エンジニアを目指す学生のための日本最大のオンラインカンファレンス「技育祭2023[春]」が2023年3月18日~19日の2日間、開催されました。
GMOペパボ リードエンジニアの黒瀧 悠太をはじめ、GMOインターネットグループ各社から4名が登壇した「GMOのオールライトニッポン! 〜若手エンジニアが現場のリアルを語ります〜」では、学生の皆さんからTwitterでセッション中にお悩みを募集してリアルタイムで回答するインタラクティブなセッションをお届けしました。
今回は「GMOのオールライトニッポン!」に登壇したエンジニアから、セッションを通して感じたことや、セッション内に答えられなかった質問への回答、そして学生に向けたメッセージをお伝えします。
目次
はじめに
GMOインターネットグループでは、2023年3月18日(土)~19日(日)の2日間、エンジニアを目指す学生のための日本最大のオンラインカンファレンス「技育祭2023[春]」にプラチナスポンサーとして協賛しました。
GMOインターネットグループ各社から、GMOペパボで入社10年目を迎えるリードエンジニア・黒瀧悠太をはじめ、新卒としてグループ入社した若手エンジニア3名が登壇。
グループ3社のコラボ登壇となった「GMOのオールライトニッポン! 〜若手エンジニアが現場のリアルを語ります〜」では、学生の皆さんからTwitterでセッション中にお悩みを募集して、それらにリアルタイムで回答するといった、インタラクティブなセッションをお届けしました。
若手エンジニアにとっては、初の大規模カンファレンス登壇となった「技育祭2023[春]」。登壇したエンジニアに、セッションを通して感じたことや、セッション内に答えられなかった質問への回答。さらに学生に向けたメッセージまでお聞きしました。
「技育祭2023[春]」について
■2023年3月18~19日|技育祭2023[春]
「技育祭」は、年に2回、春と秋に行われる、国内最大級のエンジニア学生向けテックカンファレンスです。「技育祭2023[春]」も3,000名を超える学生が参加して、ひろゆき氏、落合陽一氏など、豪華ゲストも登壇しました。
本イベントは、エンジニア学生のデータベースを持つ株式会社サポーターズが主催する『技育(GEEK)プロジェクト 2023』の一環によるものです。
『技育(GEEK)プロジェクト 2023』は2023年3月1日~翌2024年2月29日まで1年間かけて、以下の4つの機会を通してインプットとアウトプットのサイクルを創出して、学生エンジニアに「もの創りの機会」をつくり、キャリアとスキルアップを推進しています。
▼技育祭:年2回(春・秋)開催の国内最大学生向けテックカンファレンス
▼技育展:「もの創り」を展示するピッチコンテスト
▼技育博:「繋がり」を創る交流イベント
▼技育CAMP:月1回のハッカソンや勉強会を年間を通して開催
GMOインターネットグループがプラチナスポンサー協賛している
『技育プロジェクト 2023』についてはコチラ(https://biz.supporterz.jp/geekpjt/)
若手エンジニアが挑んだ、大規模テックカンファレンス
GMOインターネットグループは、グループ110社に在籍する7,300名超のパートナー(社員)のうち、ITのモノづくりを担う開発者(エンジニア・クリエイター)が49.6%を占め、今後は60%まで高めていく計画です。なかには新卒からエンジニアとして働く、若手のパートナーも活躍しています。
エンジニアを目指す学生には「どのように就職活動を進めていいか分からない」「ポートフォリオはどうしているか?」等といったギモンがつきものです。
GMOインターネットグループで活躍する若手エンジニアに登壇してもらうことで、学生さんの「はてな?」に答えられるのではないか。
そうした想いから「技育祭2023[春]」では、GMOペパボのリードエンジニア・黒瀧悠太がファシリテーターとなり、グループ3社より、新卒入社した若手エンジニア3名が登壇しました。
『GMOのオールライトニッポン!〜若手エンジニアが現場のリアルを語ります〜』
◆DAY1 / 3月18日(土) 12:40〜13:25
登壇者
シニアエンジニアリングリード
- GMOペパボ株式会社 黒瀧 悠太(くろ)
若手エンジニア(新卒2年目)
- GMOペパボ株式会社 中田 輝(なかる)
