9年目の新卒技術研修のカリキュラムと作り方

GMOの稲守です。
本エントリーでは今年開催される新卒開発者向け研修の設計に関する社内資料を公開したいと思います。

はじめに

開発者向け研修のGMOテクノロジーブートキャンプ(以下、GTB)は今年で制度が始まって9年目となりました。

当社グループは毎年100名前後の新卒を迎え入れており、そのうちの半分程度がエンジニアリングやクリエイティブなどサービス開発を担当するいわゆる「作る人」です。GTBは作る人による作る人のための研修制度です。

今年は素案策定に際して我々事務局のほかGMOペパボの皆さんにご尽力いただき、22年のカリキュラムが完成いたしました。今年のカリキュラムを思い切って公開したいと思います。

GTB2022 カリキュラム草案

カリキュラムの特徴

今年のカリキュラムの特徴は、「リモート環境を考慮しつつも、学びを」です。
以下はキックオフで共有した資料の1ページです。 nunknowns(知らないことを知る) = 情報のindexを作る

会議で使用したスライドの一部

広く知識を学んでもらい、情報の入り口に連れていくことは変わらないのですが、改めて定義をアップデートすることで本プロジェクトに講師役として関わる多くの開発者メンバーやメンターの皆さんに新卒の皆さんに何を届けたいのかということを再確認しました。

本当はノウハウの全部を詳細に届けたい気持ちですが、彼らの社会人人生スタートの1ヶ月という限られた期間でしか関わることができないので、必要な情報をよりシンプルに深く届けることができたらいいなと思っています。

準備期間に行っていること

GTBの実施はいわゆる総合研修の直後、5月からスタートし1ヶ月ほど実施します。
カリキュラムや講師アサインなどを進めるため、キックオフは前年から行っています。新卒受入を行う各部門の開発責任者や人事系の皆さんにお集まりいただき議論をすすめています。
準備期間で行っていることは具体的に以下です。

  • 全体のコンセプト検討
  • カリキュラム設計
  • 講師とメンターのアサイン
  • 新卒への事前アンケート
  • 研修会場などのファシリティ準備
  • カリキュラムで使用する仮想サーバー(例年ConoHaを採用しています)の手配
  • 運営企画の検討

特に手間がかかるのはカリキュラムの設計と講師のアサインです。
前年の課題などをフィードバックしつつ、手を変え品を変え、カリキュラムのPDCAを行っています。エンジニアリング職とクリエイティブ職の2コースを並列してアップデートを掛けているのでカリキュラムの設計工数もさらに増えています。

エンジニアリングにデータサイエンスが加わってきたように、クリエイティブ領域においても映像やデザインシステムなど新しい考え・手法が生まれていますので、カリキュラム内容を検討する分科会でもエース級のメンバーに入ってもらい議論しています。

近年では、GTB卒業生が講師やメンターを担当いただくことが増えてきたので、10年前の立ち上げ期にイメージしていた『研修の自動化』が生まれつつあります。立ち上げ当初から事務局としてかかわってきた一員として、継続は力なりを肌で感じております。

上記に記載した「新卒の皆さんに事前アンケート」については、昨年からこういったことにも利用しています。

さいごに

インターネットの世界は日々拡大をしています。
多くの若手の皆さんが仲間になってくれることでこの拡大が支えられています。

「天才が天才を育てる」そういった世界を我々も作りたいと思い、この活動を続けてノウハウの発信をしています。今年の実績についても、適宜発信していきたいと考えていますので今後もご一読いただけると幸いです。

ブログの著者欄

稲守 貴久

GMOインターネットグループ株式会社

2006年入社。ブログ部門や証券部門などを経て現職。研究開発部門でグループ各社のサービスや新規事業の技術支援を行いながら、技術PRや若手開発者の採用と育成を担当。得意領域はUI設計、HCD、HCI。日本酒とお寿司が好きです。

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