新卒1年目初受賞!社内アワード「生産性向上No.1部門」最優秀賞に輝いた若手エンジニアに迫る

今回は、2023年度新卒入社し現在2年目となった井本優哉さん(GMOインターネットグループ株式会社/システム統括本部所属)にインタビューを行った様子をお届けします!

井本さんは今年、新卒1年目で初めて社内アワード「生産性向上No.1部門」最優秀賞を受賞しました。どのようなプロジェクトを成し遂げたのでしょう?その挑戦や、裏側にあった努力について詳しく伺いました。

プロフィール

井本 優哉さん
GMOインターネットグループ株式会社/システム統括本部 アプリケーション開発本部 ホスティング・クラウド開発部 アプリケーション共通チーム

大学では情報通信学科でアプリ開発を経験し、2023年度新卒入社。北九州オフィス「GMO kitaQ」(所在地:福岡県北九州市)にて、現在はDevSecOps, AWS運用/自動化業務、 RPA開発、 CICDツール機能追加、 クラウド化に伴う開発/技術支援/ツール導入などに幅広い業務に取り組む。今年3月、新卒1年目で初となるシステム統括本部アワード「生産性向上No.1部門」最優秀賞を受賞。

システム統括本部アワードとは

GMOインターネットグループ株式会社のシステム統括本部で年に1回行われる表彰イベント。GMOインターネットグループ全体で年に1回実施される『GMO AWARDS』では評価されにくい定常業務など、業務の質に対して個人を表彰するもの。他者や自チームからの推薦を基本とする。候補者は本部全員に向けてプレゼンをし、部内全員の投票で最優秀者を決定する。


プロジェクトとその功績

早速ですが、今回アワードで受賞されたプロジェクトについて教えてください。どのようなプロジェクトが評価され、井本さんはどの部分を担当されましたか?

井本さん

2023年に大幅な工数削減を達成した2つのプロジェクトをご評価いただき、GMOインターネットグループシステム統括本部アワードにて「生産性向上No.1部門」最優秀賞を受賞させていただきました。
 
1つ目は「RPA活用 PRJ」で、GitHubリポジトリ作成の自動化を実現しました。要件定義から開発、導入まで1人で行いました。もう1つは「AWS関連自動化」でクラウドアクセスの権限管理をするといったもので、こちらも導入効果検証から開発・運用まで1人で行いました。
結果として月に12,800分の作業時間を削減することに成功し、今回評価いただいたという形です。

チームではなく、井本さん1人で行ったのですね

井本さん

はい。2023年10月からRPA活用プロジェクトにジョインし、業務で困っていることや効率化できることがないか探していました。その中で、GitHubへの移行の関連ツールを開発しました。これまで案件を開始する際はお話をいただいて実施するという流れでしたが、今回は自ら問題を見つけて案件を発案し、開発から導入まで自主的に実施しました。
 
以前はAWSの環境に入って作業をしたり、複数の工程を必要としていましたが、Slackを活用することで業務を効率化しました。結果、それまで約1時間半かかっていた作業を、1分半程度にまで短縮することができました。

井本さんが月12,800分削減を実現したプロジェクト

◆GitHubリポジトリ自動作成:9,600分/月削減
◆クラウドアクセス権限管理:3,200分/月削減

 
◇「RPA活用 PRJ」GitHubリポジトリ作成自動化
  削減時間:9,600分/月, 作成期間:10日
  担当:案件発案~開発/導入(井本さんのみ)
◇「AWS関連自動化」Guardian開発
  削減時間:3,200分/月, 作成期間:約1か月
  担当:導入効果検証~開発/導入/運用(井本さんのみ)

※12,800分=213時間=8.8日

素晴らしいですね!受賞に至るまでの苦労や挑戦、何か乗り越えたことなどはありましたか?

井本さん

「AWS関連自動化」の方では、既存のAWSツールをカスタマイズしようとしたのですが、技術スタックの違いからコードリーディングとカスタマイズに時間がかかりました。また、本番環境に関連するツールだったため、監査の面でも注意する必要がありました。監査の知見がなかったため、社内の方々に確認しながら慎重に進めました。結果的にはクリティカルな問題は発生せず、微小な変更で対応できたのですが、初めて監査を意識したフローを構築し、わかりやすく説明する資料作りやプレゼンテーション力が求められたので、そこは大変だったかなと思います。

意識しているのは体系的な学び

当社の『GMOすごいエンジニア支援制度』の『学ぼうぜ』を活用していると伺いました。どのように活用し、井本さんの成長にどう役立っていますか?

GMOすごいエンジニア支援制度とは

GMOインターネットグループ株式会社のエンジニア・クリエイターを対象とした福利厚生施策。エンジニア・クリエイター一人ひとりに「スペシャリスト」として、モチベーション高く技術力向上に励み、優れたサービスの開発に努めていただくことを目的とする、複数の支援プログラムで構成される制度。
そのうちの1つが『学ぼうぜ』プログラムであり、技術関連の書籍や最新ガジェットの購入、有料の外部セミナーへの参加費などを補助するもの。モチベーション向上や、自ら考え積極的にスキルアップに取り組むことを支援する。詳細はこちら

井本さん

技術書の購入と、DeepL Proの定期購入で利用させていただいています。足元で詰まった時にというより、体系的に学びたいと思った際に購入しています。
 
学んだ内容を業務でアウトプットしたり、Developersブログに投稿したり。面白かったものは、チームメンバーに定例の中で共有したりしています。

井本さんが今まで学ぼうぜ制度で購入してきた書籍

技術書はどのくらいのペースで利用しているのですか?

