【2025年版】法人向けAIツール比較:ChatGPT Team/Claude Team/Google/Felo/Canva を徹底解説【料金・機能・用途別】

企業のDX推進が加速する中、「社内で安全に使えるAIツールを選びたい」「生成AIを業務に活かしたいが、どれが最適か分からない」という声が増えています。そこで本記事では、法人契約が可能な代表的AIツール5種──ChatGPT Team、Claude Team、Google Workspace(Business Standard)、Felo、Canva Teams──を比較・整理しました。

各ツールの料金体系、機能、導入のメリット・デメリットをまとめ、導入検討中の情報システム部門・DX推進チームの皆さまの意思決定をサポートします。

💰 法人向けAIツールの料金比較

※為替レートは2025年6月16日時点、1 USD=¥144.4(参考データ)

ツール月額(USD/JPY)年額換算(USD/JPY)最大ユーザー数
ChatGPT Team$30 / ¥4,332$25 / ¥3,610制限なし(スモール〜大規模導入まで対応)
Claude Team$30 / ¥4,332$25 / ¥3,610制限なし(5人~利用可能、企業規模に応じて)
Google Business Standard$16.80 / ¥2,427$14 / ¥2,022最大300アカウント
Felo AI Pro$14.99 / ¥2,166-(月額契約のみ)制限なし(個人~法人スモールユース向け)
Canva Teams$14.99(5人まで) / ¥2,166$12.99 / ¥1,875実質無制限(人数に応じて課金スケール)

🔧 主な機能と特徴

ChatGPT Team

GPT‑4o/GPT-4.1/GPT-3.5が無制限利用可能(個人版より高速)
会議録音→議事録化が可能な「Record Mode」を標準搭載
Google Drive/Dropboxとの連携でファイルベースの業務がスムーズ
◯ SOC 2、MFA、SAML SSOなど企業向けセキュリティ機能が充実
◯ 管理者ダッシュボードで利用状況の可視化・ユーザー管理が可能

主な用途:営業・企画資料の生成、顧客Q&A対応、社内ナレッジ整理、議事録作成

Claude Team

◯ Claude 3 Opus/Sonnetにより長文要約・文書構造理解が高精度
チームごとに専用のチャット空間・プロジェクトフォルダを管理可能
◯ 大規模な社内文書(数万ワード)も扱える超広コンテキスト対応
Enterprise契約でSSO、カスタム監査、データ保管場所指定など対応

主な用途:契約書レビュー、研修マニュアルの要約、ナレッジマネジメント、法務支援

Google Business Standard

◯ Gmail、Docs、Meet、Slidesなど日常ツールにGemini AIが組み込まれる
◯ メール文提案、会議の自動要約、ドキュメントの骨子生成などが可能
◯ Drive上の社内ドキュメントとも連動し、業務全体を支援
◯ 組織管理・権限設定がGoogleアカウント単位で行えるため管理工数が軽い

主な用途:営業・CS・管理部門の日常業務効率化、社内ポータル作成、共同編集環境構築

Felo AI Pro

Webベースの多機能AI検索ツール:チャット型で質問→即回答
◯ GPT-4o/Claude 3.5/Gemini 1.5 Pro など複数モデルを即切替可能
◯ プレゼン草案、文章要約、データ分析補助など幅広くカバー
◯ Webブラウザで即使えるため導入負荷が極めて軽い

主な用途:情報収集、競合分析、提案書の草案生成、営業準備支援

Canva Teams

Magic Studio搭載:画像/文章/プレゼン資料をAI生成
◯ ブランドテンプレート・チームテンプレの集中管理が可能
◯ SNS投稿素材、営業資料、社内報などマーケ・広報業務を加速
◯ SlackやGoogle Driveとの連携でコンテンツの出力が柔軟

主な用途:広報・マーケの資料制作、営業支援資料のテンプレート化、ブランドガイド管理

✅ メリット・❌ デメリット

ChatGPT Team

✅ GPT-4系の高性能モデルをチームで利用可能
✅ 管理機能やSSO、SOC 2準拠でセキュリティ要件を満たす
❌ API連携や外部アプリとの統合は別途設定・対応が必要
❌ 音声録音・共有などの一部機能はユーザーによって慣れが必要


Claude Team

✅ 長文文書への処理能力が非常に高く、業務ドキュメントとの親和性が高い
✅ チームやプロジェクト単位での構造化運用がしやすい
❌ 管理画面や権限設定はChatGPTほど細かくない(現時点)
❌ 導入時には5ユーザー以上必要なためスモールスタートが難しい


Google Business Standard

✅ Googleアカウント基盤でスムーズな導入とITガバナンスの確保が可能
✅ 日常業務の自動化(メール返信、ドキュメント構成)が容易
❌ AI機能(Gemini)は機能強化中で、全サービスに均等に展開されていない場合がある
❌ 高度なテキスト生成・長文解析などは専用LLMに比べて制約がある


Felo AI Pro

✅ 多機能な検索支援/生成型ツールとして即導入・即活用が可能
✅ モデル切替や回答ソースの切り替えが柔軟で試行錯誤に強い
❌ チーム単位での管理・共有機能は限定的(主に個人利用設計)
❌ 高度なカスタム設定(プロンプト自動生成・API連携など)は難しい


Canva Teams

✅ AIによるデザイン提案・画像生成・テンプレ展開が高速
✅ ブランドルールに沿った資料を誰でも簡単に作れる
❌ UIの自由度は高いが、操作に一定の学習コストがある
❌ 生成された素材は確認・修正前提での利用が推奨される

🪄 ユースケース別おすすめツールの選び方

高度な文章生成や要約、コーディング支援を主にしたいならChatGPT Team

長文解析や法人プロジェクト単位の運用が中心ならClaude Team

Google環境で日常業務の効率化を狙うならGoogle Workspace Business Standard

研究・調査用途で多言語の深掘りリサーチを担うならFelo AI Pro

マーケティング資料やSNS素材をチーム制作したいならCanva Teams

※本記事は2025年6月時点の情報に基づいています。最新の価格・機能は各公式サイトをご確認ください。

ブログの著者欄

小田 楓華

GMOインターネット株式会社

2020年GMOインターネット株式会社新卒入社。現在は、「Z.com」のコントロールパネルのフロントエンド、バックエンドの開発業務を担当。技術広報チームとしても活動中。

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