こんにちは。GMOインターネットグループ株式会社のデザイナー 鷲見です。
現在とくB事業部のweb/グラフィックを担当しています。たまにくまポンのイラストを描いています。小学生2人を子育て中の母でもあります。
女性デザイナーの皆さんにとって、ライフステージの変化に伴う仕事と家庭の両立は特に悩ましい課題ではないでしょうか。
デザイナーとして長く働き続けたい方・ ライフステージの変化によりキャリアに不安を抱える方 ・将来のキャリアプランを具体的に考えたい方に向けて、私の経験も交えながら具体的な方法論や心構えをご紹介していきたいと思います。
目次
仕事と子育ての両立
ライフステージが変化する中で、インハウスデザイナーとして働き続けることは簡単ではありません。さまざまな課題に直面し、悩み葛藤する日々が続くこともあるでしょう。まずはこれらの課題を理解することが、将来のキャリアプランを考える上で重要です。
仕事と子育ての両立で生まれる時間的制約
最も悩ましいのは時間の制約でしょうか。
納得がいくまで仕事に打ち込むことが難しく予想外のスケジュール変更も発生するため、仕事に集中できない状況に備えた計画が必要です。
私の場合ですが復職後は不測の事態に翻弄される日々でした。
自分でもコントロールできない複雑な感情に支配されていたのか、不完全燃焼で走り抜けることが続き悶々としていた記憶があります。
しかしある時悟りました。
納期は死守しつつも、できないものはできない、やれるだけのことを真剣にやる、という頑張りすぎない努力が必要であると。
なぜなら帰宅後は家事や育児、翌日の準備…布団に入るまで任務が続くため、仕事で全力を出きる訳にはいかないのが母という二足の草鞋の宿命だからです。
今後も悩みの形態は変わりつつも長丁場になると腹を括り、自分なりの楽しみ方を探ることが賢明です。
もうひとつ大切なこと。
復職当初は気力、体力、記憶力も万全でない状態がしばらく続きますが、このときに助けになるのが「昨日までの自分」です。
事前に準備していたこと、プラスαの頑張り、先を見越した行動、これらが未来の自分を助けます。
『ああ、ありがとう、昨日のわたし!』と思いながら、自分自身に救われたことは何度もあります。
チームワークとコミュニケーションの重要性
とはいえ、1人の頑張りだけでは乗り越えられない壁が次々と発生するので、一番大切なことは周囲との良好なコミュニケーションです。
時間的制約や業務量の増加などを力技での解決を目指してしまいがちでしたが、周囲に相談し協力を得ることで解決できたケースも多くありました。自分だけシャカリキに動いても時にはそれ自体がマイナスに働いたり、自分の中にある不満の芽を育てるきっかけにもなるかもしれません。
チームメンバーとの良好なコミュニケーションを築き、信頼関係を育むことは仕事と子育ての両立には欠かせません。常に感謝の気持ちを持ち、自分にできることは快く引き受け、お互いをサポートし合う関係性を築いていきたいものです。
ライフプランとキャリアプランのすり合わせ
長期的な展望を持つ
長期的な展望を持つことは、将来のキャリアを考える上で重要です。
ライフプランの変化に合わせてキャリアプランも柔軟に調整していく必要があります。
私は子どもがまだ小さいうちは育児を優先していたので、時短勤務やリモートワークに助けられました。この期間は特に日々を回すことで精一杯でした。
子どもたちが小学生になりフルタイムで働くようになってからは、ある程度安定した時間の確保ができるようになりました。
が、まだまだ時間の制約はありますし子供の要求難易度も年々上がっているのを実感しています。
しかしこの嵐のような数年で、集中力や判断力、自分の限界点を超えない働き方が見えてきたことは強みです。心の揺れに対する耐性もついたと感じています。
デザインの勉強も新しいスキルの取得も、細く長く続けるには安定したモチベーションが必要です。
周囲のスピードに焦りを感じることもありますが、自分のペースでゆっくりでも着実に取り組むことで、働き続けられる未来設計を可能にしていくのだと思います。
効率化必須。でも根底には楽しい!が必要
限られた時間の中で目標を達成するには、業務の効率化が不可欠です。
近年AI活用により更なる時短が可能になりました。
以下は復職後に特に必要と感じるスキルであり、今後のキャリアにおいても強みとなるので装備しておいて損はないと思います。
・優先順位の高いタスクを明確にし、判断する力
・限られた時間内で完成させる集中力
・無駄な作業を省き、時間短縮を図るスキル
・ゴールから逆算して計画を立てる能力
・何でも楽しめる柔軟さ
・リセット力
復帰直後は疲労と時間の制約から自己肯定感が下がったり、限られた時間内でのデザインワークに葛藤が生まれるかもしれません。
しかし私たちは芸術家ではなくデザイナーなので、納期を守り及第点で完成させることも重要なスキルです。
その対策として私は退勤時刻から逆算した1日のスケジュールを毎朝作成し、『〇〇時までにはここまで終わらせる』等細かく決めて管理しています。
必要な知識を増やし、得意を伸ばし、どんな仕事にも対応できたという成功体験が自信に繋がり、未来の自分を助ける武器の一つになるのではないでしょうか。
一方で効率化とは矛盾する考え方ですが、数打ちゃ当たる精神もデザインワークには必要なのかもしれません。頭の中にある色々を具現化するって楽しいですから。楽しいが根底にあれば予想以上に頑張れるものです。
最後に忘れてはいけない「リセット力」。
怒涛の日々の中、些細なことにいちいち心を揺さぶられている時間はありません。そんな時間があれば子供を連れて公園でひとっ走りしてきた方が有益です。モヤモヤした気持ちは一晩眠ったら強引にでもリセットする、これをわたしは繰り返しています。
多すぎるタスクをかき分けてとりあえず前進していく。最も必要な武器はタフで鈍感な精神力なのかもしれません。
まとめ
デザイナーとして長く働き続ける上で、ライフステージの変化は大きな転換期です。
焦らないこと、与えられた仕事に全力で取り組むこと、自分なりの時短を探すこと、そしてそれらのどこかに楽しみを見出すこと。
柔軟な発想と行動力で走り抜けた少し先の未来をいつも想像しています。時には自分にご褒美を与えつつ。
人それぞれ環境は違いますが、みんな悩んで苦しんでいる。1人で抱え込まずに周りと話してみることが大切です。
そしてAIを味方に更なる時短テクニックを探して、作ることを楽しむ時間を増やしていきたいと思います。
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