- GMOインターネットグループ株式会社 火箱 力(りっきー)
- GMOアドマーケティング株式会社 岸田 優輝(きっしー)
GMOインターネットグループからリードエンジニアと新卒エンジニアが登壇。入社1年それぞれの過ごし方から圧倒的No.1を目指すグロース戦略はもちろん、就活のハック法やポートフォリオ、企業選びのコツといった、みなさまのお悩みまで本音で答えました。
さらにTwitter「#GMO悩み相談」でセッション中に質問を募集して、リアルタイムで回答するスペシャル企画も実現しました。
●自己紹介
「ニックネームで呼び合う」をルールに、和気あいあいとした雰囲気で、セッションは進められていきました。
●あるある質問コーナー
エンジニアを目指す学生が、聞きたくなるような質問を9つ準備。その中から、「いま一番、聞きたい質問はなにか?」を、セッション中に選んでもらうスタイルで進行しました。
呼びかけると、チャット欄では【質問:2、5、6】を聞きたいといった声が集まり、それぞれに回答しました。
2:「こんなポートフォリオはいやだ」
5:「入社してからどれくらい成長した?」
6:「やらかした!失敗談」
●スペシャル企画「#GMO悩み相談」
セッションの後半では、スペシャル企画「#GMO悩み相談」を20分間、開催しました。参加者にセッション中にお悩みをTwitterに投稿してもらい、登壇者それぞれが答えたい質問を選びながらリアルタイムで回答する形式で進行しました。
採用されたAmazonギフト券1,000円となるスペシャル企画で、就活に関するお悩みはもちろん、さまざまな相談・質問が寄せられて、大いに賑わいました。
登壇者インタビュー|技育祭2023[春]を終えて
オンライン視聴者が600名を越えて、大盛況となった「GMOのオールライトニッポン!」。
ここからは登壇者に話しを伺い、セッションの振り返りと、登壇した感想についてお聞きします。
Q:登壇してみて感じたこと、驚いたこと
登壇してみてどうだったか、率直な感想を教えていただけますか。驚いたことなどありましたか?
くろ
参加いただいた学生さんと一体となったセッションでした。「#GMO悩み相談」ではTwitterで想定以上のお悩み相談をいただき、とても盛り上がっていました。セッションを楽しんでいただけたと実感しています。
きっしー
まさに想定の倍ぐらいの盛り上がりでした!聞いてくれた皆さんは、僕より世代は下になると思いますが、SNSで活発に質問を寄せてくれたり、意見を発信されていることにも驚きました。
りっきー
「#GMO悩み相談」で僕が印象的だったのは、ポートフォリオで悩む学生さんが多かったことです。インフラ領域は視覚的にアピールできるものが少なく、同様に悩んだ点なので、とても共感しました。
インフラ領域は多岐にわたっています。次回、また機会があったら、他のインフラエンジニアも交えて、いろいろな視点からお話しできたら面白そうです。
なかる
つい1年前までは自分もエンジニアとして働くことの不安や疑問を多く抱えていた学生の1人でした。なので、少しでも今回のセッションから、良いきっかけや情報を届けることができていたら嬉しいです。
あっという間に終わり、まだ伝えきれていない部分も沢山あります。とても良い刺激になったので、これを機に、学生の皆さんと交流できる機会を増やしていきたいです。
Q:企画「GMOのオールライトニッポン!」について
「GMOのオールライトニッポン!」では、セッション中にお悩みを募集する、新たな技術セッションとなりました。企画についてどう感じましたか?どのような気持ちで、当日は臨まれましたか?
くろ
今回のセッションでは、参加者が聞くだけでなく、一緒にインタラクティブな雰囲気を作り上げることができたと感じています。
事前に簡単な練習は行いましたが、ぶっつけ本番の部分もありました。当日は直前の時間まで、マヂカルラブリー野田クリスタルさんのセッション(『11:30〜12:30|M1チャンピオンの独学ゲームづくりの極意』)をみんなで聞きながら、スタンバイしてテンションをあげていきました。
きっしー
IT企業のエンジニアはどういうものか紹介しつつ、GMOインターネットグループらしさも表現できたんじゃないかと思います。ただ「#GMO悩み相談」は完全にアドリブだったので、緊張しました!
