2025年4月16日〜18日、愛媛県松山市で開催された RubyKaigi 2025。
世界中のRubyistが集う祭典に、GMOインターネットグループもカスタムスポンサーとして協賛いたしました。本編では技術広報としての参加レポートをお届けいたします。
目次
Ferry Sponser提供の背景──“旅”を通じてつながるコミュニティ
今回のRubyKaigiの舞台は四国・愛媛県松山市。
そこでGMOインターネットグループからはGMOペパボプレゼンツで、東京から徳島へのフェリー移動を“出会いと交流の場”に変えるという目的でカスタムスポンサーとしてFerry Sponserを拝命。
「Rubyist bulk Load」というタイトルで、オーシャン東急フェリーを活用した約18時間の船旅を提供いたしました。

とても広々としたラウンジ、大浴場、そして静かな客室──船内で過ごす時間の中で、Rubyistたちはコードだけではなく、価値観や思想を語り合いながら、目的地へと向かっていきました。このような「つながりの機会を提供する」ことこそが今後のコミュニティ支援にとって重要なことであると考えています。
「DevRel機能がなくなった」その先にある、グループの技術広報のかたち
余談にはなりますが、私が所属するGMOインターネットグループは、2025年1月に持株会社体制へと移行しました。それに伴い、大きなミッションの転換があり、これまで約5年間にわたって携わってきた「DevRel」という役割で活動を継続することができなくなりました。
しかし、これまでの活動を通じて技術コミュニティへの協賛や支援には大きな意義があると実感していたので、多くの技術コミュニティとの関係値や実績をゼロにしてしまうことはしたくなかったのです。
そこで、グループの技術広報として新たな目標を掲げました。
「グループ各社の技術広報を支援し、横断的なDevRel活動を支えていく」。
これが、今の私の立場であり、技術広報としての新たなミッションです。
そんなリスタート第1弾の協賛イベントがRubyKaigi2025でした。


RubyKaigiにGMOインターネットグループとして協賛するのは、実は2019年以来となります。
私がGMOに入社したのはちょうどその年。DevRel立ち上げメンバーとしてジョインしたのですが、RubyKaigi 2019の開催直後だったため、これまで現地での参加経験はありませんでした。
そんな私にとって、今回のRubyKaigi 2025が初参加。
会場の熱気と活気、エンジニアたちの“語りたい”という想いやセッションへの期待値の高さが交差する空気感に、思わず胸が高鳴りました。そして何より驚いたのは、ソーシャルメディアでの盛り上がりのすごさ。
全国どこにいても参加者が楽しんでいる様子がとても伝わるコミュニティだなぁと思いつつ、現地でその温度感に触れることができてとてもうれしかったです。
数字だけでは測れない現場の熱量と価値
技術広報のミッションは、ブランドの技術的信頼性を社内外に正しく伝えていくことだと理解しています。そのためにはKPIの設定やマーケティング視点も、もちろん重要な要素です。
各社と企画連携をする上でも共通目標となりうるよう丁寧にすり合わせをするようにしています。
ただ、DevRelに携わる中で私が実感したのは、コミュニティ支援の本質は、数字だけでは語れないということでした。プロダクトや企画への賞賛・疑問などをきっかけに交わされる技術へのこだわり、
エンジニア同士がぶつけ合う熱量。現場に身を置き、それを目の当たりにすることは、技術広報としても多くの学びがあります。そして、「今年も会えた!」というコミュニティならではの同窓会のような温かく仲睦まじい様子はうらやましいなぁという気持ちにもなります!笑

正直に言えば、どれだけ努力してもエンジニアのみなさまと同等にすべての技術を100%理解することはできません。かつて私は、「100%理解できないことを広報することは無責任ではないか」と悩んでいた時期がありました。
そのとき、あるエンジニアのパートナーに相談すると、こんなことを言われました。
「それはお互いさま。それぞれの仕事にリスペクトがあれば、それでいいんじゃない?」
その一言はとても腑に落ちて、救われたのを覚えています。
だから、私は“現場で”その熱量を自分の目で見つめ、リスペクトをもって広報活動につなげていくことにこだわり続けたいと思っています。
ただ現場に行くことにこだわった結果、今回のRubyKaigiには諸々のスケジュールの関係でDay1に約6時間の現地滞在しかかなわず、、正直不完全燃焼感は否めないのですが・・笑
たとえ6時間でも、、やっぱり「行ってよかった!」と思います。
現地の熱量を体感でき、普段は会えないグループのエンジニアとの関わりが持てたことで、グループの技術広報として今後の活動における役割と私自身が目指したい方向性を再確認できましたし、何よりRubyコミュニティのみなさまと直接お話できたことがとても有益な時間でした。


さいごに
GMOインターネットグループの各社を支える技術広報として、さまざまなコミュニティ支援のハブとなり現地出会う熱量、技術、登壇する自社エンジニアの姿、その一つひとつを見逃さず、技術がつなぐ信頼とブランド価値を言葉にし、グループ各社の技術広報推進の一助となれるよう邁進したいと思います。
そして最後に、真面目なレポートとはまったく関係のない話をひとつ。
今回の松山滞在、実は24時間もなかったのですが──
あまりのバタバタに「観光どころでは…」と思いきや、しっかり楽しみました。
宇和島の鯛めしをいただき、
閉店3分前に滑り込んで噂の蛇口みかんジュースを飲み比べ、
なんとホテルにチェックインする前に道後温泉にも入れました!笑
普段は3歳児の母業も担っている分、出張中は”身軽に動ける”という意味でご褒美タイムでしたので
限られた時間の中でも、最大限効率的に愛媛を満喫しました!
どんなに忙しくても「地のもの」は外せない。
それが現場主義(?)の技術広報です。笑

またどこかでお会いできることがあればうれしいです!
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