GMOインターネットグループ株式会社では、未来を担う人財の育成支援として、中学生・高校生の職場体験・企業訪問の受け入れを行っています。2022年8月2日には奈良県から西大和学園高等学校1年生の生徒39名の皆さんが、渋谷フクラスにあるGMOインターネットグループの第2本社にて職場体験を実施いたしました。当日はGMOインターネットグループ株式会社のエンジニア5名が「エンジニアとしてのやりがい」や「プログラミングを始めた理由」など、インターネット業界で働く一人のエンジニアとしてのバックボーンを、座談会で語りました。そんなエンジニアによる高校生への職場体験の取り組みをお伝えします。
職場体験を行う理由
未来を担う中学生・高校生に、「働く」ことを理解して「将来」について視野を広げてもらう場を提供したい。そうした想いから、GMOインターネットグループ株式会社では、日本全国の中学・高校からの職場体験・企業訪問の受け入れを行っています。
2022年8月2日、奈良県から西大和学園高等学校1年生の生徒39名の皆さんがご来社。「GMO Yours・フクラス」にて職場体験を実施しました。
GMOインターネットグループ株式会社のエンジニア5名が「エンジニアとしてのやりがい」や「プログラミングを始めた理由」など、インターネット業界で働く一人のエンジニアとしてのバックボーンを、座談会で語りました。
新型コロナウイルスの影響のなか、万全な感染対策の下、実現したリアルな職場体験。エンジニアの皆さんは、生徒の皆さんと、どのように向き合い、どのような時間を過ごしたのでしょうか?
エンジニアによる、高校生への職場体験の取り組みをお伝えさせていただきます。
エンジニアの仕事を知ってもらう場に
1995年12月にインターネット事業を開始したGMOインターネットグループ株式会社。今年で創業27年目を迎え、いまではネット証券や暗号資産、NFTなど幅広い業種で事業を展開しています。
GMOインターネットグループ全体のパートナー(社員)数は7,133名、なかでも約49%の3,419名が“創る人”と呼ばれる、サービス基盤を構築するエンジニアや、デザイナーなどのクリエイターで構成されています。(2022年6月末時点)
開会のあいさつ後、GMOインターネットグループ株式会社 ConoHa・Z.com開発部のエンジニア 中川より、GMOインターネットグループの紹介を行いました。
アプリケーション開発本部 ConoHa・Z.com開発部 中川
GMOインターネットグループが手掛ける幅広い事業領域について、そして働くパートナーの職種について。さらにアプリ開発時の実装されたコードから画面設計図、プロジェクト進捗管理表などアプリケーション開発の工程から一連の流れについても解説しました。
生徒の皆さんからは事前にGMOインターネットグループに対する質問もいただいていました。そのなかには「インターネット広告の需要は、今後どのような人達の間で高まっていくと思いますか?」や「暗号資産は投資商品以外に、どういう風に世界で使われていくと思いますか?」といった専門的なものまで。
それら一つ一つにお応えする時間となり、何名もの方が、熱心に聞いていました。
最新の技術動向に、高い興味関心
GMOインターネットグループについての説明の次の時間では、GMOインターネットグループ株式会社のエンジニア5名が5つのグループに分かれて、座談会を実施しました。
座談会に参加したGMOインターネットグループのエンジニア
上段・左から
アプリケーション開発本部 ConoHa・Z.com開発部 中川システム統括本部 クラウドサービス開発部 長谷川
下段・左から
アプリケーション開発本部 ホスティング開発部 大類システム統括本部 お名前.com開発部 橋口事業統括本部Webプロモーション研究室 石田
「エンジニアとしてのやりがい」や「プログラミングを始めた理由」など、インターネット業界で働くエンジニアとしてのバックボーンや、日々どんな風に仕事に向き合っているか知ることができるのはもちろん、普段、なかなか話すことができないエンジニアと交流できる場となりました。
生徒の皆さんの興味関心はやはり技術に関する話です。
中川のグループでは、エンジニアはパソコンと対面して黙々と作業しているといったイメージを持っている生徒の方も多かったそう。
中川の話に熱心に耳を傾ける生徒の皆さん
「エンジニアはミーティングする機会も多いということ、そして複数人でプログラミングもする」と業務について話すと、驚かれている生徒さんも居たようです。
そんななか、中川がすごく印象的だったというのが、「AIの台頭でエンジニアの仕事はなくならないのか?」という質問だったといいます。
「すぐにとって代わるわけではなく、技術の有効活用をしてより注力したい部分に人間が時間を割けるような活用方法があったりします、といった話をしました」(中川)
AI技術活用の良い側面だけでなく、起こりえる問題についても、しっかりと理解しようとする姿勢が伺えます。
長谷川のグループでも、プログラミング技術に興味を持たれている方が多くいました。
システム統括本部 クラウドサービス開発部 長谷川はPCを用いて解説
「プログラミングやPCに関して詳しい生徒さんもいたので、より興味を持っていただけたのかなと感じました」(長谷川)
長谷川は、より理解してもらえるよう、具体的にサーバの写真をPCに投影。すると生徒の皆さんは、その画面を食い入るように見ており、とても驚いたといいます。
一方、大類のグループは、全員がプログラミング未経験。だからこそプログラミング技術習得に関して話が盛り上がりました。
