本記事は、昨年GMOインターネットグループエキスパート(デザインマネジメント領域)として活動されていた岡本の1年の活動をインタビューとして記事化したものです。GMOインターネットグループの顔として、どのようなことを感じ、活動をしていたのかを探ります。
目次
2025年度の主な活動
2025年、岡本はこれまでのキャリアで培った経験知を組織へ還元すること、そしてエキスパート制度を活かした最先端のインプットを得ることを軸に、以下のような活動を行ってきました。
イベント・カンファレンス登壇
- 【登壇】 FoF Tokyo オンラインイベント「Config 2025 After Party」
- 【登壇】 DESIGN LEAD 1on1
- 【登壇】 AI×デザイン組織大全
- 【登壇】 GMO Developers Day 2025 -Creators Night-
記事・インタビュー掲載
- 【Cocoda】 GMOインターネットグループ全体のデザイン活用を底上げしていく。グループ横断デザイン組織「クリエイターシナジー会議」での取り組み
- 【インタビュー】 デザインで組織を動かす。GMO全社横断クリエイティブ改革の始まり(前編)
- 【インタビュー】 動き出した“横断連携”。UX改善から対外発信まで、組織を変えたデザイナーたちの実装力(後編)
- 【インタビュー】 クリエイターズステーション「発信でひらく、新しいGMOのクリエイター文化。未来をつくる共創の輪」
その他、Figma Config 2025(サンフランシスコ)やDesignship 2025などのカンファレンス参加、各所での勉強会などにも参加しました。
今回はその中から、特に印象的だったという以下トピックをピックアップしてお届けします。
Figma Config 2025への現地参加で得た刺激


岡本が、今期の活動で最も大きな刺激となったのは、サンフランシスコで開催されたFigma Config 2025への参加でした。これまでは画面越しに見ていた世界最先端のカンファレンスの熱量を、現地で直接肌で感じることができたといいます。今回の渡航は、GMOインターネットグループのエキスパートとして活動費の支援を受けたことで実現したものであり、制度の価値を改めて実感する機会にもなりました。 いちクリエイターとして、会社がこうした「未知のインプット」を全力でバックアップしてくれる環境は非常にありがたく、エキスパート制度の大きな魅力だと再認識したそうです。
AIでのプロダクト開発に関するセッションも多かったですが、岡本が一番強く刺激を受けたのは「クラフト精神」だったといいます。 デザインが広義に捉えられるようになり、課題解決の手段として語られるのが当たり前になってきたことは素晴らしい反面、どこかで「単純なものづくりへの好奇心」や「これ作ってみたけどどう?」といった能動的なワクワクが、少しだけ影を潜めていたように感じているそうです。
そんな中、Config 2025で岡本が目にしたのは、クリエイターたちが「これを成し遂げたい!」を起点に挑戦する姿。自分が少しだけ忘れていたようなデザインの原体験、ものづくりの楽しさを思い出し、「デザインへの期待値」を自分の中で改めて高めることができたのは、何物にも代えがたい財産となったそうです。
走りながら定義した「AI時代のデザイナーの役割」

外部イベント「AI×デザイン組織大全」では、『AI×デザイナー役割変革: by GMOインターネットグループ』というテーマで登壇しました。
これはイベント用に用意した理想論ではなく、まさに同時期に自組織で向き合い、実際に定義し直していた「これからのデザイナーはどうあるべきか」というリアルな指針を共有したものだそう。 AIによって「誰でも7〜8割の品質」が簡単に作れるようになった今、プロのデザイナーが組織に所属する意味とは何か。私たちが掲げたのは、審美眼・アウトプット品質の向上に振り切り、120%のものを高速で生み出すこと。その「差」を作れるようになることが、結果として「事業優位性をデザインでつくる」という強い意思表示に繋がると発信しました。
対談セッションでは「AIをどう組織にインストールし、どう育成するか」といった泥臭いトライについても議論でき、自社の現在地を再確認する非常に有意義な機会となったそうです。
インハウスデザイナーの“揺るがない軸”と、発信の重要性


「GMO Developers Day 2025」では、Sales Markerの岡氏と対談。ここでは組織論ではなく、あえて「一個人のインハウスデザイナー」にフォーカスし、新卒時代から部長職に至るまでの価値観を深掘りしました。
セッションの詳細はこちらから。
フレームワークを用いてキャリアを振り返る中で、各フェーズ特有の悩みの傾向があることに改めて気づかされた岡本。セッション後、さまざまなフェーズのデザイナーの方から声をかけていただいたそうですが、皆さんのお話を聞いていると、躓くポイントや試行錯誤しているところは、私自身の経験も含めてとても似ているように見えたそうです。 こうした悩みを共有し、乗り越えていけるようなコミュニティが生まれていけば、業界全体のレベルがもっと上がっていきそうで、そんな未来へのワクワクも感じることができた、と話します。
また、岡本はこれまで、エキスパートとしてグループ横断の「クリエイターシナジー会議」のプロセス発信も積極的に行ってきました。発信することで自分たちの現在地を知り、進むべき方向を明確にする。そして、頑張っているデザイナーの姿を周囲に知ってもらい、応援し合える文化をつくることが大切、と、自らの活動を振り返りました。
価値を証明するのは、いつだって「発信」
最後に、岡本からのメッセージです。
この1年間、エキスパートとしての活動は私にとって大きな糧となりました。 イベント等でお話しさせていただいたあとに相談をいただくことも多かったのですが、その際「活動がわかってもらえない」「重要性をどう伝えたらいいのか」といったお悩みが共通しているように感じたのも、私にとって新しい気づきでした。
そんな時、自身の当時を振り返って思うのは、結局は「価値あること」を積み上げていくのが一番の近道かもしれない、ということです。
丁寧に合意形成をしていくのも大切ですが、それだけではうまくいかずに苦労することもありますよね。自分たちの活動から生まれたアウトプットに「どんな価値があるのか」を自分たちで証明し続けていくこと。それができなければ、極論、組織としての存在意義も薄れてしまう……というくらいの危機感を持って向き合ってきました。
そして、その価値を証明する方法こそが、やっぱり「発信」に尽きると改めて感じています。 社外に発信してフィードバックを得ることで、客観的な比較対象が生まれます。すると、専門職ではない社内の人たちにも、自分たちの現在地や「どの程度のことをしているのか」が伝わりやすくなるはずです。
発信することで、自分や組織の立ち位置がわかり、足りないものも見えてくる。デザインマネジメント領域を担う責任者として、これも本当に大事な活動だと確信できた1年でした。とても満足しております!
活動を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました!

岡本
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