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VM管理をもっと手軽に!WebVirtCloud利用ガイド

お久ぶりです。中村です。
皆さんは使用している物理マシン上のVMの管理がもっと楽にできたらなあと思うことはありませんか?
本日はそんな悩みを解決するVM管理ツールであるWebVirtCloudを紹介させていただきます

WebVirtCloudの概要

WebVirtCloudはKVMハイパーバイザーを管理するための
オープンソースのWebベースインターフェースです。
仮想マシン(VM)の作成、管理、および監視を簡単に行うことができます。
WebVirtCloud公式ページ

元々、下記のようなWebVirtMgrというVM管理ツールが合ったのですが、
こちらの後継として、機能追加する形で開発が行われています。
KVMをWebから操作できるようにする(WebVirtMgr)

PythonとDjangoフレームワークをベースに構築されており、
使いやすいUIを提供しながらも、強力な機能を備えています。

主要機能

公式ページより抜粋しています。
現時点ではまだ実装されていませんが、
今後は【ansible/Kubernetes】の管理についても実装予定となっています。

1. VM管理

管理を強化するための集中制御と監視。

2. VMのサイズ変更

最適なパフォーマンスを実現する動的なリソース割り当て。

3. コンソールへのアクセス

システム管理のための安全なリモート対話。

4. プライベートネットワーキング

仮想環境内での分離された安全なデータ交換。

5. バックアップとスナップショット

インスタントスナップショット機能によるデータ保護とリカバリ。

6. メタデータ

効率的なリソースの分類と管理のための説明的なタグ。

7. ファイアウォール

ネットワーク アクセス制御と脅威防止のためのセキュリティ ルール。

8. フローティング IP

柔軟なネットワーク アーキテクチャのためのオンデマンドのポータブル IP アドレス。

一部機能の画面紹介

TOPページ

ここから各ホストの負荷、それぞれで動作しているVMの電源状態が確認できます。
画面右側のボタンより【起動/一時停止/シャットダウン/再起動/コンソール】の操作が可能です。

TOPページ

新規VMの作成

TOPページ右上の+ボタンから新規VM作成が可能です。
作成時はVMを作成するホストを選択し、フォームに沿って入力を行います。

ホスト選択画面
アーキテクチャ/チップセットの選択画面

VMのスペック決定画面 タブをcustomに変更で好きなスペックでも構築可能
細かい設定の入力画面

VMの細かな管理

TOPページからVM名をクリックすることで詳細な管理を行うことができます。

電源管理

電源操作画面 タブを変えることで起動/停止などの操作が可能

コンソール管理

コンソールの選択画面

コンソール画面 この状態でキー入力が可能

VMのスペック管理(CPU/メモリ/Disk)

スペック変更画面

スナップショット/バックアップ管理

スナップショットの取得画面

詳細設定管理

Boot orderやNIC MACアドレスなど細かい部分の設定変更が可能。
XMLタブで直接定義情報の変更も可能。

詳細設定画面

VMのリソース使用情報

リソース使用情報画面

VM削除

VM削除画面

VMが動作している親ホストの管理

画面上部のComputesより、親ホストの管理が可能です。

Computes TOP画面

リソース使用状況画面

競合のVM管理ツールとの比較

VM管理ツールの競合では【PROXMOX/oVirt/Openstack】などがあります。


これらに比べてWebVirtCloudは小・中規模向けのVM管理ツールで、
KVMベースの環境で手軽にVMを管理したい場合に適しています。


一方、より複雑なデプロイメントや高度な機能が必要な場合には適していません。

インストール方法

それぞれ公式のgithubのインストール手順をご確認ください。

dockerの場合

https://github.com/webvirtcloud/webvirtcloud

dokcerを使わず直接インストールする場合

https://github.com/retspen/webvirtcloud

まとめ

今回のブログではVM管理ツールを取り上げさせていただきました。
ツールによって得手不得手はありますが、小規模/中規模の環境ではWebVirtCloudも有力候補の一角です。

もし、皆さんも自宅や研究室などのVM管理を楽にしたいときは一度試してみるのをおすすめします。
機会がありましたら他の管理ツールについても紹介させていただきますのでよろしくお願いしますmm

ブログの著者欄

中村 槙吾

GMOインターネットグループ株式会社

2017年よりGMOインターネットグループにて運用保守業務に従事。 H/W保守や障害対応などの傍らで、運用効率化の取り組みを行う。

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