アプリケーション開発本部 ホスティング開発部 大類
「プログラミングは独学でも学べますか?」という質問に対して、大類は「独学でも学べます。興味があれば、ぜひ始めてみてください」とアドバイス。
「やってみて、好きになれたら強いエンジニアになれます。好きこそものの上手なれです」(大類)
そう伝えると、生徒の皆さんから「エラーやバグはどのように見つけるのですか?」と、開発時の話まで発展しました。
このように、いずれのグループでも、技術への興味関心は大きなものだったようです。
GMOインターネットグループの福利厚生にも
技術と同じくらい質問が寄せられたのが、エンジニアの働き方に関して。
生徒の皆さんには、GMOインターネットグループの「シナジーカフェ GMO Yours」を体験いただきました。
「シナジーカフェ GMO Yours」
「GMO Yours」は、働く仲間が気軽に集まり交流を図れる、コミュニケーションスペースです。ドリンクやパン、お菓子、ランチビュッフェなど、全てを無料で提供しています。
橋口は「『GMO Yours』のカフェ体験で列に並んでいるときにメニューの豊富さに、生徒の皆さんは、一番、驚いていました」といいます。
システム統括本部 お名前.com開発部 橋口のグループ
「自分たちのグループでは、働き方についてや、GMOでできること、学生時代にしておいた方が良いこと、などの質問や、自分がどんな業務を行っているか、などをお話ししました」(橋口)
GMOインターネットグループの福利厚生である、パートナー完全無料のフィットネスジム「GMO OLYMPIA」や「GMO Yours」で提供される無料のランチビュッフェ。橋口のグループの皆さんは、そうした働く仲間を支える設備にも興味を持たれていたようです。
さらに石田のグループではGMOインターネットグループでの採用に関する質問まで飛び交ったといいます。
事業統括本部Webプロモーション研究室 石田
「エンジニアは文系か理系、どちらの出身が多いのか?気になっているようでした。また平均年齢や男女比、残業時間についても、皆さん興味を持たれていました」(石田)
まるで大学生向け就職座談会のごとくキャリアに対するビジョンも明確。「エンジニアとして働くこと」を、すでにひとつの選択肢として考えている方もいるのかもしれません。
エンジニアにとっても新たな発見の場に
「働く」を、理解することができる職場体験。
長谷川は、生徒の皆さんと話すとき「出来るだけ聞き手の目線に立って、話す内容を決めている」といいます。この「生徒目線を持つ」というのは、長谷川以外の他のエンジニア全員も共通して心がけていることでした。
「皆さんと同じ目線に立ってお話しすることで、伝えたい想いが伝わりやすかったり、自分にも新しい気付きを与えてくれることが多い気がします」(中川)
職場体験は、エンジニアの皆さんにとっても新たな発見がある場になっています。
橋口が驚いたのは、生徒さんからの「NFT で絵を売っているのですが、どうしたら売れますか?」という質問。「高校生からNFT をしているという驚きと、自分が高校生のときと比べて、インターネットは生活インフラに必要不可欠なものだと改めて認識しました」(橋口)
リアルな場だからこそ、知れる高校生の姿もあります。
「座談会前、全員39名の皆さんに聞いた、普段、使っているSNSの質問。その比率が予想と異なっていたのが印象的でした。対象としたい年齢層によって広告を打つSNSを選択することがありますが、年齢層よりも興味のある分野による選択のほうがリーチしやすいかも知れないと思いました」(石田)
そして伝えたかったことが、しっかりと伝わった場となりました。
「私が座談会を行った生徒さんは、全員がプログラミングは未経験。それでも話していくうちに興味を持っていただけて、プログラミングについての質問が増えていき、とても嬉しかったです」(大類)
リアル開催だからこそ、感じられたこと
こうして大盛況のなか終えた西大和学園1年生、39名の皆さんによる職場体験。
後日いただいたアンケートでは「エンジニアと、より踏み込んだ質問をすることができた」「濃い時間になった」と座談会に対する声はもちろん、「オフィスの設備がキレイでよかった」と働く環境にも、魅力を感じていただけたようでした。
先生方にもお話しを伺うと、「普段の授業ではこんなに食いつかないです。悔しいです(笑)」との有難いお言葉をいただきました。生徒の皆さんは大変満足していただけたようです。
しかし、こうしてリアルの場で、企業の方とふれえる機会は、少なくなっているといいます。
通常なら普通に出来た職場体験。働くことがどういう事か、肌身で判じてもらう機会が新型コロナウイルスの影響で、大きな制限を受けています。
この先、進路を決める大事な時期を迎える高校1年生の皆さん。だからこそ1日であっても社会の空気を感じることができた、リアルな職場体験を実施できたことは、大きな意義がありました。
ここから、次世代のITを担う方が一人でも出てくる未来を創造して。そしていつかGMOインターネットグループのことを思い出していただけたら幸いです。
もちろんオンラインの職場体験でも、リアルとは違った目線で、学びを得ることができます。そちらについては、また別の機会でご紹介できたらと思います。
GMOインターネットグループ株式会社では、これからも新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、オンラインとリアルのハイブリッドで、未来を担う中学生・高校生に、「将来」について視野を広げてもらう機会を提供してまいります。