2024年8月18日、渋谷フクラスにおいて、GMOインターネットグループ株式会社(以下、GMOインターネットグループ)と株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が2社合同となる「GMO / DeNAサマーキャンプ2024」を開催しました。
プログラミングで「ゲーム作り」「ロボット操縦」に挑戦しよう!をテーマにした本ワークショップは、午前・午後の2回とも満員御礼で大盛況。たくさんの写真とともに、子どもたちの活き活きとした表情と、創造性を刺激するイベントの様子をご紹介します。
目次
Kids VALLEYより誕生した「サマーキャンプ2024」
「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」とは、渋谷に拠点を構える東急株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社ディー・エヌ・エー、GMOインターネットグループ株式会社、株式会社MIXIの5社による、渋谷区立小中学校のプログラミング教育を支援するプロジェクトです。
昨年の夏にもサマーキャンプを行ったGMOインターネットグループ・DeNA の2社が、今年も「未来の学びプロジェクト」の一環として、共同でワークショップを開催。渋谷区に限定せず、すべての子どもたちに「未来の学び」を届けるサマーキャンプは、午前・午後ともに満席となりました。
では、さっそくそんなサマーキャンプの様子をご紹介しましょう!
DeNA「プログラミングゼミで初めてのゲーム作り!」
サマーキャンプ前半では、DeNAによる「プログラミングゼミで初めてのゲーム作り」が行われました。
DeNAが開発したプログラミングゼミは、指示ブロックをつないで、アニメーションを作ったりゲームを作ったりできる、とても簡単でわかりやすいアプリです。今回は3つのゲーム制作ミッションが用意されました。
● もぐらたたき
● たまごキャッチ
● シューティング
それぞれ推奨年齢はあるものの、自由に好きなものを選んでOKとのこと。3種類のガイドブックを前に、「どれを作ろうかな?」と迷ってしまいます。
ガイドブックをもらい、席についた子どもたち。講師はプログラミングゼミの開発者でもある末広章介先生です。おそろいのTシャツを着たDeNAスタッフが「プリントに好きな色を塗って、キャラクターを完成させよう!」と声をかけます。
色塗りは、子どもたちにとって大好きな作業のひとつです。回転式のイスでぐるぐる回りながら無邪気な笑顔を見せていた子どもたちも、色鉛筆を握ると一変しました。みんな机に向かい、一心不乱に色を塗り始めます。
虹色の鳥、しましま模様の卵、紫色の体に黄色の目の宇宙人もいれば、もぐらだって茶色とは限りません。とてもカラフルで素敵なキャラクターが完成です。果たしてこのキャラクターたちは、ゲームの中でどのように動き出すのでしょうか?
色を塗り終えたら、タブレットのカメラを起動させて撮影し、アプリにキャラクターを取り込みます。
近くで撮影しすぎたのか、キャラクターが巨大化してしまった子も。スタッフが「めっちゃ大きいね!」と声をかけると、男の子も「うん、大きくなっちゃった!」と言い、ふたりとも笑い出しました。「ちょっとだけ小さくしようか」とスタッフが見本を見せると、男の子はひょいひょいと指を使って、あっという間にサイズを変更。
「いい感じ!」男の子が嬉しそうに、スタッフの顔を見上げてうなずいています。
どんどん進んでいる子は、もうプログラミングの作業に入りました。
講師である末広さんは、すべてを教えるわけではありません。
末広さんは、初めの部分だけをスクリーンに映し出して説明し、あとは子どもたちが「ガイドブックを見ながら自分で試行錯誤する」ように導きます。ただし、「わからない!」と子どもたちの手が止まってしまわないように、多くのスタッフが入れ代わり立ち代わり子どもたちの横について、それぞれに合わせたアドバイスやヒントを与えます。
時には肩に手をおいてモニターを指さしながら「ここはどう?」とヒントを与え、時には「すごいすごい!」と拍手喝采をし、とても丁寧に子どもたちと関わるスタッフの姿が印象的でした。
そうこうしているうちに、どうやら、みんな、ゲームができあがった様子です。
自分で作ったゲームで遊ぶのは、なにより楽しい瞬間です。
「プログラミングに興味があるようなので参加しました。家でもScratchに夢中になっています」と語る保護者のひとり。お子さまへの期待について問いかけると「将来はスティーブ・ジョブズを目指してほしいかな!」と笑いながら答えてくれました。
