か月前のタイミングで今年もリモートに振り切る判断を行いました。
オンライン開催において配慮した点
昨年の課題を踏まえて、研修カリキュラムについてはオンライン・オフライン関係なく、導入は座学から入り、体系的に学べるようワークショップを設計しました。詳しくは以下にて紹介しています。
上記を踏まえ、今年度は以下4点を考慮した上で研修を進めてまいりました。
バディ制度の導入
先輩メンバーが新卒メンバーのメンターとしてフォローいただく仕組みを導入しました。
導入の経緯としてはリモート化によりコミュニケーションが減る部分をフォローしたいという考えがありました。結果として研修習熟で課題が発生することなく進められたかとみています。
朝会と夕会の設定とZoomブレイクアウトルーム機能の活用
進捗の確認のほか、小さな疑問や不安を解消するために、朝会、夕会の時間を多く設定しました。昨年は詰め込み型で座学を多く設定していましたが、本年は余裕をもたせる設計にし、夕会などで復習の機会を狙い最終的な学びの最大化を目指しています。
またZoomでは、チーム毎にZoom部屋を分けられるブレイクアウトルームなどを活用し、チーム内のコミュニケーションがスムーズにできるよう配慮しました。
開発コラボレーションツールの活用
通常の開発現場でも導入している各種コラボレーションツールを研修でも導入、活用をしています。具体的にはSlack、figma、GitHub、Jamboardなどを利用し、情報共有のほか、各種カリキュラムの実施しました。
チーム分け
チーム内のコミュニケーションも多くとってもらい、最終週で実施するアウトプット開発に向けたチームビルディングも意識しました。チーム分けについては別記事ありますので一読をオススメします。
このチーム分けの成否については開催報告の後編記事でご紹介したいと考えています。
アウトプット開発の様子
4~5人のチームに分かれ5月最終週を使いアウトプットをしてもらいました。
百聞は一見にしかずと言いますので、まずは新卒の成果物の様子を御覧ください。
本記事を書いている段階では審査投票期間中でまだ優秀チームの結果発表はされていないのですが非常にレベルが高く前年度を超えています。
アウトプット開発は大きく下記の流れです
月曜:エレベーターピッチを元にfigmaでプロトタイピングを実施
火〜木曜:アウトプット開発、レビュー
金曜:最終日、成果発表会
サーバやクラウド環境などは当社サービスのConoHaを提供し、必要に応じてフォローできるようVDIなども用意しました。レビューやフォローアップについては事務局で分担し、毎日朝会の時間では全チームの進捗レビューなども行いました。
最終日の成果発表会は従来の発表会形式から大きく形を変え、オンラインブース形式で実施しました。
オンラインブース形式の様子
先輩開発者たちが自由に出入りし、スキマ時間で新卒メンバーのアウトプットを見学できることを目的としました。
・GoogleスライドのURLを全社共有
・共有したスライドに下記を記載
- 開発作品URL(もしくは閲覧できる方法を記載)
- プレゼン資料(1ページ)
- プレゼン動画(3分以内)
- エレベーターピッチ
- 質疑応答ができるZoomURL
・審査投票フォーム
結論としてとても良かったと評価しています。
発表側、見学側それぞれが効率化とコミュニケーション増が実現できました。
とくに今回の手法ではまさに「場所にとらわれない」ブース展示会ができた点も良かったと考えています。
まだまだ課題が完全に解消した訳ではありませんが、新卒の皆さんにしっかりとゴールに自走してもらえました。
さいごに
オンライン化の流れで研修のお悩みが多方面から耳に入りますが、このナレッジが少しでもお役に立てれば幸いです。
後編ではカリキュラムやチーム分けの成果など触れたいと思います。
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