りっきー
双方向のコミュニケーションが出来て良かったです。年代が近いエンジニア同士で登壇したこともあり、学生さんに寄り添う企画になったのではないでしょうか。
ゲストが豪華なのでどこまで盛り上げられるかは、正直、不安もありました。できるだけフランクな雰囲気づくりを意識すると、段々とチャットや質問を頂けるようになり、盛り上がりましたね。
なかる
僕はラジオを聴くのが大好きなので、ラジオパーソナリティのようにワイワイとした雰囲気で登壇できて、とても楽しかったです。お便りの読み上げも体験できてよかったです(笑)
現場のリアルをお届けできたことで、学生の皆さんに1-2年後の働き方を想像してもらえたと思います。楽しんでもらうのはもちろん、満足してもらえるセッションを目指して、企画の段階から、登壇者同士で積極的に意見交換していました。そうした想いもあり、良いセッションになったと感じています。
「#GMO悩み相談」延長戦!
「GMOのオールライトニッポン!」では参加者からTwitter「#GMO悩み相談」で、たくさんの相談・質問をいただきました。今回は、当日、時間の都合で回答できなかった質問を、いくつかお答えいただきました。
Q:チーム開発でのコミュニケーションについて。チームリーダーとして気をつけなければいけないことって何ですか?
くろ
組織の目標達成に向けて方向性を示すこと。チームの意見を取り入れることは大切だけど、意見を取りまとめるだけの役回りにならないようにすることではないでしょうか。
きっしー
チームのメンバーから、相談されやすい存在でいることは大事かなと思います。すぐ相談してもらえることで開発の状況の把握も行えます。相談しやすい雰囲気の方が、開発は円滑に行えます。
会話ではなく意思疎通という意味でのコミュニケーションだと、チーム全体の目標に対して、チーム外のプロダクトオーナーや顧客とも相談しつつ、タスクの取捨選択を行うこと。そのように目標達成に向けた方向性を示すことは大切だと思います。
りっきー
僕はリーダーじゃないので目線は異なるかもしれませんが、自ら進んで矢面に立つことは大切だと思います。まず自分が率先して課題に向き合う姿勢が有ってこそ、そこから得手不得手やコンディションを考慮してメンバーを巻き込んでいく観察力と術が求められる(=頼りにされる)ようになると思っています。
チームの課題を議論する際は、「君達の課題」じゃなくて「私達の課題」として話せる状態を維持することが大事だと感じています。
なかる
チーム全員の意見を取り入れることも大切だと感じます。どうしてもキャリアの長いエンジニア同士で議論が盛り上がり、若手エンジニアや他の職種のメンバーが参加できなくなってしまう現象も起こり得ます。
そうならないよう全員が理解をした上で、それぞれ意見しあえるのがチームとして理想的で、それぞれの価値を最大化できます。
自分は10人ほどの比較的小さなチームで施策に取り組んでいますが、キャリアや職種に関わらず全員がコミュニケーションに参加して、仕様や方針についての意思決定をしています。
Q:技術のキャッチアップはどうされていますか?書籍などを購入されるなどしていますか?
くろ
書籍は定期的に購入しています。主要なカンファレンスの登壇資料や、競合他社をはじめ各社が発信しているテックブログも目を通しています。
きっしー
ある程度体系化された技術を学ぶ際は、整理された情報が欲しいので書籍でキャッチアップしています。ChatGPTに代表されるよう、最新の技術トレンドや技術動向については、SNSを利用して情報収集しています。
りっきー
知らない技術に出会ったらまず“ググり”ます。動画や解説サイトで物足りないと判断したら書籍を買ったりしています。
ただ一番は「手を動かす」に尽きますね。時間はかかりますが、やはり手を動かすと一番深く学べます。分からない部分も具体化されるので、他のエンジニアに聞いて教えてもらうといったように、人に頼りやすくなります。仮想環境やシミュレーターなどでも同じくらい効果があると思いますよ!