子どもたちの笑顔を前に末広さんは、ワークショップ後のインタビューで「今や、生活の多くの場面でプログラムが活用されています。サマーキャンプを通じて、ITやプログラミングの世界を知ってもらえたら」と語ります。ITやプログラミングのスキルやリテラシーという基盤を持つことで、将来の選択肢が広がり、さまざまなことに挑戦できるのです。
大きな夢は小さな一歩から。もしかしたら未来のスティーブ・ジョブスが、今日の体験をきっかけに生まれるかもしれません。まさにそれが、 「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」の意義なのです。
GMOインターネットグループ「プログラミングでロボットを操縦しよう!」
つづいて、後半の様子をお届けしましょう。
後半のワークショップは、GMOインターネットグループによる「プログラミングでロボットを操縦しよう!」です。講師はデベロッパーエキスパート(技術力を牽引し、インターネット業界の発展に貢献する開発者)である成瀬 允宣(なるせ まさのぶ)さんです。
テーブルの上に鎮座するロボットに興味津々の子どもたち。「これから何が始まるんだろう」という期待感がふくらみます。
「気になるよね、コレ!」とフランクに話し始めた成瀬さんに、一同は大きくうなずきます。成瀬さんはロボットについて、
● モーターで制御されている
● 距離センサーがついている
● カラーセンサーで黒いラインを読み取るライントレースをする
ことを解説しました。かっこいいロボットをプログラミングで動かせるという話に、子どもたちは心をわしづかみにされたよう!身を乗り出してロボットをながめる子が続出です。
そんな様子を嬉しそうに見つめながら、成瀬さんが「これはレゴ® エデュケーション SPIKE™ プライムです。本当は組み立ても楽しんでほしいんだけど、今日は時間が短いので、すでに組み立てたものを用意しました」と話します。
「プログラミングには、Scratchを使います。使ったことあるかな?」
多くの子が学校や家庭で、Scratchをちょっと触ったことはある様子。まずはロボットが前に進めるようプログラミングをします。
ノートパソコンは各親子に1台ずつ。SPIKE™ プライムの自動車型ロボットはテーブルごとに1台ずつ用意されています。
モニタ上に表示されるレッスン内容を見て、保護者やGMOインターネットグループのスタッフに助けられながら、指示ブロックでプログラムを組んでいきます。
プログラムしたロボットを、子どもたちは順番にケーブルにつないで動きをチェック。1台のロボットをはさんで「次いいですか?」「どうぞ!」といった声が飛び交い、順番をきちんと待つ姿は、心あたたまる光景でした。
「うわ、動いた!」
「すごーーーい!」
ロボットが動き出すと、会場のあちこちから歓声が響きます。思わずイスから立ち上がり、「ね、見た?動いたよっ!」なんて、ぱちぱちと手を叩く子もいれば、熱心に動画を撮影する保護者もいます。
これがロボット・プログラミングの楽しいところ。
ただし、正しくプログラムができていないと、ロボットはぴくりとも動きません。「結果」が目に見えてわかるだけに、子どもたちは必死になって修正をします。
「ロボットを動かしたい」「動くロボットが面白い」という気持ちを原動力に、何度でも夢中になってトライ&エラーを繰り返し、なんとか目的を達成しようとします。
レッスンが進み、「ロボットを正方形に動かす」ミッションが登場しました。簡単に見えて、なかなか難しいようです。
悪戦苦闘する子に気づいた成瀬さんが「0.5回転、−90度、これがヒントだよ」とアドバイス。すると……。
「できた!」女の子のちょっと高い声が響いたのを皮切りに、何人か成功した子も出てきました。いっぽうで、何度も修正し挑戦し続ける子どもたちも。「まだやりたい」の声に惜しまれつつ、後半も終了しました。
終了後、成瀬さんにもお話を伺いました。
「プログラミングの結果を目で見て確かめられるのが、ロボットプログラミングの良さです。思うままにロボットが動き出す瞬間の感動を、ぜひ多くの子どもたちに体験してほしいですね」
そう語る成瀬さんはGMOインターネットグループで、渋谷区立笹塚小学校のクラブ活動支援(ロボット・プログラミングのタブレットクラブ)も行っているのだとか。
わくわくドキドキの先にある「感動」こそ、プログラミングの醍醐味。うまくいかない中でもあきらめない子どもたちが持つ力強さを感じたワークショップでした。
次世代イノベーター誕生!?子どもたちの未来に期待
今回のワークショップでは、子どもたちはプログラミングの世界を冒険し、創造力を解き放つ貴重な経験をしました。失敗を恐れずに挑戦する姿は、未来のイノベーターとしての可能性を感じさせます。
この経験が、子どもたちの学びへの意欲をさらに高め、将来の活躍へとつながっていくことを心から期待しています!
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