速いことは良いことです [新]デスクトップクラウド-Vol.01

2010年からサービスを開始し、これまで延べ13万台以上の仮想デスクトップを提供してきた「お名前.com デスクトップクラウド」が2019年1月23日にフルリニューアルして生まれ変わりました。セキュリティーが向上した最新のOS「Windows Server 2019」を採用し、すべてのプランでパフォーマンスを圧倒的にアップするSSDを採用することで、ストレスを感じることのない仮想デスクトップを提供しています。

今回は概要編として、プランや料金について紹介します。

■お名前.com デスクトップクラウド
https://www.onamae-desktop.com/

[新]デスクトップクラウド

サービス開始時点では、大きく分けて2つのプランが用意されています。仮想デストップ上でFXの自動売買アプリケーション「Meta Trader 4(MT4)」を利用するユーザー向けに、あらかじめMT4が同梱されている「for MT4」と、一般的な仮想デストップとして利用できる「for Biz」です。

それぞれのプランにはスペックごとにさらに細かくプランが分かれていますが、「for MT4」のライトプラン以外は、スペック、価格ともにどちらも同じとなっています。

FX専用 「for MT4」プラン

専用仮想デスクトップ「for Biz」プラン

メモ:仮想デスクトップとは?

インターネット上に用意されたコンピューター(仮想マシン)に、ユーザーは手元のコンピューターから接続して、2台目以降の別のコンピューターとして利用できるサービス。接続先のコンピューターにはWindowsがインストールされており、デスクトップがいつも通りの操作で利用できる。接続元となるコンピューターは、Windowsの他に、Macやスマホ、タブレットからでもWindowsのデスクトップを利用可能。

手元のコンピューターからインターネット上の別のコンピューターに接続して利用できる

どんなシーンでも利用できる仮想デスクトップ

料金プラン

「for MT4」と「for Biz」の料金プランを見てみましょう。
「for MT4」「for Biz」どちらも初期費用は無料で、まとめ払いをするほど1ヶ月あたりの利用料金が安くなっています。

まずは、「for MT4」です。

「for MT4」の料金プラン

「for Biz」との違いは、あらかじめいくつかの証券会社が提供しているMT4が同梱されていて、ダウンロードすることなくすぐに利用できる点です。もちろん、これ以外の証券会社のMT4も自身でダウンロードしてインストールすれば利用可能です。

すぐにMT4を始められる「for MT4」

次に「for Biz」です。

「for Biz」の料金プラン

MT4は特に必要無いという、ビジネス用途、個人用途の仮想デスクトップ利用の場合はこちらのプランが最適です。MT4があらかじめ同梱されていない点とライトプランが無いこと以外は、価格、スペックともに「for MT4」と同じラインナップとなっています。すべてのプランでSSDが採用されているので、デスクトップの操作感はこれまでのものとは段違いに快適です。

価格とスペックのバランスが一番良いのは2GBプランとなります。Windowsデスクトップの操作にはある程度のメモリが必要です。SSDの採用と合わせて2GBのメモリが搭載されていれば、ほとんどの場面でストレスを感じることなく仮想デスクトップを利用することができます。

デスクトップクラウドを利用すれば、パソコンを買い替えることなく快適にサクサク動く最新のWindowsデスクトップを手に入れることができます。

何が変わった? [新]デスクトップクラウド

これまでのデスクトップクラウドと何が変わったのか見てみましょう。

[旧][新]
サーバーOSWindows Server 2012Windows Server 2019
デスクトップOSWindows Server 2012R2 / 2008R2Windows Server 2019
プラン1.5GB、ライトプランを追加
コア数表記
ディスクHDDSSD
MT4標準MT4を同梱標準・主要4社のMT4が同梱
その他追加インストール可能
(ライトプランを除く)
リモートデスクトップ接続方法IPポート設定RDゲートウェイ方式
ユーザー名の変更不可
コントロールパネルからのパスワードの変更コントロールパネルのパスワードのみコントロールパネル、リモートデスクトップのパスワード変更可
プレインストールアプリ標準MT4(for FX)Google Chrome
Desktop Cloud MT4 Installer
(for MT4/ライトプランを除く)
回線速度100Mbps100Mbps

パフォーマンス以外では、最新のOS「Windows Server 2019」をサーバーとデスクトップ両方のOSに採用することで、最先端のセキュリティーで守られた安心して利用することのできる仮想デスクトップが提供されているのが注目すべき点となります。

デモンストレーション

ではここで、MT4ユーザーのために実際に操作感がどれだけ変わったのか動画で紹介してみましょう。
どちらも1GBプラン(1GBのメモリ、1コアのCPU)でMT4の起動時間を計測しています。

[旧]デスクトップクラウドでは、MT4の起動まで11秒要していたものが、SSD採用の[新]デスクトップクラウドでは5秒と半分以下になっています。数字で見ると半分ほどですが、実際に操作しているときの体感としては、イライラする時間もないほど数倍速くなったと感じることができます。(MT4は32ビットアプリケーションであり、64ビットアプリケーションのMT5の場合はさらに起動時間が速くなります)

MT4に限らず、[新]デスクトップクラウドでは、デスクトップ上で動くすべてのアプリケーションでその速さを体感することができます。

さらに、動画をもう1つ紹介します。こちらは2GBプランでYouTube動画を視聴している場面です。このような動画であっても、安定したインターネット回線と併せて音声や映像が途切れることなく視聴することが可能です。(2GBプラン以上がおすすめです)

以上、生まれ変わったデスクトップクラウドの概要を紹介しました。

次回からは詳細な操作方法など交えて、デスクトップクラウドを快適に使いこなすためのテクニックを紹介していく予定です。

生まれ変わったお名前.com デスクトップクラウド、ぜひその速さを体感してみてください。

著書の紹介欄

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ブログの著者欄

樋口 勝一

GMOインターネットグループ株式会社

1999年6月GMOインターネットグループ株式会社に入社。Windows Serverをプラットフォームとしたサービス開発から運用・保守まで幅広く担当。講演登壇や出版、ネット記事連載などでマイクロソフト社と強い信頼関係を構築。「マイクロソフトMVPアワード」を15度受賞し、インターネットソリューションのスペシャリストとして活躍。

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