なかる
書籍、web上、エンジニアとの交流など、技術のキャッチアップは幅広くバランスよくおこなっています。書籍であれば、毎月刊行される技術情報誌はいろいろな分野の最新情報がまとまっているのでおすすめしたいです。
あとは、やはり周囲のエンジニアと直接コミュニケーションを取っています。技術的な情報のキャッチアップに加えて、技術に対する意見交換や議論ができるので、早くそして質も高い情報が得られるのではないかなと感じます。
Q:エンジニアとして仕事をするにあたって、身に着けておくべき習慣はありますか?
くろ
どんな分野でも良いですが、ゼロから作れる経験があると良いと思います。この領域しかやらないというよりは実現したいことに対して、「ゼロから考えて設計はどうするか?」とか、「どの技術を使うか?」について、自分なりの答えを出して物事を進められると良いですね。
きっしー
何も知識のなかったコンテンツに触れて楽しむこと。日々いろんな技術に触れるので、自分の知らないものを1から理解することに対して苦手意識が少なくなるようにするのは大事だなと感じます。
例えば、全然知らないボードゲームを遊んで勝ち方考えてみるとか、まだ観たことがない長編の漫画や海外ドラマを観てみるとか、知らないものを知ることを楽しめるようになる習慣がつけばいいかなと思います。
りっきー
知りたい事、興味があることはなんでもすぐ調べる事だと思います。アンテナを張っておくと目に入る情報や見えてくる構図も違うなぁ、と痛感しています。
なかる
「周囲に興味をもつ習慣」かなと思います。トレンドの変化が著しい分野であればあるほど、最新情報のキャッチアップを日常的に行うことは仕事をする上で、とてもいい影響を与えると感じます。
技術的なことに関わらず、チームや会社ではどういう課題を抱えているのか、世間としてどういう問題が起こっているのか、などにアンテナを張っておくことも課題解決を仕事とするエンジニアとしては大切なことであると感じています。
Q:仕事とプライベートの切り替えのコツはありますか?
くろ
インターネットにつながらない、スマートフォンと距離をおく。生産的・効率的で無いことをあえてやる。
きっしー
目の前にあるものを全力で楽しめばいいと思います!
りっきー
僕は切り替え下手くそなので、五感を意識したルーティンを作っています。仕事中はディスプレイから離れて交感神経優位にする、コーヒーの香りを定期的に嗅ぐなどしておき、家に帰ったら自動で暖色系の照明がついて好きな音楽が流れ出すようにしています。
なかる
プライベートで思わず仕事を忘れてしまうくらい熱中できる何かがあるといいかなと思います。ラジオを聴くことが好きなので、ラジオを聴いている間は仕事のことは頭の片隅にも入っていません!
エンジニアを目指す学生へ
さいごに、これからエンジニアを目指す学生に向けて、それぞれメッセージを頂きました。
くろ
今、やっていて楽しいことを続けて下さい!今はそれが無くても、働きながら見つかる場合もあるので、長い目で見て、エンジニアリングを楽しんでいってほしいと思います。
きっしー
人間、経験していないものに対してはどれだけ想像しても解像度が荒いので、社会人になって想定外のことばかりが起こる毎日を自分の目で体験することで、社会人ってこういうものなのかぁと腑に落ちると思います。社会人生活を考えて不安に思うよりは、とりあえず目の前のものを楽しむスタンスが楽かなぁと思います。
新しい環境、文化、価値観、技術に触れて忙しい毎日で大変だとは思いますが、入社2年目になって1年目を振り返った時に、自分の成長を強く感じるので、楽しみにしてもらいつつ、これから社会人生活を謳歌してもらえればなと思います。
りっきー
迷ったらまず挑戦!挑戦することで得られるものはたくさんあると思います。だめだったら原因を分析して自分の糧にすることで、技術力や人生の質を高め続けていきましょう!
なかる
自分も就職活動をしていた頃、色々な不安を抱えていた時期もありました。そのなかで、こうした技術イベントで現場のエンジニアの声を聞くことや、インターネットやリアルで情報を収集することは、社会人としてキャリアを始めるなかで、スタートダッシュを切れると思います。
ぜひ、多くの情報に触れて将来の自分の姿に想像を膨らませてみてください。そして1年、2年後には私たちと同じ立場で、技術で社会をより良いものにしていくために全力で取り組むエンジニアとしてお会いできることを楽しみにしています。今回がその1つのきっかけになれていれば、とても光栄です。
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