『リモートデスクトップ+クラウド』の組み合わせで大きく変わるパソコンライフ

パソコンライフを一新するリモートデスクトップ Vol.1

GMOインターネット株式会社 システム本部 樋口 勝一が担当するGMO最新ネット業界レポート-ソリューション編。今回からテーマを変え、『リモートデスクトップ』について特集していきます。初回は『リモートデスクトップ+クラウド』の組み合わせで大きく変わるパソコンライフについて。

『リモートデスクトップ』をご存知ですか?

今回から数回にわたり、『リモートデスクトップ』についてお話ししたいと思います。

「リモートデスクトップとは?」という話からするのがスジでしょうが、ただ単に「リモートデスクトップを使ってみました」と言っても、本来の利便性の半分程度しか体感できませんし、初回から難しい話をしても興味を持ちづらいと思いますので、今回は、『リモートデスクトップ+クラウド』の組み合わせで、いかに普段のパソコンライフや仕事の仕方が変わるのかをご紹介したいと思います。

『リモートデスクトップ+クラウド』

リモートデスクトップを使った事例として、「外出先から会社や自宅のパソコンが使えるのでとても便利」という話をよく聞きます。たしかにこれはリモートデスクトップの便利な点の一つです。では、これにクラウドが組み合わされるとどうなるでしょうか。

実は、私自身『リモートデスクトップ+クラウド』という環境をもう8年近く使い続けています。元々リモートデスクトップを使ってリモートからサーバー管理をしていたのですが、マイクロソフトのVirtual Serverという製品が出たことをきっかけに、これを使って自分のパソコンをサーバー(クラウド)の中に置いてみようと考えて使い始めました。

当時はまだクラウドということは意識していませんでしたし、ネットワーク回線も今ほど快適に速いものではありませんでした。試験的にというか、必然的にというか、いつも使うパソコン環境をサーバーの中に置いておこうという発想が8年前にすでにできあがっていました。それ以来ずっと『リモートデスクトップ+クラウド』という環境を使い続けていることになります。

クラウド上のパソコンは24時間稼働し続ける

そんな中で一番便利に感じるのは、「作業状態がそのまま残っている」ということ。クラウドに置いた仮想PCは、24時間電源スイッチの入ったパソコンそのものです。

リモートデスクトップで繋いだ瞬間から、昨日まで書いていた原稿執筆作業の続きを再開できます。調べ物をしながら開きっぱなしにしていたたくさんのWebページが、今まさに目の前にあります。24時間受信し続けているメールを、いつでもすぐに読むことができます。いつも使っているアプリケーションが起動した状態ですぐに使えるのです。

パソコンを使っていて感じるのは、1分、10秒、1秒でも速く何かをしたいということです。Webページを開こうとして、なかなか表示されずイライラした経験はありませんか?毎日使うパソコンの電源を入れてからいつも使うアプリケーションを起動して準備万端な状態となるまで5分かかるとすると、その時間はパソコン世代の人にとっては無駄な時間なのです。「作業状態がそのまま残っている」という点だけでも、私はこの環境をもう手放すことができません。

時間、場所、端末を選ばず、いつでも自分専用のパソコンが使える

二つ目のポイントはやはり、いつでもどこでも自分専用のパソコンが使えるということです。

あなたの目の前のパソコンが、ネットカフェなどの共用パソコンでないなら、自分の使いやすいようにいろいろと設定をカスタマイズしたり、必要なアプリケーションをインストールしたりすることができます。また、気に入った写真を壁紙にしたり、マウスカーソルやアイコン、ウィンドウの色を変えてみたりと、お好みの仕様に設定変更しているのではないでしょうか。そんな自分専用のパソコンに、移動中や外出先から接続して使えるのがリモートデスクトップの便利なところです。パソコンが変わるたびにいつも使うアプリケーションをインストールしたり、設定を変更したりする必要がなく、作業効率がアップし快適性が維持されます。

さらにこの自分専用のパソコンをクラウド上に置くことによって、より一層メリットが広がります。自宅や会社のパソコンにリモートデスクトップで接続するといった使い方が、一般的なリモートデスクトップの便利な使い方と言われていましたが、やはり、自宅や会社のパソコンに外から接続するためには、それなりに複雑な設定や事前準備が必要となります。ネットワーク設定やファイヤーウォールの問題、会社のポリシーの問題など様々です。また、必ずしも接続先のパソコンが電源ONの状態で待ち受けているわけではありません。

これが、クラウドに配置した仮想PCになると、複雑なネットワーク設定も必要なく、アカウントとパスワードのみで接続が可能になります。いつでも電源ONの状態で自分専用のパソコンが待ち受けているというわけです。接続元の端末も、一般的なデスクトップパソコンやノートパソコンだけでなく、スマートフォン、タブレットなどあらゆる端末から接続可能となっています。

時間、場所、端末を選ばずいつでも自分専用の24時間アクティブなデスクトップに接続できるというのは、まさにリモートデスクトップとクラウドの相乗効果といえます。

このように、いま何かと話題になっているキーワード「クラウド」を、お手軽かつ身近なものとして体感できるのが、「お名前.com Windowsデスクトップ」のような、リモートデスクトップと仮想PCを使ったサービスなのです。
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▼お名前.com Windowsデスクトップ

*本文中に記載されている会社名および商品名・サービス名は、各社の商標 または登録商標です。

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ブログの著者欄

樋口 勝一

GMOインターネットグループ株式会社

1999年6月GMOインターネットグループ株式会社に入社。Windows Serverをプラットフォームとしたサービス開発から運用・保守まで幅広く担当。講演登壇や出版、ネット記事連載などでマイクロソフト社と強い信頼関係を構築。「マイクロソフトMVPアワード」を15度受賞し、インターネットソリューションのスペシャリストとして活躍。

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