井本さん

購入のタイミングはバラバラなのですが、早ければ1日引きこもって1冊読み切る時もあります。GMOインターネットグループのデベロッパーエキスパートで、同じチームに所属する成瀬さん(成瀬 允宣)の書籍は内容が難しかったので、2週間くらいかけて読み切りました。毎日少しずつ読んで理解して、ということを繰り返しやって落とし込みをしました。
 
技術書は値段が高いものが多いので、会社の制度で購入できるのは金銭的な負担は減りましたが良い意味でプレッシャーはあります(笑)業務に活かしたいと思いますし、還元できることはしていきたいなと思います。また、先輩からお勧めしてもらった本などを、一旦買って読もう!といったことができるのが有難いです。

井本さんの努力を身近で見ているチーム全体の士気も高まりそうですね!

井本さん

どうでしょうか(笑)チーム全員レベルが高いので、全然先輩たちの足元にも及ばないです。

朝活からはじまる1日

段の1日のスケジュールを教えてください。

井本さん

毎朝6時くらいに起きています。会社から家までの距離が近いので、出勤の準備をするまでの3時間強は、技術書を読んだり、勉強したりキャッチアップの時間に充てています。 

とある日のスケジュール


6:00-  起床後、読書等勉強
10:00- 出社
11:30- 朝会
11:45- 作業の認識合わせのミーティング
12:00- ミーティング
13:00- お昼休憩
14:00- 開発作業
19:00  退勤

早く起きて朝の時間を活用されているのですね。

井本さん

はい。キャッチアップの時間は朝に行って、退勤後はゲームをしたり自分のプライベートの時間に充てています。

福岡⇔東京 遠隔のコミュニケーションで気を付けていること

仕事の中で、気を付けていることや工夫していることは何ですか?

井本さん

早めにアウトプットを出すことを意識しています。
私は「GMO kitaQ」オフィス(北九州市小倉北区)で勤務しており、他のチームメンバーはほとんどがセルリアンタワー(東京都渋谷区)で勤務しています。そのため、案件を始める際には、Zoomだけのコミュニケーションに頼らないようにしています。
案件の説明を受けた後、まずは簡単にアウトプットを出すか、自分で概念図のようなものを作成し、「こういうことであっていますか?」と早めに確認するようにしています。

以前はコミュニケーションの部分で反省することが多かったため、自分の中で改善しようと決意しました。聞く人がすぐ隣にいない状況なので、報連相や早めのアウトプットを心掛けています。

将来は技術で尖ったエンジニアに

将来的にどのようなキャリアを築いていきたいですか?

井本さん

長期的には、成瀬さんのようなエンジニア組織全体に貢献したり、社内外でしっかり知名度のある存在になっていきたいです。先日、成瀬さんが大学に行って講義をしている姿を見学させて頂いたのですが、生徒たちと一緒に楽しみながらも真面目に講義をされていて、かっこよかったです。
今のところマネジメントにはあまり興味が無くて、もっと技術的に尖っていきたいと思っています。人材の採用や育成にも興味があって、将来的に貢献していきたいなと思っています。機会があれば登壇などもしてみたいです!

新卒へのメッセージ 意欲的な姿勢が成果を生む

同じように新卒で入社する後輩たちへのアドバイスがあれば教えてください。

井本さん

2点あって、まず1点目は、どんどん手を上げていってほしいなということです。今回アワードで受賞できたのも、自分で「これをやりたい」と手を挙げたからこそです。何もしていなかったら、受賞できていなかったと思います。自ら手を挙げて、しっかりアウトプットを出した結果、最優秀賞を頂くことができたので、どんどん手を挙げていってほしいなと思います。

2点目は、キャッチアップする姿勢を常に持ち続けていて欲しいということです。
新しい技術がどんどん出てくるというのもありますが、キャッチアップすることで面白いプロジェクトを任せてもらえるチャンスも増えますし、開発スキルなども向上してやれることが増えて、楽しく仕事ができるようになってきます。また、エンジニアにとっても良い組織ができてくると思うので、学びの姿勢を忘れず、常に新しいことに興味を持って取り組んでいってほしいなと思います。

井本さんが仰ると説得力がありますね!ありがとうございました!


おわりに

▼井本さんの投稿記事もぜひご覧ください。

▼GMOインターネットグループ株式会社の採用については、以下をご覧ください。
  https://recruit.gmo.jp/rookies/entry/

撮影協力:成瀬允宣

ブログの著者欄

宮下 桃華

GMOインターネットグループ株式会社

前職でシステムエンジニアを5年経験し、カード決済システムの開発・エンハンス支援等様々な業務に従事。自社サービスのPR活動に携わり、大規模イベントに出展したことがきかっけで技術広報に転身。2022年よりGMOインターネットグループに参画し、イベント出展や社内啓蒙などの技術広報として活動中。

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