GMO Developers Day 2025 -Creators Night- の締めくくりとなる本レポート後編では、GMOインターネットグループ横断で取り組むクリエイティブ発信強化施策「Creator Synegy Project」にまつわるセッションや、本イベント内で実施した若手クリエイターを対象としたAI活用デザインコンテスト「GMO DESIGN AWARD 2025」の表彰式の様子をご紹介します。
AI時代において、組織としてクリエイティブをどう育て、次世代をどう支援していくのか。
前編・中編に続き、現場のリアルな声と未来へのヒントが詰まった内容となっています。
目次
「Creator Synergy Project」が育むAI時代のクリエイティブ
登壇者:近藤 貞治(GMOインターネットグループ グループクリエイティブ部 部長)
丸山 清人(GMOインターネット ドメイン・クラウド事業本部 クリエイティブ部エグゼクティブリード)山林 茜(GMOペパボ コーポレートコミュニケーション室 マネージャー EC事業部 シニアデザインリード)
このディスカッションでは、GMOインターネットグループ全社で取り組むデザイン・クリエイティブ発信強化プロジェクト「Creator Synegy Project」で得られたものや、AI時代のクリエイター像について語られました。

2022年にスタートした本プロジェクトは、デザイナーのプレゼンス向上や高度人材の獲得、グループを横断したノウハウの共有などを目的とし、デザインイベントへのトップスポンサードや、グループ各社デザイナーが主催する勉強会などの取り組みを行っています。

この後に表彰式が行われた「GMO DESIGN AWARD 2025」も、本プロジェクトの一環として開催されたものです。

本プロジェクトに参加している山林さんは、一昨年のDevelopers Dayにも登壇。
当時はGMOインターネットグループ内でも他社のデザイナーと交流する機会がほとんどなかったそうですが、GMOメディアの岡本さんと初めて共に登壇したことで「波長が合う」と感じる出会いがあり、そこから関係が深まっていったといいます。

「同じGMOインターネットグループの中にいても、会社が違えばなかなか本音を話す機会は少ない。
でもこのプロジェクトを通して、考え方を共有できる仲間ができたことが一番大きかった」と、参加の意義を語りました。
丸山さんは「僕はまだ友達出来てませんね…」と話しつつ、「昔の自分たちが抱えていた課題を持っている組織もあれば、大きく先に進んでいる組織もある。この『揺さぶられる感覚』がすごくいい」と、大きな刺激を受けているそう。
2人の発言を受けた近藤さんも、「フェーズに合わせた解決策を提案できる、相互フォローの組織だったら良い」と組織横断の支援に意欲を見せました。
続いてトークテーマに上がったのは、AI時代のクリエイターに「組織として」求められる力について。
丸山さんは正解がない問題だとしつつ、「考えることをやめない」ことが1つのポイントだと示します。そのうえで、「出力されたものが本当に正解なのかをちゃんと考えてAIを使うことがすごく大事」と指摘しました。

AIとの共働体制も、新時代のクリエイターに求められる能力です。山林さんは「『作業』はAIに任せやすいですが、そのなかで感情に訴えかけるような『思考』の部分を明確に分けることは難しい。だからこそ、どうAIを使うのがベストなのかを模索し続けている」と、人の手を介在させることの必要性を改めて示しました。
「共働体制の流れは不可逆的で、絶対止められない」と評するのは近藤さん。「デザイナーはなくならないと思うが、デザインの仕方は変化する」と語り、自分たちが変化することの必要性を強調します。

そして山林さんはクリエイティブ組織におけるデザイナーの在り方について、「より多くの人とコミュニケーションを取って『相手の視点』を持つことが、組織の中にいるデザイナーとしてこれまで以上に重要になる」と訴えました。
セッションのまとめとして、近藤さんは今後のインハウスデザイナーについて「周囲と円滑なコミュニケーションをとりつつ、いいアウトプットをしていくことがより大事になる」と示します。
「ステークホルダーとアウトプットの形を一緒に考えて作っていけるような関係性を構築し、自分たちの働きやすさや会社をより良くするような武器として、デザインというものを作っていただければ」とまとめ、大きな拍手に包まれながらセッションを締めくくりました。

GMO DESIGN AWARD 2025 表彰式
イベントの最後には、「GMO DESIGN AWARD 2025」の表彰式が行われました。
本アワードはGMOインターネットグループが主催する若手クリエイターを対象としたAI活用デザインコンテストです。今回が2回目となり、今年は「つながり」をテーマに全国から100点を超える応募が寄せられました。
表彰式では審査員による厳正な審査を経て決定した、最優秀賞・優秀賞・審査員特別賞など各賞の発表が行われました。

最優秀賞
最優秀賞(賞金100万円)には、平田茉莉花さんによるアニメーション作品「誰も祝われない夜に」が選出されました。

戦時下を舞台に、少女と少年の別れを描いた本作は、AIを活用しつつも高い感情表現と構成力が評価され、審査員・一般の双方から最も支持を集めました。
本作品は同時にビジュアルクリエイティブ賞も受賞し、ダブル受賞となりました。プレゼンターは、GMOインターネットグループ専務執行役員・チーフブランディングオフィサーの橋口が務め、トロフィーと賞金が贈られました。

優秀賞
続いて発表された優秀賞では、2部門から合計4作品が選出されました。
<プロダクトアイデア部門>
「思い出召喚ステッカー yomiyomi」
思い出に物理的な保存手段を与えるデジタルステッカー

「かげえものがたり」
AIによる影絵表現を家庭内で体験できるプロダクト

<ビジュアル表現部門>
「調べ物」
AIと人との関係性を問い直す映像作品

「たまごやき」
AIへの依存と感情の乖離をテーマにしたアニメーション

優秀賞の受賞者にも、本コンテストの実行委員を務めたGMOインターネットグループのクリエイターから賞状と目録を贈呈しました。


審査員特別賞
また今年は新たに「審査員特別賞」が設けられ、各分野で活躍するゲスト審査員による視点から、特に注目すべき作品が表彰されました。
受賞者には、審査員本人から講評コメントとともに賞状と目録が直接贈られ、会場は温かな拍手に包まれました。
●ビジュアルクリエイティブ賞(清水 勝太 氏)
受賞作品:「誰も祝われない夜に」
●ビジュアルランゲージ賞(清水 淳子 氏)
受賞作品:「かげえものがたり」
●コンテクストデザイン賞(有馬 トモユキ 氏)
受賞作品:「AI菩薩」
●マーケティングイノベーション賞(枌谷 力 氏)
受賞作品:「AI菩薩」
●UX&プロダクトイノベーション賞(広野 萌 氏)
受賞作品:窓口のような親切なフォームが作れるサービス「フォームインワン」


なお、公式Webサイトでは、最終選考に進んだ約30点の入選作品も紹介されています。AIを活用した多彩な表現やアイデアに触れられる内容となっていますので、こちらもぜひご覧ください。
受賞作品一覧はこちら
まとめ
AIを活用したものづくりが当たり前になりつつある今、
クリエイターには、技術だけでなく「誰と、どうつくるか」が問われています。
組織を越えて知見を共有し合う姿勢や、受賞作品に見られた多様なアプローチの中には、これからのクリエイティブのヒントが詰まっていました。
GMOインターネットグループでは、これからも多様な視点やスキルが交わる場をつくり、
クリエイティブの可能性を広げる取り組みを続けていきます!
▼本イベントのアーカイブ映像はこちらから
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