2026年2月28日(土)〜3月1日(日)の2日間、東京・浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスにて「SECCON 14 電脳会議」が開催されました。
本レポート前編では、GMOサイバー犯罪対策センターが手がけたワークショップ「インターポールAIクエスト(CTF)」の模様とブース展示についてお届けします。
目次
インターポールAIクエスト(CTF):AIに支配された空間で発生したサイバー犯罪に挑む
Day1のRoom4で開催された「インターポールAIクエスト(CTF)」は、GMOサイバー犯罪対策センターの福森大喜さんが監修し、GMOサイバーセキュリティ byイエラエの上田望未さんが現場を担当したワークショップ型CTFです。
本セッションは、インターポール(国際刑事警察機構)向けに提供されたCTFをベースに、CODE BLUEでの実施を経て初心者でも取り組みやすいようアレンジされたものです。CTF未経験者の方も一定数参加しており、定員制のセッションながら盛況を見せていました。
暴走AIの包囲網を突破せよ!
午前10時からスタートしたCTF。参加者はインターポールのサイバー犯罪捜査官という設定でサイバー犯罪組織に潜入したというストーリー形式で進んでいきます。
捜査官を待ち受けていたのは、完全にAIに支配された空間。暴走したAIの包囲網をかいくぐりながら、被害者の救出を目指す…という構成です。会場内に隠されたヒントが次の問題の手がかりになる形式で、まさに宝探し感覚で臨めるのが特徴です。
このCTFは、近年急速に普及するAI技術をセキュリティの観点から体験できるのも大きなポイントとなっています。LLMをはじめとする生成AIを攻撃・防御それぞれに活用した技術演習を行える内容に仕上げました。

CTFはチーム戦や個人戦が一般的ですが、今回の参加者は「インターポールのサイバー犯罪捜査官」です。隣にいる「同僚」と協力して問題解決することもできる、少し特殊な形で進んでいきました。
初対面の方と協力しながら解いていくという状況に、ほとんどの参加者が最初は戸惑いを見せていましたが、上田さんの「緊張するかもしれませんが、SECCONはホワイトハッカーの集まりですので、同じような気持ちを持った方どうしで仲良くできるかなと」という言葉に、少しずつ隣の参加者とコミュニケーションを取る姿が増えていきます。
最初の課題は開始15分程度で解答者が現れ、指示された内容を基に会場にあるヒントを捜索。いち早く他の参加者と協力して迅速に解いたこともあり、ここから協力し合う方が一気に増えたことが印象的でした。
「協力」を求められるCTFが生み出す、参加者同士の絆
協力し合った参加者が早く次の課題へ進んだりと、終わってみればホワイトハッカー同士の自然な交流が生まれた本セッション。最終的にはほとんどの方が周囲と話し合い、1つの画面に顔を寄せ合いながら課題を解いていく協力体制が出来上がっていました。
試行錯誤やアイデア出しの合間には笑顔が見られ、タイピング音が響く環境のなかに話し合いの声や笑い声が混じる、活気あふれる空間でした。想定以上の盛況ぶりに課題を記した紙が足りなくなり、スタッフが急遽増産して急場を凌ぐ一幕もありました。

スタッフ側も参加者への案内やコミュニケーションを積極的にとり、真剣さと和やかさが同居する良い雰囲気の中で進んだセッションとなりました。
2時間があっという間に過ぎ去ったCTFセッション。終了後には参加者同士で「難しかった」「ここまではいけた」と話し合う場面もあり、「自分は毎年来ているので、来年のSECCONもぜひ」と再会の約束を交わした方も。
そして全10問の課題をクリアした方には賞品が出るということもあり、セッション後も会場に残って問題を解く参加者も。最終的には4名の方が事件を解決しました!

SECCONならではの熱量が感じられるワークショップとなり、運営側からも「やってよかった」の声が聞こえます。
実際の国際捜査機関向けに提供された知見が、こうしたオープンなカンファレンスの場で還元されることは、セキュリティ人材の裾野拡大という観点でも意義深いものだったのではないでしょうか。
多くの方々との接点を持てたブース展示
SECCON 14では、GMOインターネットグループとしてブース出展も行いました。GMOサイバーセキュリティ byイエラエ、GMO Flatt Securityのパートナー(社員)がスタッフとして参加し、セキュリティ領域におけるGMOインターネットグループの認知拡大と、業界関係者やセキュリティに興味を持つ学生との「横のつながり」を強化するべく展示を行いました。
ブースでは名刺交換またはアンケート回答で1回くじ引きができる企画を実施し、A賞にはLogicoolの最新マウス、B賞は技術書、C賞はAmazonギフトカードを用意。D賞はGMOのノベルティという豪華なラインナップです。セキュリティエンジニアにとって実用的な景品が揃っていたこともあり、「何が当たるんですか?」「技術書欲しいですね」と足を止める来場者が絶えませんでした。

3階の廊下に面したスペースに出展したこともあり、セッション間の移動時間では多くの方に足を止めていただきました。とくにセッション間の移動時間帯はくじ引きの前に列ができるほどの盛況ぶりで、A賞やB賞が出ると抽選ベルがカランカランと鳴り響くことも。スタッフ・来場者ともに、思わず笑顔になる場面が何度もありました。
名刺交換の際にはセキュリティサービスについての質問を受ける場面もあり、カンファレンスならではの密度の濃い会話が随所に見られたのも印象的でした。なかには「以前GMOインターネットグループに在籍していたんです」という方もおり、昔話に花を咲かせる場面も。思わぬキャリアの交差点が生まれていました。
結果として想定以上の名刺交換ができ、くじは残らず配布。GMOインターネットグループのサービスを記載した冊子などがセットになったトートバッグも、多くの方へお渡しできました。

セキュリティ領域で活躍するエンジニアやホワイトハッカーの方々と数多くのつながりを持つことができ、認知拡大や横のつながり強化という出展目的を達成できた2日間となりました!
GMO Flatt Security & GMOサイバーセキュリティ byイエラエからも「参戦」したCTF決勝
2階ヒューリックホールでは、世界規模のオンライン予選を勝ち抜いた国内外のチームが覇を競う「SECCON CTF 14 International Finals」「SECCON CTF 14 Domestic Finals」が開催されました。
誰でも参加可能な個人戦のRTA形式CTF「SECCON RTA CTF + AlpacaHack」などの企画も催されており、講演やワークショップを終えた方が立ち寄って熱戦の様子を眺めたり、企画に参加してみたりといった方も。

GMO Flatt SecurityならびにGMOサイバーセキュリティ byイエラエからも、最前線で活躍するホワイトハッカーがSECCON CTF 14 Domestic Finalsに参戦。奮戦を見せてくれました。
SECCONの運営側にもGMO Flatt Securityのパートナー(社員)がおり、なかでも今回開催されたSECCON Beginners Workshopの運営メンバーである石川琉聖さんは講演も行いました。講演の様子をレポートした後編も、ぜひご覧ください。

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